123. 『軌跡』シリーズを遊んだ軌跡【ゲーム感想】

 真野まのうおです。今回は『英雄伝説 空の軌跡』に始まるRPG、『軌跡』シリーズの思い出を振り返ります。


 真野は『閃の軌跡』シリーズまでプレイ済みです。『閃IV』の頃に小説執筆を再開させたため、ゲーム自体に充分な時間を取れなくなってリタイアしてしまいました。中途半端な雑感となることをお許しください。



◆『空の軌跡』FC~3rd


 順当にヨシュエスのカプ厨になりそうなものですが、実際にプレイするとエステル単推しになってしまったのが自分でも意外な結果です。さっぱりした性格も見た目もいつの間にか好きになっていました。理想的な女性主人公だと思います。


 エステルは戦闘面でもそこそこ強くはあるのですが、それに以上に精神的な強さが魅力です。そんな彼女の乙女な一面を浮き彫りにしてくれるヨシュアは、エステルの強化パーツという認識です(ひどい……)。



◆『零の軌跡』『碧の軌跡』


 『零』本編前のパートが単なる先見せではなく、シナリオ上重要な意味を持っていたのには驚きました。ロイド君の人たらし主人公ぶりも頼もしい連作でした。マリアベルお嬢様はバリタチっぽくて割と好きです。



◆『閃の軌跡』I~IV


 属性盛り盛りスーパー主人公であると同時に、洒落にならないレベルの不幸をも背負うリィン君。物語を通して、教えを請う生徒から後進を導く教官の立場へ。とにかく長かった……この場ではとても全貌を語り尽せる気がしません。


 『III』のユウナは未熟さを含めて好きなキャラクターです。故郷を蹂躙される悲痛な叫びは胸に突き刺さります。当事者置いてけぼりのまま、部外者が幅を利かせるつらさは、個人的にも思うところがありますので。


 暗い話題ばかりも何ですので、押しCPの話で景気付けします。


◇クロウ♂×リィン♂

 殿堂入り。不良先輩と真面目後輩の組み合わせ。運命が二人の仲を引き裂かずにはおかない、ロミジュリのいにしえからの王道。個人の意志や力ではどうにもならない鬱展開こそが激重感情を育むのです。


◇リィン♂×トワ♀

 先輩女子と後輩男子の組み合わせが個人的ツボ。小柄童顔な先輩が非常に有能かつ甲斐甲斐しいのが高ポイントです。彼女に釣り合う男はリィン君をおいて他にいません。悪いことは言わない、結婚するのです……私が新居の壁になりますから!


◇リィン♂×マキアス♂

 『II』の一幕より。別れを経て再会する同級生……交わされる熱い抱擁! マキアス君の受けぢからが凄まじいです。カップリングとしてはユーシス攻めの方がメジャーかもしれませんが、やはりシチュエーション勝ちです。



 この流れであえて言わせていただきますが、学院生(卒業生)の中ではドロテ先輩が一番好きです。戦渦の中にあっても貫き通される、創作活動に懸ける情熱(オブラートに包んだ表現)を心より尊敬します……!



 以下は蛇足です。



◆武侠と近代ファンタジー


 どこまで意識されているのかは分かりませんが、『軌跡』シリーズは武侠・仙侠のテイストを近代ファンタジーに上手く溶け込ませている作品だと感じます。


 その昔、真野も似たテイストの小説を構想していたので、正直やられたと思いました。当時考えていた一部アイデアは、時を経て自作『レトロモダン活劇』シリーズにて流用しています。


 『軌跡』に登場する「遊撃士」の設定が、自作の「烈士」(※)と被ってしまったことには、今でも引け目をぬぐえません。こちらはひょう(運送業 兼 用心棒)が着想元なのですけれど……。



※「志士」や「義士」だと政治色が強くなるので「烈士」としたのですが、これも近年はニュアンスが……。英語名として設定している"Pathfinder"に変更しようか検討中です。



★マレビト来たりてヘヴィメタる!〈鋼鉄レトロモダン活劇〉

https://kakuyomu.jp/works/16817139558812462217


★くにつほし九花烈伝〈レトロモダン活劇 第二幕〉

https://kakuyomu.jp/works/16817330653807506663

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