102. 雑に振り返る『アトリエシリーズ』【ゲーム感想】

真野魚尾(まの・うおお)です。中高生の頃はゲームや読書を通じて、オカルトやファンタジーにハマっていました。


その昔、錬金術といえば、怪しげでおどろおどろしい印象が付きまとっていました。そんなイメージを一新した、ほのぼのRPG『アトリエシリーズ』を、超個人的視点から振り返ってみたいと思います。



◆アトリエシリーズ


真野はセガサターンの『マリー』が初アトリエで、以後はプレイステーション(1~3)で断続的にプレイしていました。


当時は、女子が主人公のゲームというと乙女ゲー(このジャンル自体も黎明期でした)以外には少なかったので、やっと時代が来たなーという感じでした。

しかも錬金術士≒化学者です。理系女子です。最終的には「錬金術(物理)」になるのはご愛嬌ですが。




◇ザールブルグシリーズ


☆『マリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士〜』


落ちこぼれだったマリーが変わるきっかけが、親友のシアを病気から救うためだったというのが最高に尊いと思います。薬を作り出すため一念発起し、果ては賢者の石まで完成させてしまうなんて。百合の力恐るべし!(諸説あります)


嫌味ったらしい眼鏡男子のクライスも印象的です。CVは当エッセイでの登場率が高い子安武人さん。事あるごとにマリーにつっかかってくるので「実はこいつマリーのこと好きなんじゃね?」と思ったら案の定でした(ニヤニヤ)。


PS版のパッケージにもなっている、フラスコを抱えたマリーの絵が大好きです。



☆『エリーのアトリエ 〜ザールブルグの錬金術士2〜』


前作から数年。シアの結婚式にふらりと現れたマリーの心情は、様々に解釈できそうです。別に100%友情で祝福していたとして何の問題もないのですけど、百合フィルターを通すと途端に味わい深くなるのでおすすめです。




◇マナケミアシリーズ


☆『マナケミア2 〜おちた学園と錬金術士たち〜』


学園が舞台のマナケミアシリーズ。2の方は特に濃いキャラが揃っていて印象深いです。どこからどう見てもイロモノ枠のペペロンが実は闇深いのと、見せ場シーンが格好良くて痺れました。




◇アーランドシリーズ


☆『ロロナのアトリエ 〜アーランドの錬金術士〜』※リメイク版含む


ロロナのドジッ娘でパイ狂いなところが可愛い。カップリングはスケさんが王道なんでしょうけど、個人的にはくーちゃんとの百合を推したいです。アストリッド師匠の傍若無人なキャラもお気に入り。



☆『トトリのアトリエ 〜アーランドの錬金術士2〜』


トトリの壊滅的なネーミングセンスには笑わせてもらいましたが、ちむちゃんたちがちょっとかわいそう。ミミちゃんとの百合具合もいい感じ。



☆『メルルのアトリエ 〜アーランドの錬金術士3〜』


メルルはビジュアル的に一番好きかも。陽キャでオタクにも優しそう(偏見)なところも。あとケイナとの百合も(定期)。




◇黄昏シリーズ


☆『アーシャのアトリエ 〜黄昏の大地の錬金術士〜』


3作目『シャリーのアトリエ』で再登場したときの師弟関係が微笑ましかったです。あのキースさんが大人になったアーシャの尻に敷かれとる……(笑)。



☆『エスカ&ロジーのアトリエ 〜黄昏の空の錬金術士〜』


ロジーさんに深く同情し、エスカちゃんに激しく感情移入し、二人の仲を心から祝福したくなる、そんなお話でした。クリア後の村川梨衣さん(エスカ役)の長時間コメンタリーには尊敬と恐怖を同時に覚えました(笑)。




【おまけ】


アトリエシリーズは音楽も秀逸! ということで、平行連載中の音楽エッセイ『コンナ音楽堂』でもサントラ曲を取り上げております。


★27. ガスト『ロロナのアトリエ』(2009)/『アーシャのアトリエ』(2012)/『エスカ&ロジーのアトリエ』(2013)

https://kakuyomu.jp/works/16818093073321060108/episodes/16818093075407993192


ちなみに初期作品の中では、『エリーのアトリエ』の「オルコットを読みながら」が耳に残っています。

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