ゲーム(セガサターン)

16. セガサターン、シタ!(1)『シャイニング・フォース』【回顧録】

真野魚尾(まの・うおお)です。セガサターンしろ(※)と言われる前からセガサターンをしていた者です。



※せがた三四郎「セガサターン、シロ!」の台詞でおなじみだった当時のTVCM。演じるのは藤岡弘、氏。



なお、今回に限らず【回顧録】に登場する人物や場所などの詳細は所々ぼかしてあります。



◆ヴァイオリンとメガドライブ


小学校の部活(音楽系)から仲良くなったクラスメイトがいました。第9回「ゲヱセンのおもひで」で真野をゲーセンに誘ってくれた子です。楽器だけでなくゲーム、特にアクション系が得意な子でした。


その子はゲームハードも色々持っていて、ソフトごと貸してくれたことも何度もありました。中には真野が持っていなかったスーパーファミコンを始め、メガドライブやゲームギア、後年になるとネオジオCDすらありました。


真野の家は小・中・高と引っ越しが重なり、その子とは学校も住む地域も別々になっていたのですが、どうにか会いに行ける距離ではあったので、交流はその後も十年ほど続いていたのです。




◆シャイニング・フォースの洗礼


その子が勧めてくれたゲームの中で最も印象的だったものの一つが『シャイニング・フォース』です。アクションゲームの苦手な真野が以後好んでプレイするようになるSRPGというジャンルとの出会いでした。


獣人から機械まで登場する自由なファンタジー世界は、真野の創作活動にも影響を与えます。その子にとっても『シャイニング・フォース』はお気に入りだったのでしょう。二次小説を書いて読ませてくれたこともありました。


『シャイニング・フォース』は2作目までメガドライブのハードごと借りてクリアしました。そして後年、世界観を同じくするRPG『シャイニング・ザ・ホーリィアーク』がセガサターンから発売されます。




◆サターンかプレステか、それが問題だ


一つ訂正をさせてください。以前「プレステではなくサターンにお年玉を注ぎ込みました」と書いたのですが、年齢的にお年玉は貰っていないはずなので、普通に貯金を崩して買ったものと思われます。


ともかく、1997年1月といえばプレイステーション『ファイナルファンタジーVII』の発売が控えていた頃です。しかし、すでに『シャイニング・フォース』ファンと化していた真野にその選択はありません。


セガサターン本体と『シャイニング・ザ・ホーリィアーク』お買い上げ! 早速プレイ! クリア! 大満足! ですが、話はこれで終わりません。何と本作は翌年発売される『シャイニング・フォースIII』の前日譚だったのです。




◆パワーメモリー(※)ぃいいい! てめぇえええ!(泣)


『シャイニング・フォースIII』は数ヵ月ごとに順次発売される3部作でした。各エピソードで主人公が交替、プレイデータを引き継ぎ、最後には今までの仲間全員が合流して巨悪に立ち向かうスケールの大きな作品です。


夢中になってプレイしました。桜庭統さくらばもとい氏によるBGMもプログレッシヴ・ロック好きな真野の没入感に拍車をかけます。途中でセーブデータ消失の憂き目に遭いながらも、頑張って全員生存エンドを目指しました。


主力キャラ同士の支援効果を全員「ラブラブ」にするまでやり込みました(自慢)。3部作全部の応募券を送って特典ディスクまで貰いましたよ(自慢)。思わせぶりに終わったEDの続き、25年経った今でも待っています(切望)。



※RPGなどの継続プレイにはほぼ必須の大容量メモリーカード。度々データが消える(接触不良で一時的に読み込めないだけとの説もある)。




セガサターンの思い出はまだあります。この続きはまた別の機会にお話しようと思います。

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