第3話 転生したので学園生活楽しんでみた!


 「あ!! ロイさん!って不合格だったんじゃ....」


 「あ〜なんか色々あって合格になったんだよ」


 「そうだったんですね!! よかった!!」


 リリファーとロイが他愛もない会話をしていると突然後ろから誰かがロイを呼んだ。


「あなたが実技満点のロイってやつ?」


 「あ、え、はい。そうです。ユーピタル・ロイです」


 「ユーピタルか。親の七光りではなさそうね。ねぇあんた私をパーティーに入れなさい!!」


 いきなり声をかけてきた女の子はロイに突拍子もない提案をする。

 しかしロイは・・・・


「はい?パーティーって?」


 「ロイさん、知らないんですか? この学園では3年間共に過ごすメンバーを決めるんです! そのメンバーでは調査や戦闘などを行ったりするんですよ!」


 「へ〜そうなんだ。ありがとリリファーさん」


 「んでなんで俺なんだ?」


 「強いからよ!!」


 「はぁ?」


 「わからないの?強い者は強いものと組まないと気にすることが多くて集中できないのよ!!」


 「何を言ってるかさっぱり」


 「だから私をパーティーに私を入れなさい!!」


 「そもそも俺パーティーなんて作ってないぞ?」


 「だから作るのよ!!」


 「でもパーティーを作るには最低3人以上じゃないといけないんじゃ....」


 「だったら大丈夫よ!!」


 「え?」


 「私とあなたとリリファーが組めば大丈夫でしょ! ほら解決」


 「勝手にリリファーさんを巻き込むなよ」


 「ロイさん、私なら全然大丈夫ですよ!」


 「ほらリリファーがそういってんだからいいじゃない」


 「はぁ....わかったよ」


 「よしやったぁ!! 私の名前はブレンダリア・エルヒーナ! よろしく!」


 「え、えぇ!!!」


 「どうしたんだリリファーさん」


 「ロイさんって人は! 社会知識がないんですか!!」


  ロイは魔法は人以上に長けていたが勉学においては人一番劣っていたのだ。


 「この国の東にあるブレンダリア公国の....」


 「え....えぇぇぇえええ!!!!」


 「そう! 私はブレンダリア公国を統べるブレンダリア・エルマード公爵の娘のエルヒーナよ!」


 「ハッ....ハッハッハ....。。なんで公爵家の娘がこんなとこにいるんだ....」


 「ほんとリリファーの言う通りだわ! あなた社会知識が欠如している!!」


 「なっ!!」


  エルヒーナが言うにはこの学園、都市を治めている理事長の意向によりこの都市内では王家であろうと権力は全員等しいものとされる。しかし別として魔法、剣技などの能力に応じた階級が存在する。


「そうか。理事長ってそんなすごい人だったのか」


 「凄いどころじゃないわよ。もはや天才の域を超えてるわ!」


 エルヒーナは凄い勢いでそういうといろいろと話し始めた。


 「理事長と言えば未開拓属性フロンティアなのよね!」


「なんだそれ」


「まずこの世界にはそしてってのが存在するの。この中で闇と未開拓属性は貴重な存在なんだけどその中でも未開拓属性は倍ほど貴重な存在ってわけ!」


「理事長って凄いなぁ」


「あなた・・・・結局そこに帰ってくるのね」


「ロイさんは勉強したほうがいいかもしれませんね!!」


「リリファーさんまで....」


「まぁとりあえず私の事はエルって呼んで。これからよろしくロイ!」


「あぁ!! よろしくなエル! とリリファーさん!!」


「はい!!よろしくおねがいします!!」


 こうしてロイとリリファーとエルヒーナはパーティーを組むことになった。



   ◆ ◇ ◆ ◇



「今日は連絡だけなので終わったらみんなはすぐに帰ってください」


 (連絡だけなら学校来る必要ないだろ)


「明日は適正属性を決めるテストを行うのでしっかり休むようにしてください。じゃあ解散」



「なんだ。適正属性のテストって」


「あなたもはや何の為にこの学園に来たのかわからないわね」


「そんなの決まってんだろ。俺は転生者異世界選別士ワールドソーターになるために来たんだ!!!」

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