あなたは希望

おかえり

色んな人に吹き飛ばされたものか届いてきたものか

あなたが望んで来たのか迷い込んだのかを知りたいんだ

瞑って笑う目がひとえにいじらしい　思いも寄らず忘れて今

心奪えばそれは誰だろうか あなたの手だけを奪いたい

ちょっとここで語り合おう　明日の食卓とかいろいろさ

傷つけ合った写真はありのままで

あなたの声を聞きたかった

ほほ笑みかけそうなその声でよかった

知らぬ間に別れを知ったとしても

誰でもよかったなんて言ってもよかった

言い返せる言葉を今日も探している

どうしてだろう　

“ 来る日来る日変わっていく袖を掴んではいけないのか

同じものに痛みで通じ合うだけじゃもうつまらないんだ

綺麗でいたくて始まりの時のように泥まみれでいる身体で今

あなたの清浄な手で汚れてしまったわたしでいたい ”

重い荷物を抱えながらそんなに急いでしまうのか

暗い過去から逃げたって震えるような足跡が立っていた

真昼の月みたいに僕は見守ろうか　うっすら見守るくらいだ

内なる強い光に気づくまで何処までも羽ばたけばいい

それでも今も探していよう　短い鉛筆をたずさえては

真っ白な手紙は消えてしまいそうで

どうしても違わずに居たかった

ただ今は二人だけ

いつまでも違わずに言いたかった

「ただ今は二人だけ」