第4話、襲撃者
唐突にアキが散歩に
「えっと、少しだけ散歩にいかないかしら?」
「散歩って、こんな時間に?それに―――」
今日は学校を
えっと、アキさん?
アキは、僕に向けて
「———良いから。私の言う通りにして。黙って付いてきて」
「うん、
そうして、僕とアキは
だけど、どうやらアキは何かに
なら、どうしてこんな昼間から?思ったが、黙ってアキに付いてゆく。
……やはり、どうやらアキは何かに警戒しているようだ。それに、先程から背後から熱いくらいの
僕は
今、僕達の背後で視線を向けているそいつは僕達を明らかに
どう考えても、偶然や勘違いでは済まないレベルでのあからさまな
恐らく、アキはその視線に僕よりも
恐らく、今は背後で視線を向けているその誰かを人気の無い場所にまで誘導している所なのだろう。だったら、僕も黙ってアキに付いていくしかない。
そう思い、
ここには物資の輸送用コンテナが
「もう良いでしょう?さっさと出て来なさい!それとも、ただ黙って殺意を向けているだけなのかしら?」
「……やはり、
出てきたのは、紅蓮に染まった短髪に深紅の
その瞳からは、みなぎるほどの戦意と殺意に
こうして、僕達に殺意を向けてくるという事は。やはり、この青年も異能者か。
「貴方も、異能バトルロイヤルの
「別に、ただ俺は場外乱闘をしてでも
「そう、私の名前を知っているという事は私から
「
瞬間、紅蓮の炎が燃え上がった。恐らく、瞬間温度は
何時の間にか知らないけど、アキの手には日本刀が
アキが日本刀を振るう。それだけで、炎の津波は一瞬で断ち切れ消失した。
全てを断ち切る
物質の硬度や質量、そして概念的なものであろうと
そして、対照的に赤司劉の異能は―――
「アキ」
「……何?」
「あいつの相手は僕に
「っ、え⁉」
心底驚いたように、僕を見るアキ。対照的に、劉の方は僕を
やはり、そういう事か。異能の正体、それは異能者の心象風景に
幼少期、僕にはこの世界が
要するに、物事の見え方や感じ方の問題だ。全ては人のクオリア次第で様々に変化する
だから―――
「この下らない戦争を
「……本当に、良いの?
「ああ、任せて欲しい」
そう言って、僕は劉と向き合った。劉は自身の周囲に炎を
どうやらやる気は十分らしい。
「……話は
「ああ、
そうして、僕の
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