第7話、ともだち
食卓に突っ伏すように
もう、意識も
その視線だって、もはや力など無い。
「ユウキ……あなた……」
「ごめん、アキ。食事に
「どう……し、て…………」
そのまま
ごめん、ごめんなさいと。だが、これから先の話に彼女を
それにしても、意外と家に常備している睡眠薬で
相手はもちろん、秀だ。
「もしもし……ああ、僕だ。これから言う場所に一人で
電話を切る。そして、部屋の奥からシーツを取り出しアキへと
見ると、アキの目元からは涙が
「……ごめん。この
そっと、僕はアキの頭を
そうして、僕はそのまま部屋を
・・・ ・・・ ・・・
場所は以前の海岸部、ではない。あの海岸部は昼間に起きた事件により立ち入り禁止となっている。今、僕が居るのは僕達の通っている
そもそも、今この時間は人工島全域が異能バトルロイヤルの
そんな中、僕の目の前には視界を確保する
「やっぱり、代行者の
「……ああ、
仮面を
だけど、どうやら秀は其処を
「あのな、お前がどう思っているのかは
「……………………」
「僕と秀、ありていに言えば
「……そう、か」
「ああ、そうだ」
その言葉に、秀は心底報われたかのように笑みを浮かべた。
僕も、笑みを浮かべた。やはり、僕と秀は何処か
あくまで似ているだけ。それは決して
僕と秀は互いに奇妙な程に似通っているけど、だからこそ互いに
要するに、鏡に
「……なあ、ユキ」
「何だ?」
「……お前は、俺の
「それは、どういう事だ?」
「……支上剛三。剛三さんは今、
復讐。復讐だって?
「復讐って、一体誰に対してのだ?」
「
「……………………⁉」
だけど、或いはその神こそが……
いや、でも……
「俺は、お前とは
「……お前は、どうして支上剛三の復讐を?」
「俺は、剛三さんに返しきれない
「そう、か……」
そう、か……
僕は
けど、きっと彼には彼なりの戦う
けど、それでも。それでも僕は―――
「でも、ごめん。僕はお前を手伝う事は
「そう、か。それは剛三さんの
「ああ、僕はあいつと一緒にこの異能バトルロイヤルを
「そうか。
「僕は、この異能バトルロイヤルを絶対に
「「此処で、
そうして、僕と秀は高校のグラウンドで二人きりの。そして、空前絶後の友情に満ち溢れた喧嘩を始めた。
僕自身友達の為に、絶対に
あいつには負ける訳にはいかない理由があるのだろう。けど、それは僕だって同じだから。だから、僕だって負ける訳にはいかない。
———例え、この喧嘩が
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