プール

私は小学校のプールが大嫌いだった 汚くて臭くて 何より水が嫌だった

髪を洗うのに顔にお湯がかぶるのが嫌だった 小さい時は頭を洗う時は

寝転んで母のお腹に顔をつけて洗っていたが少し大きくなるとさすがに

みっともないというのでしなくなるが とにかくジャバ―と顔にかかるのが

息をとめるタイミングがわからず怖かった 顔にかからないように洗うので

キレイになるわけがない そこへ救世主現る シャンプーハットだ

だが 人より頭の小さい私はシャンプーハットが抜けてしまうという事態に

タオルを巻いてそれからシャンプーハットをして洗う しばらくこの方法で

なんとかそのいだ なのでプールに入っても水に顔をつけられないのだ

苦痛だ みんなが泳ぐ中 私は足で歩いて反対側へ行く 何度 先生に教わっても

頑としてできないのだ 葉っぱや草や虫が浮いている 嫌だ 汚いそう思うのである

普段から葉っぱや草や虫が大嫌い 原っぱに行っても草が体に触るのが嫌で

外で待つ 虫がいると大騒ぎ そんな感じなので無理なのである

だが 公園のジャブジャブ池と呼ぶプールは大丈夫なのだ 浮き輪という頼もしい

物があるからだ 混み合う中 隙間をみつけてはジャバジャバしそれなりに楽しんだ

午前と午後 毎日行きいつの間にか平泳ぎができるようになった そしてシャンプーハット無しでしかもシャワーで頭を洗えるようになっていた 

夏休み中の学校のプールは1年から4年まで多分1度しか行かなかった気がする

このことで𠮟られたのか𠮟られなかったのか覚えていない

プール納めが必ずあったはずだがその時の記憶は曖昧である

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