勉強会(1)
土曜日時刻は朝の七時約束の日だ。九時から勉強の予定なのでそれまでに着替えて先に勉強しておくあまりに出来ないと怒られるからな。
タンスから服を出し着替えを始める
「はぁまさか彩花まで来ることになるとはな...隼人は何回もきたことあるから大丈夫だろうけど彩花を見たら妹はめっちゃ興味を持つだろうなこんな兄に女子の友達!って」
僕の家は母、父、僕、妹の四人暮らしだ。一年前まで兄も住んでたが大学を卒業して一人暮らしを始めたため現在不在
「さて勉強始めますかぁーまず最高に楽な理科から〜」
勉強を初めて一時間がたつもうすぐ九時どれほど勉強したのか教えてしんぜよう教科書3ページぶんだ途中から本を読み始めてしまった。まぁ読みたいと思わせる本が悪いよね!
家のインターホンがなる
(よし来たか妹は母とショッピングに出かけたから彩花と対面するのは彩花や隼人が帰る時くらいだろう)
そんなことを考えながら玄関に向かう
ドアを開ける誰もいない....裏庭かと思い裏庭を見に行くがいない「中に戻るかぁ」そして家のなかに戻るためにドアを開けるドアを開けると目の前に仁王立ちした彩花が立っていた。
「うわっ!」
思わず大声を上げてしまう。 なんてやつだ人が裏庭に行ってる間に家に入るなんて
「なんで家の中にいる」
「裏庭に行ったからチャンスかなって」
「そうじゃない普通に入って来れば良かっただろう忍び込むようなまねするんじゃなくて」
「えぇーだってバレずに忍び込むってかっこよくない?」
「泥棒かな?」
「何も盗まないのでセーフ?」
「疑問形かよ」
「まぁいいや先に部屋行ってて隼人が教えてくれるから」
「りょーかい」
僕は台所に行き二リットルのお茶とコップを三つだしお盆にのせ部屋まで運んだ結構重かった。
「おまたせーお茶は各自で注いでねこぼすなよ」
みんなでテーブルを囲み座る。
「さぁ勉強を始めようか透」
隼人がきりだす
「よしやるか」
「どこが分からないんだっけ?」
彩花が聞く
「英語全般」
「じゃあ英語と国語をやるか」
「なぜ国語?」
「お前国語全くできないだろう?」
うん隼人の意見は適切だ。国語は英語の次に悲惨なんだもうほんと目も当てられないほどにね
「午前英語、午後国語でいいか?」
「あぁ大丈夫だ」
「よぉーしやることも決まったし勉強始めようか!」
彩花がスタートのあいずをきる
開始五分すでにわからないとりあえず一年の時の復讐と言われ一年の時のワーク的なのをやっているが意味がわからん、うん本当に意味がわからん
「なぁ隼人〜教えてくれよ〜」
「いいけどお前これ一年の最初の頃じゃねぇか自分で調べろ」
「えぇー彩花〜教えて〜」
「隼人くんと同意見だよ」
「ちぇっ教えてくれるために来たのに教えてくれないなんて」
「ほらそんなこといってるあいだがあったら調べろー」
隼人に言われ辞書をひく。何となくわかったよし次の問題だ。よし次もわからん
一時間がたった。
「はあああああああ疲れたあぁああああ」
「まだ一時間しかやってないぞしかも全部一年の時の復習」
「一時間しかって普段どんだけ勉強してんだよ隼人は」
「五時間」
「おぉ隼人くんすごいね」
彩花が褒める。
「まぁ十分だけ休憩しようぜ」
「休憩終わったら中間テストの範囲やるぞ」
「わかりましたー」
休憩中のことだった隼人のスマホがなり隼人が部屋を出る
「なんだろね」
「あぁー多分母親だろうね」
「母親?」
「隼人ってさ勉強できるじゃん?だから隼人のお母さんは成績が良くない僕とあんまり関わって欲しくないんだろうね」
「じゃあ今回の中間テストはチャンスだね」
「チャンス?」
「僕はやればできますよーだから隼人くんとも関わっていいでしょ?って」
「なるほどね」
そんなことを話してると隼人が部屋に帰ってくる
「わりぃ母さんに透ん家いるのバレちまった」
「あぁ大丈夫」
「すまねぇ」
「おう気をつけて帰れよー」
「ばいばーい」
彩花と二人で見送る。
(ん?まてよこれしばらく彩花と二人きりなのでは?)
すると彩花が口を開く
「二人だからって変な気起こさないでね〜」
からかいの顔が混じっている
「安心しなよ僕に襲う勇気なんてないからさ」
「じゃあ安心だね〜」
「そういえばなんで私も参加する!なんて言い出したんだ?」
「今までできなかった人に勉強教えてその人が成長したら達成感もあるしなんか....」
「"かっこいい"か?」
「そうそう通り」
「まっとりあえず勉強再開しますかぁー」
「だね」
部屋に戻り勉強を再開する。
分からないとこ丁寧に教えて貰いながら一時間また一時間と時間がすぎてゆく。十二時半になった。彩花からLINEがくる。
<お昼ハンバーガーでいい?>
返信をする
<あぁいいよいつものを二人前頼んでいいか後で払う>
<お友達の分?>
<そう>
<わかった>
<じゃあ後三十分くらいで帰るね>
三十分というのは案外早いもので家の鍵が開く音がする。
「たっだいまぁー」
小五の妹の声が家中に広がるそしてなぜかすごい勢いで上がってくる音がした。だいたい理由は察しがつく、バン!と勢いよくドアが開く
「お兄ちゃん!!その女子だれ!?」
案の定だ
「友達だけど」
「隼人さん以外の友達がいたなんてしかも女子....」
「別にいたっていいだろう」
妹は、ハッとしたのかすぐに冷静になり彩花にあいさつする
「いつも兄がお世話になっております。妹の結衣って言います。よろしくお願いします。」
と言い頭を下げる。
「お兄さんとお友達やらせていただいてます美波彩花っていいます。よろしくね結衣ちゃん」
結衣は目をキラキラさせている。彩花が余程魅力的に見えたのだろう
「美波さんハンバーガー食べながらお話しませんか?」
「いいよ〜後彩花でいいよ!」
「じゃあ彩花さん!一緒にお昼食べましょう!一階に用意してあるので!」
こうして妹も交えて一緒にお昼を食べることになった。
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