9. ゲヱセンのおもひで【回顧録】

真野魚尾 (まの・うおお)です。今回は昔を思い出しつつ、アーケードゲームについて語りたいと思います。



◆ゲーセンとはゲームセンターのことである


令和の現在、ゲーセンがどのような様子になっているのか、久しく足を運んでいない真野にはピンと来ません。ですが、かつてゲーセンこそがゲームの最先端だった時代があったことはよく知っています。


以下、聞き慣れない単語がぼちぼち出て来るとは思いますが、繁雑にならないよう解説は省かせていただきます。ご了承ください。



◇最古の記憶~アーケードゲームとの出会い


何度か親に連れて来られた近所の喫茶店に、テーブル筐体が置いてありました。たらこスパゲティやら焼きそば風スパゲティやらを食べながら、インベーダーゲームをプレイしたことがあったなぁと「今」思い出しました。


それが多分小学校低学年の頃だと記憶しています。テーブル筐体もインベーダーも当時すでに廃れつつあったはずですので、今となっては貴重な体験だったかもしれません。ただ、よく考えれば喫茶店であってゲーセンではありませんね。



◇小学校時代~初ゲーセンは友達と


その次のはっきりした記憶は小学校高学年です。級友の案内で訪れたのは繁華街から少し離れたゲーセンでした。小学生が二人で入っても平気な程度には治安は悪くなかったと思います。


SEGA系列のお店で、真野は主に『テトリス』で遊んでいました。『大魔界村』も置いてあったのですが、小学生には難しすぎて(多分今でも)1面すらクリアできませんでした。



◇中高生になって~格ゲー全盛期


中学の頃は家庭の事情で引っ越しを繰り返していて、あまりゲーセンに行った記憶がありません。当時一世を風靡した『ストリートファイターII』(通称ストII)は友達が持っていた家庭用のものを時々遊ばせてもらっていました。


高校が電車通学だったこともあり、放課後や休日には駅前に何件かあるゲーセンをハシゴしていた憶えがあります。折しも1990年代、格闘ゲーム華やかなりし頃でした。



2D格闘ゲームは

『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(通称KOF)シリーズ

『餓狼伝説』シリーズ

『サムライスピリッツ』(通称サムスピ)シリーズ

『ストリートファイターZERO』シリーズ

『ヴァンパイアハンター』


3D格闘ゲームは

『鉄拳』シリーズ

『ソウルエッジ』

『サイキックフォース』


あたりをよくプレイしていた気がします。


上記以外にも『風雲黙示録』『ワールドヒーローズ』『月華の剣士』『MARVEL VS. CAPCOM』『超人学園ゴウカイザー』『バーチャファイター』『ファイティングバイパーズ』『デッドオアアライブ』などもそれなりに遊んだ記憶があります。


1、2回触ったとかであればタイトルは他にもあります。『ジャ◯キー・チェン』とか……(ググったら2作目の方っぽいです)。


ちなみに真野のゲームの腕前は、かろうじてコマンドが出せる程度の下手クソです。戦術とか考えている余裕すらないので、対戦で勝った経験は数えるほどしかありません。


この時代の空気感は押切蓮介『ハイスコアガール』に詳しいです。原作漫画・アニメ版ともにおすすめできる名作ラブコメです(日高小春推しです)。



◇私と格闘ゲーム~キャラクターコンテンツの洗礼


真野が自他の創作物におけるキャラクターの存在感を強く意識するようになったきっかけは、格闘ゲームだと思っています。格ゲーは他ジャンルと比較してシナリオ性が希薄な反面、おしなべてキャラが非常に濃ゆいのです。


真野は強い女性キャラがとても好きです。『ストII』の春麗はビジュアルからして強さに説得力がありました。自作キャラにもある程度の肉体的なリアリティを求めるようになったのは、間違いなく格ゲーの影響です。


いわゆる「持ちキャラ」も、格好いい大人の女性を好んで選んでいました。例えば『KOF』では男装の麗人キング、『サムスピ』では長身の剣士シャルロットに夢中でした。


思えば真野はこの頃から女性キャラへの百合妄想をブチ上げて友人たちを困惑させていましたっけ……懐かしい。そして罪深い(現在は反省しています。少しだけ)。


余談ですが、真野が武術や格闘技について調べるようになった直接のきっかけは格闘ゲームです。中国武術を使うキャラクターがお気に入りになったのも、この辺りが影響しているはずです。



◇ゲヱメストのおもひで


誤植で有名な伝説のゲーム雑誌『ゲーメスト』もリアルタイムで購読していました。記事は勿論、読者コーナーや広告に至るまで思い出は尽きません。幻の最終号も持っていましたが、引っ越しのどさくさで手放してしまいました。


後継誌となる『アルカディア』もある時期までは読んでいましたが、その頃にはゲーセン自体から足が遠ざかっていて、真野は完全な家庭用ゲーマーとなってしまいましたとさ。おしまい。

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