開花
何の花かは言うまでもない
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ダブルベッドの上で座るのは私こと
未だにダブルとツイン、どっちがどっちだか分らなかった私だけれど。ようやっと区別がつくようになると思う。
なんでかって、それは、、、
―――ここがラブホテルの一室だから
とうとう、とうとう来てしまった。もう後戻りは出来ないし今さらするつもりも無い。
ラブホテル、初めて来たけど想像の倍は綺麗でオシャレな内装だった。たまたま私たちが来たこのホテルが綺麗な場所だったのかな?
兎にも角にも、今から、その、、恥ずかしいけれど、私は初めての『えっち』をする。きっとつぼみちゃんも、はじめて、だよね?
と、言うことは。
今日、この場所が、私たちにとっての思い出となり忘れられない記憶となるのだ。
ダブルベッドだってそりゃあ、ツインと区別もつくようになる。
「お、おお、お風呂(裏声)!は、入る、ね!!」
二人してだんまりと、何も喋らないままにダブルベッドの上に腰を落ち着かせていると、つぼみちゃんがこの先に起こる行為への緊張からか、上擦った声でそう言ってきた。
うん。きちんと報告出来てえらいね♡よしよし。
私は私でもちろん頭の中はテンパってるわけで、脳死も脳死。いつの間にか無意識につぼみちゃんの頭を撫でていた。
「うへへ♪」
なにこの子、かわいい。
お持ち帰りしてもいいかな?あっ、今から抱かれるんだった!!
…………もう一度言う。私もテンパっているのだ。
ただ、一つだけ聞きたいことはできた。
「………一緒に入らないの?」
もう一度だけ言わせてほしい。
私は、、テンパっているのだ。
普段の私だったら、こんな下手すれば初めて行為に及ぶ淑女にあるまじき痴女めいた発言もしないはずなのに。
ぐぬぬ。
つぼみちゃんと常時くっついていたい欲が剥き出しになってしまった。
「も、ももか、、ちゃん?わ、わざ、わざと、なのかな?私もさ、これでも我慢してるんだよ?汗くさいし嫌われたくないから、本当は今すぐにでも『えっち』したい欲を抑えてお風呂で身を清めようとしてるのに。誘ってる?お風呂でシちゃう?ベッドあるけど、桃花ちゃんがそれでも良いなら、私はどこでもおっぱじめちゃうんだからね?」
圧を感じる。今までに無いほどに。
「う、うん。ごめんなさい。………やっぱり、先に入ってくださぃ////」
「~~~~~~っ!!!ね、ねぇ。思ったんだけどさ、…………やっぱり今から始めない?」
そう言って私の下唇を右手の親指で撫でてくるつぼみちゃん。
な、なになに!?やっぱり「お風呂一緒に入ろ?」発言でタガが外れてしまったのだろうか。
つぼみちゃんの表情は、、どこか、、、艶めかしい。
「だ、だめだよ。私だって、汗くさいと思うし。嫌われたくない」
「桃花ちゃんは汚くないよ。くさくもない。桃花ちゃんのにおい大好き」
「き、きもちわるい」
「がーん」
「う、うそだよ」
「うん。知ってる」
「………………」
「………………」
「あぅあぅ」
つぼみちゃんの息遣いが、段々と荒くなる。
目もとろんとしてきて、頬も朱に染まり始める。
あ、それは私にも言えることか。
「桃花ちゃんは、私が汗くさかったら嫌いになる?」
「そ、そんなこと!え、えとえと!!」
「はい か いいえ だけで答えてくれればいいよ」
「!!」
「私がくさかったら、嫌いになっちゃうの?」
「い、いいえ!!!えとえと、つぼみちゃんはそもそも、くさくない!」
「えへへ、ありがと。お互いに思ってること、感じてることは一緒だね。………でも、言ったよね?返事は はい か いいえ だけって」
「!?」
ふふふ、と。
私の目の前には嗜虐的に微笑むカノジョの姿があった。
まるで、ご馳走を前にする飢えた捕食者のごとく。
直観で感じる。あぁ、私は美味しく食べられてしまうのだ、と。
「返事は二択だよ?わかった??」
「………はい」
「よしよし、えらいね」
頭を撫でられた。
えへへ。
「はい!」
「それじゃあ、続けるね?私のことくさくないって言ってくれたけど、私も桃花ちゃんのことくさいなんて思わない。だったら、今始めても良いと思わない?」
「……………い、いいえ」
「………私が大丈夫って言ってるのに、やっぱり自分が汚いって思っちゃうの??」
「は、はい」
「ふーん」
「…………」
「桃花ちゃんは、私のこと嫌い?」
「い、いいえいいえ!!!」
「じゃあ、好き?」
「はい!」
「大好き?」
「はい!!」
「じゃあ今、キスしていい?」
「はい!!!…………!??」
「んっ」
「んむっ!?!?」
「ぁむ、、はむ、、、んっ」
「んぁ、ぁむ、、ぁふ、、んむ」
「ぷはぁ♡………ふふふ、かわいい♡♡目がとろーんってしてるよ、桃花ちゃん」
「は、はひぃ」
「もう一回してもいい?」
「はい」
「「んむっ♡」」
「もう一回いい?」
「はぃ」
―――
「もういっかい」
「はひ」
―――
―――――
―――――――
「はぁ、、はぁ、、はぁ、、胸、触ってもいい?」
「はぁ、はぁ、んっ。は、はい」
何度も深く濃厚なキスをして、気づけば私はつぼみちゃんのそんな問いかけにも頷いてしまっていた。
だけど、気づいてももう遅い。
つぼみちゃんの手が、優しく私の胸を触る。
下から持ち上げるように、横から挟み込むように。
その繰り返し。何度も何度も。
もしかしたらカノジョははじめてじゃ無いのかもと疑うほどに、上手な揉み方だった。
そして、段々と私の胸の先が立ってきたところで、つぼみちゃんの私の胸を揉む両手の親指が、私のその突起に触れた。
「んっ///////」
何とも言い難い快感が足先から脳天までを駆け巡った。
その後も、何度も私はつぼみちゃんの手によって私の胸を虐められて、啼かされた。
そして、、、
「桃花ちゃん、下も、触って、いい?」
「は、はい」
ここまで散々と快楽を無理やり味わわされて。
今さら、お風呂なんて、考えられるはずもなく。
私は本番へと突入する最後の質問を、了承した。
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