虫刺され
”蚊に刺されちょい”大久保は胴にかゆみを感じて目を覚ました。あたりはまだ真っ暗である。”眠りを妨げられた”そう不満に思いながらも起きてしまったものはしょうがない。大久保は起きて明かりをともそうとしたが、少し物思いにふけることにした。”もしかしたらわしを起こしたんな吉之助さあかもしれん。いや、あんしは優しかでそげんこっはせんか。じゃっどん、あんしを窮地に押しやったんな紛れもなっわしじゃ。どげん目にあってん不思議じゃなか。いや、わしはいずれ蚊じゃなくほんのこてだいかに刺さるっかもしれん”
”吉之助さあ”大久保は感傷に浸っていた。しかし、いつまでもこうしていることは性に合わない。大久保は眼が冴えてしまったことを理由に布団から起き上がり、いつものように業務を再開した。
無視できない人々 @anomaron
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます