いつも眠たげなクラスの美少女に「あなたは私のことが大好き♡」と洗脳されそうな私。言っておきますが私の愛は重たいですよ？？？

とあるイラストレーターの配信②

――こんめい！

――こんめー

――初見

――こんめいです！！

『ぐすん(´･ω；｀)』

――およ？

――泣いてる？

――どうしたの？

――どしたん

――話聞こか？

――こんめいぃぃぃいいいい！！！(*'∇')/ﾟ

――↑↑↑空気読んで

『みんな、、こんめい』

――挨拶出来てえらい

――泣かないで

――こんめい

――そんなことより洗脳シリーズ④はよ

『ぷっちーん。おい今のコメント、名前覚えたからね？あーあ。傷心中の乙女が泣いてるのに励ますこともせずにえっちぃ本の催促ですか？あー、これだから男の人は。やーらしい』

――そのえっちぃ本を描いてるのが女性なんですよねぇ

――なんなら貴女なんですよねぇ

――初見です。この人はどうして怒ってるんですか？

『初見さんいらっしゃい。えっちなイラスト大好きJKの星草（ほしぐさ） ムメイだよん。怒ってるのはしょーもねーリスナーのせいです』

――ワイらもよーわからん

――女の子には情緒が不安定の時があるんや

――そうそう。そっとしとき

『いやだから君たちのせいです』

――イラスト大好きJK（自称）

――JK（笑）

『だからさぁ、私はマジモンのJKですが？絶賛アオハルロード爆走中のピッチピチJKですが？？』

――はいはい

――ピッチピチ？きゃ///ムメイのえっち

――ムメイくんさぁ

――そういうところだよ、マジで

――反省してる？してるなら洗脳シリーズ続きだして

『いや呼び捨てとか馴れ馴れしいわ。ムメイちゃんだろぉん！？？てかなんで私が責められてんの？いつの間になんだが』

――そんなことより

『そんなこと！？？』

――結局なんで泣いてたん？

――あっ、そっか泣いてたのか

――元気そうだから数分前のことも忘れてた

――洗脳シリーズの方に意識持ってかれた

『あ、そうだった。なんで私が泣いてたのかと言いますとね。まず先に言っておかなければならないことがあるんですよ』

――なになに？

――なになに？

――なになに？

『私、恋をしました』

――おーけー、低評価押すわ

――ふーん、低評価

――裏切り？低評価だわ

『待って待って！！うわっ、一気に低評価増えた！！ちょ、誤解だって！最後まで聞いて！』

――てかえっちなイラストが生き甲斐のムメイちゃんが珍しくね？

――ムメイでも恋するんやな

――感慨深い

――なんか成長を感じる。涙出てきたわ

――でも裏切られたことには変わんないから低評価

――うん、とりま低評価

『ちょっと待ってちょっと待って、女の子！！好きになったの女の子だから！！！』

――ふぁ！？？

――( ◜ω◝ )

――あらー

――詳しく！！！

――キマシタワー！？

『その、さ。私、今まで誰かを好きになったこととか無かったんだけどね？それでも普通にいずれ男性のことを好きになるんだろーなって思ってたわけ』

――うんうん

――うんうん(⸝⸝◜ᵕ◝⸝⸝)

――うんうん( ◜ω◝ )

『それでさ、この前の配信で友達から恋愛相談されたって話したじゃん？』

――あぁ、あの百合の行方も気になる

――一昨日の配信で言ってたから

――その子たちは昨日デートだったのか

『そうそう！この前話した子たちが昨日デートでね？あの、私が恋愛相談の時にしたアドバイスも覚えてる？』

――ヤれ

――ヤれ（圧

――ヤれ

『うん、、そうなの。それでね？まさかのまさかよ』

――え？

――ま、ま？

――キマシタワー？

――嘘だろ？

『うん。マジ。その子たち、今日学校休んだのよ。二人とも。それで親友の子に「今日どしたん？なんで休みなん？まさか朝帰りかぁ（笑）？？」ってメールで送ったんよ。でもすぐには返信こんくて』

『だから、そういえば結局、その親友の子の好きな子ってどんな子なんだろなぁって思って、その子の写真持ってる人から写真を、見せてもらったわけ』

――ん？

――おいおい

――まさか

――ムメイが好きになった人って

『いやもうさぁ。仕方ないじゃん！一目惚れだよねぇ///だってその子めっちゃ可愛いんだもん！しかも、しかもだよ！？その子、洗脳シリーズの私が描く女の子にめっちゃ似てるの！え、もう私の好みどストライクすぎて。そりゃもう、好きになっちゃうじゃん！！！』

――あーね

――洗脳シリーズの女の子に似てる！？

――それってその子、めっちゃ可愛くね？

『そりゃもう、激カワですよ』

――なんかオチ読めたわ

――察した

――あっ（察し

『そんでさ、え、やばい。めっちゃ好きだわ。付き合いてぇってなって。

『あれ？でも、なんかその親友の子、洗脳やら暗示やらほざいてたよな？って思い出して

『そんなので付き合える訳ないよね？今ならまだ、ワンチャン私もその子にアピールすれば付き合える可能性あるよね？って考えたのさ』

――たのさ

――考えたのさ

――NTR？

『いーや？まだその子たち付き合って無いんだから、NTRじゃないよ？？………って、言えたらどれほど良かったか……』

――あ、

――あ（察し

『写真を見せてもらってね、私の青春も今からようやっと始まるんだ！って意気込んだ時にね？親友の子から返信があったんよ』

『なんて来てたと思う？』

『ヤッたよ』

『だってさ。………はぁ！？だよね。ほんとに。こうして、私の恋愛は始まってその日に終わったのよ』

――悲しい

――嬉しい

――悲しくて嬉しい

――その子たちは百合カップル成立ってこと？

『そりゃあ、そうでしょーよ。……分かんないけど』

――あちゃー

――失恋きちゅいね

――ところで洗脳シリーズの続きまだ？

『……………洗脳ニキがうるさいので今日の配信はおしまい！おつめいー！！！』

◇ ◇ ◇

深夜

「えっ！？？ヤッたけど付き合ってるかは分からない？？どーゆー状況だ？それ」

「でも………付き合ってないなら、、私もまだ諦めなくても良いって、こと？」

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