漫画（新刊/2024年7月）※以後は別エッセイにて

最近ガールズバンドの漫画/アニメが熱いですよね（自作とネタが被って焦る）。

【単行本】

◆『Lv1魔王とワンルーム勇者』〈完結〉(11)toufu

魔王完全復活。死力を尽くしたエクストリーム痴話喧嘩に、今までの思い出を重ねて泣き笑い必至。レオもフレッドもユリアも、何やかんや言いつつマックス大好きなの本当いい。決着、交わし合う「愛してる」に号泣。

充実のエピローグはみんなの平和なその後にほっこり。特にユリア夫妻の関係にぐっときます。ゼニアとヘカテちゃんも仲良しで何より。復活のチビ魔族たちが萌えキャラ化してるの和（なご）む。世界一土下座が似合う勇者マックスに乾杯。

作者様によると本作のテーマは「再起」とのこと。全編を通して寸分の綻（ほころ）びもなく見事に描き切られていて感動いたしました。掛け値なしの名作です。読み終えた後の裏表紙……メサイヤ……!?　とても良いサプライズでした。

◆『ふつうの軽音部』(2)クワハリ/出内テツオ

邦楽バンドは詳しくないので、何となく読むのを後回しにしていたのですが、この度ついに機熟（by厘（りん））。話題なだけあって、日常コメディとしても青春群像劇としても近年稀に見る良作です。

2巻のテーマはセミ……というのはあながち冗談でもない？　はとっちの不屈ぶりは主人公の風格。厘ちゃんの異質さが何かと取り沙汰されがちですが、やはり神こそロック魂の体現者であらせられます。

引き続き連載も追っていますが、キャラクター一人一人の心理描写や人間関係の解像度が物凄いのと、一話あたりの密度の濃さに驚かされます。そして余談ですが、百合の者としてはたまき先輩を応援せざるを得ません……！

◆『スナックバス江』(15)フォビドゥン澁川

297夜、ルールを盾にモラルを破る糞人間への皮肉。299夜「揚げ物はバカの食べ物」たまに辛辣な山（やま）田（だ）が好き。309夜、明（あけ）美（み）のWIN=WIN論が過激すぎる！　312夜、明美こそ人間に擬態する化け物！　313夜、凍らせるって何……？（恐怖）

◆『満州アヘンスクワッド』(17)鹿子/門馬司

蒔いた種の実る瞬間、マルクの覚悟を見る。悪の華蘭玉（ランユー）の誇り高き最期。梓（ジ）睿（ルイ）は高潔すぎたがゆえの末路。切れ者静（ジン）を新たに加えた食卓シーンの何とも微笑ましいこと（極悪麻薬集団です）。関東軍・青幇（チンパン）と三つ巴の斉斉哈爾（チチハル）編へ突入です。

【連載：チャンピオンクロス】

◆『僕の心のヤバイやつ』桜井のりお

Karte.148。ばやしこ気付いてなかった（衝撃再び）。しかしながら、こんな形で好感度を上げてくるとは予想外でした。読者はのりお先生の掌の上で踊らされているのです。ベランダ花火withプールにロマンティックが止まらない。

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