第3話:三番目の部屋とデスゲームの終結
草:
「大草原!!!」
高橋美由紀(看護師・24歳):
「この部屋は......大草原になっているわ!
風が心地よく吹き抜けて、一面に広がる草原が見渡せるわ。
自然の中で試練が待ち受けているのかしら......
星の導きが必要な時、私が皆さんを導きましょう」
山口健介(サラリーマン・28歳):
「導くったってな……もう俺たち3人しかいないんだぞ?
あと誰が死んで誰が生き残るかだけじゃね?」
運営マスコット(虎):
「視聴者の皆さん、こんにちはぴょん!
ここはデスゲームの最終ステージ、大草原ぴょん!
まだ残り3人の参加者が激しい戦いを繰り広げているぴょん!
まずは、高橋美由紀さん。彼女は神秘的な雰囲気を持ち、
星の導きで運命を紡ぐ看護師ぴょん!
そして、草さん。彼は謎の存在で、
さまざまなトーンで草原を喋りまくっているぴょん!
最後に、山口健介さん。彼はサラリーマンで、
このデスゲームの中で戦い続けているぴょん!
彼らの運命や勇気ある戦いは、是非ともお楽しみいただきたいぴょん!」
草:
「大草原!」
山口健介(サラリーマン・28歳):
「草原の喜びに満ち溢れてんじゃねえよ!」
運営マスコット(虎):
「デスゲーム終了後は、虎と参加者たちの肉で作られるヒトトラ鍋を、
お客様に自慢の一品としてご提供する予定ぴょん!
皆さま、その美味しさに舌鼓を打ちながら、
過酷なデスゲームの興奮も忘れて、お楽しみくださいぴょん!」
高橋美由紀(看護師・24歳):
「ここは草原……見渡す限り広がる草原……
隠れる場所や利用できる障害物は……ありませんわね……」
運営役(悪者おっさん):
「さあ、高橋美由紀さん、虎の舞台へようこそ……
血塗られた牙が、あなたの命を刈り取る時が来ましたよ……
見よ、視聴者の皆さん!高橋美由紀さんが虎の餌食となりましたぁ!
血しぶきが舞い散り、大地に轟音が鳴り響くぅ!
その華麗な転がりっぷりには、まさに芸術の域ですぅ!
さあ、さらなる歓声を送りましょうぉ!
グロテスクながらも奇抜なポーズ、そしてその苦悶に満ちた表情が、
私たちに笑いと戦慄をもたらしますぅ!
まさに、このデスゲームの真髄をご堪能いただけましたぁ!
高橋美由紀さんの痛み、苦悶、そして絶望が、
視聴者の皆さんの心に響いたことでしょう!
この壮絶なショーに感動し、興奮し、
背筋が凍るような刺激を受けてくださいぃ!
さあ、もう一度高橋美由紀さんの悲鳴を聞きたくありませんかぁ?
彼女の血肉を虎に啖呵(たんか)られる様子を、
熱い歓声とともにお楽しみくださいぃ!」
高橋美由紀(看護師・24歳):
「……星の導きが……私をここまで導いたの……ですか……
運命に抗うことなどできず……
しかし、私の魂は……星々へと舞い上がり……
願わくば、この苦しみが……私を通じて、他の人々の心に……
希望を灯す光になりますように……」
運営役(悪者おっさん):
「ヒトトラ鍋の材料がもう一つ追加されましたねぇ~!
美しき高橋美由紀さんが、虎の牙に噛まれて地面を這いずり回る様子、
まさに絶景です!彼女の身体は血に染まり、
肉片が飛び散りながら、絶望と狂気が交錯する舞台!
さあ、どうやって逃げるのか、この痛みと恐怖に挑むのか、
楽しみましょうぅ~!
さあ、高橋美由紀さん、あなたの命運は手の届かないところにあるぅ~!
虎の恐怖に立ち向かいながら、彼女は地面を這い、
血まみれの手で逃げようとしますが…
ほらほら、虎の鋭い牙が彼女に迫っています!
どうする、美由紀さん!逃げ切ることはできるのでしょうか?」
高橋美由紀(看護師・24歳):
「く…くっ…星の導きよ…私を助けてください…!」
運営役:(悪者おっさん)
「ケヒャヒャ~~~!星の導きなんて、もう遅いんですよぉ~!
このデスゲームの舞台で、星はただの遠い存在になったのです!」
高橋美由紀(看護師・24歳):
「くっ…くそぉ…!」
運営役(悪者おっさん):
「さあ、見てください!美由紀さんが力尽きる瞬間が来ましたぁ~!
虎の牙が彼女の体に突き刺さり、痛みが彼女を襲います!
それでも彼女は必死に逃げようとしますが、血まみれの足跡を残して…
ケヒャヒャ~~~!見事な悲劇の一幕でございます!」
高橋美由紀(看護師・24歳):
「…くっ…く…」
運営役(悪者おっさん):
「おおっ、美由紀さん!生き延びるために果敢に奮闘する姿に、
視聴者の皆さんも感動していることでしょう!
しかし、この舞台には容赦ない運命が待っているのですぅ~!
ケヒャヒャ~~~!
さあ、山口健介さん、あなたもやられちゃいましたぁ~!
遠くへ逃げる勇姿も虎には通用しなかったようですねぇ~!
彼は血まみれの足で地面を転がり、絶叫しながら逃げようとしますが…
さあ、虎の魔の手が迫ってきますよぉ~!」
山口健介(サラリーマン・28歳):
「助けてくれぇ~!やめろぉ~!」
運営役(悪者おっさん):
「ケヒャヒャ~~~!もう手遅れですよ、健介さん!
その絶叫は、ただの獲物の叫び声となって響き渡りますぅ~!
血肉の躍動が、このデスゲームのスリリングな一場面となるのですぅ~!」
山口健介(サラリーマン・28歳):
「くぅ~~!」
運営役:
「おおっ、見てください!山口健介さんが絶望の淵に立たされています!
虎の牙が彼の身体に突き刺さり、痛みが彼を貫きます!
それでも彼は必死に逃げようとしますが、
虎の影が彼の後ろに迫っていますぅ~!
ケヒャヒャ~~~!まさに鮮血まみれのパニック劇場ですぅ~!」
運営マスコット(虎):
「おおっとお、ここまで来て全滅かぴょん~~~?」
運営役:
「ケヒャヒャ~~~!
山口健介さん、まさに地獄の極みに追い詰められていますぅ~!
彼の表情には恐怖が滲み出し、
血しぶきと共に絶望が舞い散る光景が広がっていますぅ~!」
山口健介(サラリーマン・28歳):
「くっ……やめろぉ~!どこに逃げても逃げられないのか!?」
運営役:
「正解ですよ、健介さん!虎の獰猛な追撃に逃げ場はありません!
彼の大けがを抱えながら、
絶望の中で絶命を迎える覚悟を決めなければなりませんぅ~!」
山口健介(サラリーマン・28歳):
「くそっ……くそっ!」
運営役:
「おおっとお、見てください!
山口健介さんが必死に逃げ回りますが、虎の影が彼を追い詰めていますぅ~!
血まみれの身体がぶるぶると震え、死の恐怖が彼を襲います!
ケヒャヒャ~~~!この緊迫感たっぷりの一瞬を、
皆さんもお見逃しなくぅ~!
ケヒャヒャ~~~!よくも逃げ回ることができましたね、山口健介さん!
しかし、その大けがはあまりにも鮮やかでグロテスクですぅ~!
見てください、彼の身体からは血の泉が噴き出し、
絶叫とともに地面に赤い轍を描いていますぅ~!」
山口健介(サラリーマン・28歳):
「くっ……くっ!逃げなくちゃ……逃げなくちゃ……!」
運営役:
「がんばって逃げても無駄ですよ、健介さん!虎は執拗に彼を追い詰めます!
その鋭い牙と爪は彼の命を刈り取るためにあるのですぅ~!
ケヒャヒャ~~~!」
山口健介(サラリーマン・28歳):
「くぅ……うわあああああっ!」
運営役:
「おおっとお、お見事な絶叫ですぅ~!
山口健介さん、あなたの恐怖の表情はまさに芸術品ですぅ~!
死の影が迫り、混乱の中で彼は必死に逃げ回りますが、
それも束の間でしょうぅ~!
ケヒャヒャ~~~!この壮絶な逃走劇をお見逃しなくぅ~!
ケヒャヒャ~~~!山口健介さん、あなたの運命の時が来ましたぁ~!
見てください、彼は血まみれの姿で息も絶え絶え、地面に倒れていますぅ~!
その生命力が次第に衰えていく様子がたまりませんぅ~!
さあ、虎さん、あなたの出番ですぅ~!
この一撃で彼の命を断ち切りましょうぅ~!」
虎(本物・4歳):
「ぐるるぅ」
運営役:
「見事な噛みつきですぅ~!
虎さんの牙が山口健介さんの肉体を貫き、血しぶきが舞い散りますぅ~!
彼の表情は死の恐怖に歪み、最後の瞬間を迎えるのですぅ~!
ケヒャヒャ~~~!
山口健介さん、あなたの名前は
このデスゲームの歴史に刻まれるでしょうぅ~!
あなたの勇敢な抵抗も虚しく、今、その光と命は消え去りますぅ~!
ケヒャヒャ~~~!デスゲームの舞台に続々と犠牲者が……
生死を賭けた戦いの行方は、私たちの目で確かめましょうぅ~!
ケヒャヒャ~~~!
高橋美由紀さん、あなたもとうとう追い詰められましたぁ~!
背後に迫る虎の影に、あなたの足取りがおぼつかなくなってきましたぁ~!
見てください、彼女の眼差しには絶望が宿り、恐怖が渦巻いていますぅ~!
虎の鋭い牙が彼女に迫りますぅ~!」
虎(本物・6歳):
「ぐるるぅ」
運営役:
「見事な飛び掛りですぅ~!
虎さんの爪が高橋美由紀さんの身体に突き刺さり、
血しぶきが舞い散りますぅ~!
彼女の逃げ場はもうありませんぅ~!ケヒャヒャ~~~!
高橋美由紀さん、あなたの抵抗も虚しく、
今、その美しき肉体は引き裂かれる運命に翻弄されますぅ~!
ケヒャヒャ~~~!
ケヒャヒャ~~~!デスゲームの舞台で生じる悲劇的な光景……
それは私たちのエンターテイメントの一部ですぅ~!
さあ、皆さん、目の前で繰り広げられる戦いを
思う存分お楽しみくださいぃ~!
ケヒャヒャ~~~!さてさて、草さんはというと……ケヒャ?」
草:
「大・草・原☆」
運営マスコット(虎):
「おおっとお、ここにいたかぴょん?
草さん、虎に襲われていないとはびっくりぴょん!
なんで!?虎に襲われるはずの草さんが、どうして無事なのかぴょん?
その秘密を明かしてください!」
草:
「草」
運営マスコット(虎):
「ええっ!?草さん、なんて不可解な存在なんだぴょん!
驚愕の草謎に包まれているぴょん!」
運営役:
「なんだって!?虎が草を食べないって!?
まさか、虎の本性が覆されるとは...」
運営マスコット(虎):
「ツッコミの人がもう死んじゃったから
ぼくがツッコまないといけないぴょんが、
虎が草を食べないことはむしろ本性のような気がするぴょん」
運営役:
「あいつはそのレベルで草なのケヒャ?」
草:
「笑」
運営役:
「腹立つわあ」
運営マスコット(虎):
「草がなんと!デスゲームの大勝者だぴょん!
大草原に咲く勇者の誕生だぴょん!
彼は一切の疑問を踏みにじり、笑いと共に勝利を手に入れたぴょん!
まさに草原の王者だぴょん!
感動の結末、これがデスゲームの真骨頂だぴょん!」
運営役:
「ヒトトラ鍋の材料は五人だったはずだったケヒャ~~!
だがなんと一人余分にケヒャッて死んじまったぜ!
このデスゲームの過酷な運命に呪われた者たちよ、
お前たちの命は私の手中にケヒャ~~ッ!
さあ、ケヒャケヒャッと鍋を煮込んで、
死者たちの魂を味わい尽くす時だケヒャ~~ッ!」
運営マスコット(虎):
「この運営役は運営役で、一体なんでケヒャ男なんだぴょん?」
運営役:
「ふふふ、このデスゲームの主催者である私こそが、
ヒトトラ鍋の舞台裏で微笑む悪しき存在さァ!
皆さん、お待たせしましたよ。
このデスゲームの頂点に立った者たちの運命の終着点、
ヒトトラ鍋の時間だァ!
さあ、見よ、この鍋の中に五人の運命が混じり合い、
焚きつけられる悲劇の交響曲が奏でられるケヒャ~~!
そして、この鍋を巧みに振舞うのは――」
佐藤真理子(主婦・45歳):
「ちゃーっす!ほれっ、コックの代わりになるってばよ。
まかせときなぁーさい!」
運営マスコット(虎):
「なんでーっ?この世界ってなんでもありだぴょん!
まさかの佐藤真理子、生き返りの大逆転じゃないかぴょん!?」
佐藤真理子(主婦・45歳):
「主婦だからこそ、強いんだぜ!」
運営役:
「よーし、ケヒャったケヒャ!
佐藤真理子も生きてやがって、どうでもいいけどな!
でもまあ、それはさておき!大団円だ、大団円!
ヒトトラ鍋パーティの始まりだぁーっ!」
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