76. セガサターン、シタ!(延長戦)『テラ ファンタスティカ』は好きか?【回顧録】
真野魚尾(まの・うおお)です。セガサターンの思い出話は充分語り尽くしたと思っていましたが、もう一つ取り上げるべき作品があったのをすっかり忘れていました。
◆『テラ ファンタスティカ』
ファンタジックな世界観が魅力のシミュレーションRPGです。『十二国記』などで有名な山田章博氏が描くキャラクターたちが、叙事詩的な戦記物語を彩ります。
◇きっと初恋(願望)
プレイヤーは女神の化身ディーネとなり、小国の幼い王を守りながら、軍隊を率いて魔の軍勢と戦います。戦争パートと内政パートが交互にあり、後者では選択肢で王の能力が変化、ストーリー分岐にも影響を及ぼします。
少年王アレクシスとディーネの関係は主従でもあり、今で言うおねショタ感もあり(個人の感想です)といった二重三重のエモさが内包されています。アレクシスが年月とともに成長していく様も見どころです。
真野はショタそのものに執着はありませんが、少年が年上のお姉さんに脳を焼かれるシチュは大好物です(超余談)。
◇MightじゃなくてDyna-MITEらしい
ディーネ率いる軍の顔ぶれは、よくある美男美女だけでなく実に個性的です。種族も魚人やカエル人などバラエティに富んでいます。安易な萌えに走らないスタンスは、ゲームシステムと並んでなかなかに硬派でした。
取り立てて目立つキャラではないものの、砲手のシドは戦火で妻子を失ったという過酷な設定の持ち主だったりしました。初期クラス名は「マイトガイ」。元ネタは小◯旭でしょうか。渋いですね。
◇三十六計リセットにしかず
ところで、味方キャラは敵に倒されると通常は負傷撤退するのですが、運悪く死亡してしまっても、不在のまま物語が展開していきます。戦記物ということもあり、その辺りはシビアです。
なお救済措置として、ストーリー後半で冥府を訪れた際に、死亡した味方を現世に連れ戻すこともできたそうです。真野は誰も撤退させない安全運転派なので、利用したことはありませんでしたが。
◇平常運転です(当エッセイ的に)
女性キャラの中では、美形で実力者ながら高飛車で傍若無人なカロリーヌが印象的でした。何かと主人公ディーネを目の敵にしてくる彼女ですが、反抗的な態度も百合フィルターを通すと途端に可愛らしく見えてくるのです。
他にも、ホウキに乗った飛行ユニットとしても大活躍だった、魔女っ娘二人組も記憶に残っています。ちんちくりんで小生意気なココと、真面目な眼鏡っ娘のジャンヌ(しかも僕っ娘!)の王道コンビには百合妄想が捗りました。
というわけで、いつもにも増して取り留めのない話となってしまいました。オチなどはございません。悪しからず。
ちなみに、セガサターン関連の過去話は、独立作品として下記のエッセイにまとめてあります。
◆『セガサターン、シタ!』(全7回)
https://kakuyomu.jp/works/16817330667754818313
短いですが、書き下ろしもございます。初めての方はぜひ覗いてみてくださいね。
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