第24話 騎士との戦い(守人の場合)
「また侵入者か!?」
気配を感じて広間へ足を踏み入れると、そこには
見た印象では
「あの目……絶対に何かをやり遂げるとする強い意志を感じるわね」
嫌な予感がする私は不安を振り払うが如く、自慢の槍を頼りに突進する!!
「てりゃあぁぁぁーーーー!!」
かけ声と同時に胸へ放った最初の一突きは、二本の手斧を交差させて受け止められる!
「ちっ!」
仕方なく第二撃のために槍を一旦引いて、追撃を仕掛ける……よりも早く、左右からの挟み込む反撃が!?
「危なっ!」
ブォンッ!
目の前で通り過ぎる二本の手斧……
「いくぞ、守人ぉぉぉーーーー!!」
力任せに振り回す単純な攻撃……と思いきや、その回転速度は異常に早く、凄まじい連続攻撃となって繰り出されていく!
「くっ、軌道は単純なくせに切り返しが早い!」
「でゃあ!」
「……っ!」
鼻先を掠める一振り。正直、今のはかなり危なかった!
「でやでやでやでやあぁぁぁぁーーーー!!!」
いや、危ないのはこの騎士の
「こ、これは……下手に手を出さずにスタミナ切れを待つ方が得策ね!」
そう考えて、しばらくは攻撃をやり過ごそうとするが……
「まだまだーーーー!!!」
「なっ、攻撃がまったく途切れない!?」
一向に止まない左右からの連打連撃。その全てを躱し続けてると……メシャ!
注意が行き届いてなかった腹部へ前蹴りを決められてしまう!
「くっ、武器ばかり気を取られていたから……!」
受けた私は勢い良く後方に飛ばされて地面に転がる!!
「はぁ、はぁ、はぁ……つっ!」
痛い……いくら人並み以上の回復力があるとはいえ、ダメージによる痛みは常人と変わらない。
「守人、覚悟ぉぉぉぉーーーー!!」
「な、なんの……!」
間髪一発に追撃から逃れるも、蹴られた箇所に違和感を感じる!
「ア、アバラの二、三本を持っていかれた?」
まぁ、これくらいの傷なら四、五分も大人しくしとけば難なく治るけど……
「せやっ!!」
その四、五分をくれる程に相手は甘くない!
何度目かの左右同時攻撃に対し、大きく身を退いて距離を取る……瞬間、高速の何かが私の眼前に迫る!
「え!?」
何と、それは騎士が投げつけた手斧!
「やばっ……ぐぁ!」
寸前で躱すも、その後の体勢が悪くてバランスを崩す!
「もらったぁぁぁぁーーーー!!!」
この隙を見逃さない騎士は、残ったもう片方の手斧でとどめを刺しにくるが!?
「かかった!」
そう、私はわざとバランスを崩していたのだ。騎士が一気に勝負を決めようとする一撃を誘うために!!
相手の動きを察知し、スライディングで軸足へ滑り込む!
「うおっ、わっ!」
見事に決まり、騎士はバランスを崩して尻餅を着く!
「今だ!」
ここに勝機を見出だして直ぐ様に跳ね起きると、相手の心臓めがけてへ容赦ない一撃を食らわせる!!
「くらえ!!」
しかし、今度は逆にその一撃を察知てされていたか、騎士は素早く片膝の体勢になって残っていた手斧で
「バカめ! その程度で私の槍が
ガキィン!!
宣言通りに私の槍は優秀だったらしい。盾代わりなった手斧は粉々に砕け散った!
「そ、そんなバカな!?」
丸腰になって
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