第5話、初戦闘
劉が僕に向かって炎を
だけど、それで終わりではない。続いて炎の塊が
続いて劉は炎を
僕の頭上を炎が通り過ぎる。少し、髪の先が
「どうしたどうした!そんな程度か⁉その程度で俺に
「……っ、赤司劉!お前の本質は炎に対する
「っ⁉」
びくんっと劉の身体が
僕の異能。それは、他者のクオリアを知覚し
それは
「お前は他者よりも炎に対する恐れや崇敬の念が強い!世界を
「だ、まれ……!」
「全てを焼き尽くして
「止めろ!俺の心を
もはや
劉は錯乱して滅茶苦茶に
そして、劉が放った炎をギリギリの所で
・・・ ・・・ ・・・
僕の視界の前では、家を
「……
幼い劉は、家を
彼の手には、
ああ、そうか。これは彼の心象風景。クオリアの
幼い頃、彼は両親から
お前のせいだ。全て、お前が悪い。そう言い聞かせるように
そんな日々に
家を焼き尽くす猛火。それは、ある日突然目覚めた劉の異能の
或いは、何時かこんな
以後、彼の心の奥底にはこの日の炎が深く
燃え盛る炎に包まれた家。それを呆然と
「なあ、君は。劉は異能バトルロイヤルで何を
「俺の、願い。それは……世界にはびこるありとあらゆる
「……
「……………………」
ああ、なるほど?そういう事か……
僕は、ようやく
「此処は僕の
「……………………ああ」
「……
「……ああ、あああ。あああああああああああああっ!」
失ってしまった命は二度と
過去は二度と
それを理解しないまま、全てを
「だから、今度こそ
「ああ、あああああああ!ああああああああああああっ!」
僕が彼に手を
彼の心象風景が、全てを焼き払う炎が、
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