おすすめのSF小説を3つ選ぶとしたら?
そんなの選べるわけないでしょうが!
いきなりすみません。怒鳴ってしまいました。
タイトルなんですけど、これ、わたしが言われたことのある質問なんですよ。でもさ、SF小説ってたくさんありますよね? こんなの答えを出せるわけじゃないですか。もっと条件を出してほしい。宇宙ものとか侵略ものとかクトゥルフもの……これはわたしの趣味でした。
あ、こいつ面倒くせえなって思いましたね? わたしもそう思います。思いますけど、実際困っちゃいます。困っちゃうので今考えることにします。
はじめてSFを読む人におすすめするとしたら、この3つ。
『海からきたチフス』『天の光はすべて星』『火星年代記』
『海からきたチフス』はムツゴロウ先生こと畑正憲さんが書かれたジュブナイルSFです。ジュブナイルつまり子ども向けに書かれたものなので、非常に読みやすいです。しかし、根幹をなすSF要素には、動物学を学んだという著者の本領が発揮されています。ちなみに、今は改題されて『ゼロの怪物ヌル』というのですが、改題前の方がカッコよくないですか?
『天の光はすべて星』といえば、『天元突破グレンラガン』の最終話のタイトルになったことでも有名です。あっちが動としたら、こっちは静という感じでしょうか。宇宙飛行士を目指していた男が、再起し、再び夢を追いかける様が情感豊かに描かれています。専門用語が少ないのもおすすめポイント。
『火星年代記』は『華氏415℃』で有名なレイ・ブラッドベリによるSF連作集。火星を舞台にした出来事が描かれています。短編としての面白さはもちろんのこと、SFが担っていた役割の1つである政治や文化に対する批判(この小説でいえばアメリカに対するもの)が楽しめる一冊だと思います。
他にも面白いものはありますが、わたしがおすすめするのこんな感じでしょうか。でも、他にもおすすめしたいんですよ? 『ハーモニー』とか『妖精作戦』とか『禅・銃』とか。これ以上は文字数稼ぎと思われそうなのでまた次回に。
むしょくとうめい 藤原くう @erevestakiba
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