ここ一ヵ月ぐらいの間に読んだ新刊漫画、第二弾です。順不同。

◆『その着せ替え人形は恋をする』(12)福田晋一

「新菜（わかな）は自分の作った物に生涯納得することはない、だから海夢（まりん）ちゃんは褒めてやって」おじいちゃんの言葉が泣けます。職人として、自らの非力さを認めつつ限界へ挑む五条君は、はたして「神」を引きずり出せるのでしょうか。

◆『一勝千金』(1)サンドロビッチ・ヤバ子/MAAM

『ケンガン』『ダンベル』と同一の世界観で繰り広げられる女子格闘モノ。サイコなヒロイン姫奈（ひな）(17)に迫られる希望（のぞみ）さん(27)がクールで好みすぎる。二人の間に歪な百合の波動を感じるのは私だけでしょうか。勝手に期待。

◆『悪いが私は百合じゃない』(5)もちオーレ

柳再登場、幡龍の新たな一面、オトナの階段を昇る翼など、百合も青春もコメディも増し増しで見どころ満載な巻。ですが何と言っても凛×いつみの進展が一番のハイライト。最早タイトルが息してない（今更）。

◆『日向さん、星野です。』〈完結〉(4)うおやま

恋のためにアイドルの立場すら利用するレオの貪欲さが美しい。でも実直な星野くんには伝わらないどころか、図らずも気付きを与えて、背中まで押してしまうんですね。悲しいほどに芸術的な失恋模様です。

「恋」を飛び越えて「愛」に辿り着いてしまう星野くんには『ハイスコアガール』のハルオにも通ずるヒーローの風格を感じます。名作ラブコメには魅力的な負けヒロインが必須のようです。

ちなみに、うおやま先生の作品は、この『ひなほし』と前作合わせて以前にも感想を書いています。

★20. 『ヤンキー君と白杖ガール』と『日向さん、星野です。』【漫画感想】

『新刊選り好み！』コーナーは今後も不定期で投稿していきます。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい