52. 『ドラゴンズドグマ』ポン子がいた夏〈後編〉【ゲーム感想】

今さらですが、タイトルの「夏」に特に意味はありません。雰囲気です。


〈前回〉

★46.『ドラゴンズドグマ』ポン子がいた夏〈前編〉【ゲーム感想】

https://kakuyomu.jp/works/16817330658975712480/episodes/16817330666112574492


DDONこと『ドラゴンズドグマ オンライン』では、他作品とのコラボが多数あったとお話しました。その中にはいわゆる「異世界系」の作品もありました。


そこで真野は思い出します――高校生の時に書いた「異世界転移」小説が、エタったまま引き出しの奥に眠っていることを。


何故かは分かりませんが、この時「生きてるうちに完成させなきゃ!」と強く感じました。元作品の設定を引き継いでリブートしたのが下記の作品です。


★マレビト来たりてヘヴィメタる! ~鋼鉄レトロモダン活劇~

https://kakuyomu.jp/works/16817139558812462217


そんなわけで、真野が今この場で執筆活動をしているのは、間接的にDDONのおかげであったりもするのです。




◆『ドラゴンズドグマ オンライン』〈後編〉


アクションだけでなく、ストーリーも魅力的なDDON。サービス開始から4年余りの間、シーズン3までの各大陸で繰り広げられる壮大な叙事詩には、毎度心躍らされました。


表向きは離反しつつ、要所要所で主人公たちを裏から助けてくれた元隊長レオ、民を守るため決意を固めるセシリアやネド王子の姿も高潔で眩しく感じられました。


どのお話も思い出深く、とても全部は語り尽くせませんので、一番心に残っているエピソードを語ろうと思います。



◇「ずっと見ていてね」


長命なエルフ族の少女・メイリーフは、幼い姿のまま何十年と生き続けます。歳を重ねて老いていく人間の友達に遠ざけられたきり、死に別れてしまったのでした。


それ以来、人間とはつかず離れずの関係で生きてきた彼女でしたが、不老不死の覚者であるプレイヤーと親しくなり、あるお願いをするのです。


ゆっくりではあるけれど、ほんの少しずつ成長して、やがてはお婆さんになっていく私のことを、貴方はずっと見ていてね、と。


それっきり普段の飄々とした調子に戻るメイリーフの背中に感じた、何とも言えない切なさの余韻は、今でも心の中に尾を引いています。



◇モゴたん大暴れ!


一方で真野は、苦手なアクションも頑張りつつ、様々なコンテンツに挑戦する日々を送ってもいました。


最大8名まで参加可能な「グランドミッション」。沢山種類がありましたが、最も記憶に刻まれているのは、初期からある「グリッテン砦攻防戦」です。


スタートと同時、手慣れたプレイヤーたちが言葉も交わさず、一瞬で己の役割を察知して各所へ散って行く風景。自分もその一員であることに、妙な感動を覚えたりもします。


オークの総大将・モゴックの乱舞をジャストガードでさばききれるか否かは、タンク/前衛役の腕の見せ所でした。真野はどうしても最後の一撃だけタイミングが合わず、いつも撃沈していました。


ちなみに真野のメインジョブは、以下の3職でした。


剣と盾を使いこなすファイター。レオの必殺技でもあった連続剣技・ブレイブスレイドがとても格好良くて、意味もなく連発していたのはいい思い出です。


高機動タンクのアルケミスト。スタイリッシュで派手なアクションには厨二心をくすぐられますが、レイドバトルなどでは責任重大で緊張しました。


肉を切らせて骨を断つウォリアー。敵の攻撃を物ともせず大剣でぶちかますのが、漢らしくて燃えます(なお♀覚者)。



◇無論ポン子も愛でる也


キャラクターエディットでは、プレイヤーだけでなく、従者であるポーンにも声を設定できました。うちの子のCVは、加隈亜衣さん、早見沙織さんたちにお願いしておりました。


百合ハーレムも良かったのですが、やはり執事枠は必要! ということで、ポーン3人のうち1人を♂にして、梶裕貴さんの声でお仕えしてもらったりもしました。


ポン子は自室に招いておしゃべりとかもできたのですよね。マンドラゴラ(観葉植物 兼 ペット枠)の育成とかも楽しかったなぁ……。




◆最後に、音楽のお話


『ドラゴンズドグマ』シリーズは、オーケストラを基調とした音楽も本当に秀逸です。サントラはシリーズのベスト盤&『オンライン』のシーズン1&2の計3枚持っています。


メインテーマ曲「Eternal Return」「Coils of Light」は勿論、「死闘の果てに」「天を衝く咆哮」などの戦闘曲も、聴き返すたびに脳内でシーンが蘇ります。




本当に楽しい思い出だらけで、語りたいことが多すぎてまとまらない回になってしまいました。でも、言い足りないぐらいがちょうどいいのかもしれませんね。


後ろ髪を引かれつつ、この辺りで『ドラゴンズドグマ』のお話は一旦閉めさせていただこうと思います。

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