46. 『ドラゴンズドグマ』ポン子がいた夏〈前編〉【ゲーム感想】

真野魚尾(まの・うおお)です。アクションゲームは苦手……だけどファンタジーは大好きです。


そんな私が最もプレイ時間を費やしたであろうゲームがあります。オープンワールド・アクションRPG『ドラゴンズドグマ』シリーズです。


キメラやグリフィン、サイクロプスなどの神話伝承に登場する魔物たちが、広いフィールドを我が物顔で暴れ回る、重厚で硬派なハイファンタジーの世界観にはすっかり魅了されてしまいました。


闇夜の森の中を、ランタンの明かりだけを頼りに進む不安。

強敵の縄張りにうっかり踏み込んで、命からがら逃げ帰る恐怖。


危険と隣り合わせの冒険というものを疑似体験させてくれた、とても印象深い作品でした。




◆『ドラゴンズドグマ』


プレイヤーは、ドラゴンに心臓をえぐり出された不老不死の「覚者かくしゃ」として、冒険の旅に出ます。この手のゲームのご多分に漏れず、覚者はある程度自由にキャラクリエイト可能です。


シリーズに共通している独自の要素として「ポーン」のシステムがあります。AIで動く従者のような存在で、覚者と同様に容姿や声などを細かく設定できるのが大きな売りです。


しかもこのポーンちゃん、自分の子を貸し出したり、他所よそ様の子をお借りして連れ回すこともできるのです! 楽しそうでしょう? 楽しいんです! ドグマ≒ポーンちゃん(もしくはポン子)と言っても過言ではありません!


ダークで深みのある物語も心に沁みます。仏教用語である「覚者」、キリスト教で悪魔と同一視される「ドラゴン」を組み込んだ折衷主義的宇宙観は、ニーチェ哲学の永劫回帰を想起させる示唆に満ちてもいます。




◆『ドラゴンズドグマ ダークアリズン』


新マップやアイテムなどが追加された完全版です。前作からのデータ引き継ぎもあります。高難度ダンジョン「黒呪島」に何度も潜って、強い武器やアイテムを引き当てる、いわゆるハクスラ要素が強くなりました。


ですが……正直を言うとこの新ダンジョン、私はあまり好きになれませんでした。


理由は「ポン子が役に立たない」から! マップが複雑すぎて、すぐに穴とかに落ちて戦闘不能になっちゃうんです! 私は! ポーンちゃんと一緒に冒険したいのに! 何でさせてくれないの!? ってなるんです!


すいません、取り乱しました。闇堕ち覚者とポーンの絆を絡めた新規ストーリーは、とても感動的で良かったです。何やかんや言いつつ、通算500時間ほどプレイしておりますし、思いきりハマっておりました。


ちなみに真野の自キャラは、シリーズ通して覚者もポーンも♀です。主従百合は定番ですよね。




◆『ドラゴンズドグマ オンライン』〈前編〉


通称DDON(どどおん)。その名の通り、オンラインで多数の覚者たちが協力プレイ可能になりました。真野が体験した最初で最後(予定)のネトゲでもあります。


(※追記:DDONは現在サービス終了しております。いいゲームでした……)


クランを渡り歩いたり、時には立ち上げたり……一緒にプレイした皆さん、今頃どうなさっているのでしょう。ネットでの交流に不慣れだった真野と、気さくにお話くださったご恩は忘れません。


勿論、プレイヤー同士だけでなく、ポーンとの共闘も可能でした。しかも3人も! 百合ハーレムです。全員でおめかしして一緒に冒険できるなんて、夢のようでした。


DDONは着せ替えの自由度も高く、部位の組み合わせや色変えを活用して、真野はよく他ゲーキャラのコスプレを楽しんだりしていました。


ポン子たちとはっちゃけたコーデでロビーを練り歩いたり、フィールドを駆け回ったりした日々が、昨日のことのように思い出せます。


クリスマスやハロウィンなどの季節イベント、ゲームやラノベなど他作品とのコラボも充実していて、限定衣装ガチャに精を出したのもいい思い出です。




ところで、真野が現在WEBで小説を書いているのは、元を辿たどるとこのDDONがきっかけだったりします。次回はその辺りから続きを語ろうかと考えています。


  *  *  *


★スクリーンショット掲載 その1

https://kakuyomu.jp/users/mano_uwowo/news/16817330666137520118

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