108. 新刊漫画選り好み!(31)『偽りのマリィゴールド』完結ほか『わたゆり』67~69話【漫画】
最初に取り上げるのは、私も大注目のもぐこん先生新作(今回は作画担当)。いつもながら激重すぎて病みそうなので、百合で浄化しますね。
【単行本】
◆『へそのお』今橋元/もぐこん
へその緒を切ると母子共に死んでしまう奇病に冒されたマリコとマサトの物語。作画は鬼才・もぐこん氏。重苦しいトーンに覆われた文学的な作品で、中盤に垣間見えるあたたかな光も、終盤に暗く深い影を落とします。
マサトの選択の重みは読者の心にのしかかります。普通人の尺度では彼を批判できません、母親でさえも。彼は生まれた時からの全人生を「
独り立ちしてほしい親心と、「このまま」でいたい子心。マサトの想いを狂気だと、その人生を不幸だと言い切る権利は誰にもありません。
強くはなかったけれど、どこまでも誠実ではあった父親。もし彼があの時、息子の手を取っていたら、結末は変わっていたのでしょうか。
◆『炎の闘球女 ドッジ弾子』(4)こしたてつひろ
大ゴマの迫力。白熱する戦いの中初の死者が!? やはり闘球は危険スポーツ(今さら)。ここに来て百合度急加速のスージー×もち子が果てしなく尊い……。終わってみればUSバッファローズもノリが良くて楽しいチームでした。
◆『偽りのマリィゴールド』〈完結〉(3)サスケ
りりの
【連載:コミック百合姫/マガポケ】
◆『私の百合はお仕事です!』未幡
休載につき、次巻発売を待つまでの備忘録も兼ねた雑感です。お話は13巻の続きから。
シフト.67。
シフト.68。神回。朗読劇の登場人物と重なる純加さんの想い、そしてハプニング。果乃子ちゃんが理解するとともに、読者も理解してしまったのです――純×果ではなく、実は果×純だったのだと!
終盤「さようなら」以降の7ページは『わたゆり』屈指の名シーンだと断言します。本当にありがてえ……確実に寿命が伸びました。
それにしても
シフト.69。
例の階段ではシフト.19~20(4巻収録)でも色々ありましたね。その時純加さんから言われた「泣くのを止めたい」、今度は逆に果乃子ちゃんの方から。エモエモのエモですよ、これは。
しかし、あの果乃子ちゃんがスーパーイケメンに進化しただけでなく、純加さんをこんなにも可愛くていじらしい乙女に変えてしまうとは……! 連載再開、気長にお待ちしております。
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