ゲーム(ファミコン)

105. ファミコン風雲録(1)『月風魔伝』『聖飢魔II』ほか【回顧録】

真野魚尾(まの・うおお)です。新たなるレトロゲーム語りのテーマは、家庭用ゲームのエポックメーカーであるファミリーなコンピューターを取り上げます。



◆ファミコンは一日数時間!


時は昭和時代末期、クラスや近所のお友だちの家に置いてあったファミコンが憧れでした。小学校低学年だった真野も、親に駄々をこねて買ってもらいます。


子ども同士お互いの家を行き来し、それぞれの持っているゲームを遊んだり、カセットの貸し借りをしたり、中には貸したまま戻って来ないソフトもあったり(闇)、皆こぞって熱狂の真っ只中にありました。


まずは真野が持っていたソフトから触れていこうと思います。プレイ時期は順不同です。



◇迷宮へのいざない


本体と一緒に買ったのが『デビルワールド』です。迷路の外壁をスクロールさせる度に、画面の真ん中で悪魔が変なポーズを取るのがシュールで笑えました。


迷路といえば『パックマン』もやり込みました。シンプルなシステムなので、普段はゲームをしない家族もたまに遊んでいた気がします。


迷路というか迷宮ですが『ドルアーガの塔』は各階の宝箱出現条件が難しく、攻略本を見つつプレイ。敵役ドルアーガの多腕モデルは、インド神話のドゥルガーが元ネタなのかなと、後年になって思いました。



◇和風好きの開花


幼くして時代劇好きだったこともあり、『いっき』や『東海道五十三次』、『忍者じゃじゃ丸くん』といったゲームを、誕生日やクリスマスに買ってもらっていました。


★忍者じゃじゃ丸くん サウンドトラック

https://open.spotify.com/intl-ja/album/5DGYrh71jdE4KXee3354Ok?si=CaGAURVNRMS28oGXff6Qow


『月風魔伝』はイケメン鎧武者で妖怪を斬り伏せていく、硬派な和風アクションRPGでした。主人公が100メートルを6秒で走るとかいう設定だけ妙に憶えています。

絶妙に和テイストを取り入れたBGMも素晴らしい出来でした。特に「行け!月風魔」は今聴いても格好良く感じます。


★月風魔伝 サウンドトラック

https://open.spotify.com/intl-ja/album/4oRoHaXViq1j000f4yhi7S?si=Mqpu0JBDSOSGdaHjg5OSkw


和風といえば『桃太郎伝説』も持っていました。電鉄じゃない方です。RPGです。こっちが先行だったはず。このゲームに限りませんが、当時はクリアまで辿たどり着けませんでした。小学生の頭脳の限界です。




◇版権ものは◯◯ゲー?


『ドラゴンボール 神龍の謎』は9面か10面辺りまでしか進めませんでしたが、楽しく遊べました。執拗しつようにループするBGMが今も頭から離れません。


漫画原作といえば『六三四の剣』は真野が最初に剣道を知ったきっかけだったかも。なお、未だに原作は読めていません。


漫画そしてアニメも観ていた『美味しんぼ』。原作の複数エピソードが再構成されたADVゲームでした。「展覧会の絵」や「エリーゼのために」など、クラシックの名曲を使ったBGMは馴染みやすかったです。

ちなみにTVCMでは、アニメ版の山岡やまおか役・井上和彦さんがナレーションをされていました。


伝説のク◯ゲーと名高い『たけしの挑戦状』。発売時期からしてクリスマスプレゼントに買ってもらったのかもしれません。

主人公の目的が提示されず、全ての選択がプレイヤーの意思にゆだねられたゲームでしたが、今思い返すとオープンワールドゲームの走りですよね。何もかもがアバンギャルドすぎました。


『聖飢魔II 悪魔の逆襲!』も多分お年玉で買ったのでしょう。当時はヘヴィメタとか全く知らなかったのに、何故か無性に欲しかった模様です。

囚われの構成員たちをデーモン閣下が救出してゆくゲームは難易度激ムズでしたが、アクションの得意な友人がクリアしてくれました。持つべきものは友。



それにしても『たけし』『聖飢魔II』とは……小学校時点でこのチョイスは、我ながら恐ろしいセンスを感じます。



(つづく)

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