友達二人増えました

今日部活に美波彩花が入部した。


我が部は、彩花合わせて総勢二十一人部活内でチームを分けてそのチームで大会に出る感じだ。今年は一チーム上限人数が七人。チームは彩花が入部する前に決めたので今年は20÷7で最大三チーム作れるため人数が7、7、6の三チームを作ることになった。僕は先輩や同級生の推薦もありリーダーになれた。まぁそれよりも今は....


(何故だなぜ運動部10文化部4合計14の部活の中でなぜロボ部を選んだ!)


別に来られるのが迷惑とか嫌とかそういうのではない十四ある部活動の中でロボ部は他の部活から陰キャ部のように扱われている、なぜって?"目立たい"これが一番の理由だ。

実績が無いわけじゃない実績を出したところで誰も興味が無いのだ。もちろん大会で賞やらなんやら取ったら祝ってくれる人も少なからずいる。それでも目立たいのだロボットに興味がないから。


僕はすごい疑問に思った。


"なぜ彩花みたいな一軍陽キャが入部したのか"本当に謎である....


こんなことを考えてる内に彩花の自己紹介は終わっており彩花は部活内の三チームのうち僕のチームに配属された。先生いわく「クラス同じだしやりやすいだろあとお前のとこ一人空いてたし」との事。

早速さっきの疑問を聞くことにした。


「なぁ彩花なんでお前みたいな一軍陽キャ女子がこの目立たい部活に入ったんだ?」


彩花は一瞬ポカンとした顔をしたがすぐに答える


「ものづくりが好きだからだから入部したんだよそこに自分のクラスの立場は関係ないよ」


僕はハッとする確かになぜ僕は今まで陽キャは陽キャが集まる部活へ陰キャは陰キャが集まる部活へなどと考えていたのだろうか自分のクラスの立場なんて関係ないじゃないか


「彩花.....僕の今までの考え方が間違っていたよ気づかせてくれてありがとう」


「えへへ〜どういたしまして」


「ところで彩花はなんでものづくりが好きなんだ?」


「実はさ私....ものづくりってめっちゃかっこいいと思うだよね!」


はいそうでした彩花はかっこいい主義者でした好きになる理由がかっこいいなんて半分わかっていたことじゃないか


「そうか...うんそうかぁ...」


「何その返答」


「いや、別に人それぞれだもんな!」


「はぁ〜どうやら透はものづくりのかっこよさが分からないみたいだね私が説明してあげよう」


「待てそれはなん分くらいかかる」


「三時間...とか?」


「部活が終わっちまうだろうが!だからその説明はまた今度いいね?」


「ちぇーわかったよ」


語れなくて残念という顔をされたが仕方がない部活の時間は貴重なのだ。


「まず今年度のルールの確認から始めよう今年のルールは、ボールエリアにあるボールを回収しそれを八十センチある壁に覆われた30×30の中に枠の中にボールを入れることメインで使う手動ロボが最大二台プログラムで動くロボ...制御ロボが一台使える制御ロボで入れるとそのボールの得点は五倍になる他にも詳しいルールはあるがどうだ簡単だろう?」


案外長くなってしまった。


「うーん」


難しそうな顔をしている何を考えているのだろう。


「私閃いたかも!」


「驚いたこの短時間でロボットの構想を閃いたのか聞かせてくれ」


「うん!まず高さ八十五のロボットをいちd..」


「ちょっとまて」


彩花の話を遮る。確かにこの短時間で構想を練ったのはすごいしかし欠点があるのだ。


「もっと細かくルールを説明しなかった私が悪いがメインともに制御には大きさの制限があるメインの高さは四十までだ」


「そっそんな!」


彩花はがくんとうなだれる。まぁ無理もない一瞬で否定されたようなものなのだから


「まぁ今日はロボットは作らない今日はコートを作る」


ルールが出たのは四月一日なぜコートが完成してないのかって?簡単さできても採寸を間違っていたり正しくやったつもりでもズレまくっていたりそんなこんながあり完成していない!


「みんなでコートを作ればいいのね他のチームのメンバーがいないのはもうコート作り始めてるから?」


「そうだ」


「一応他の五人のメンバーも教えとくまず三年の双葉さん読書が好きだよ次に二年の川島くんゲームが好きだよ特にFps次に一年の鳥島さん、廣岡さん、柴谷さんだよ一年生が多いんだ」


彩花の頭にははてなが浮かんでいるように見える。分からないことでもあったのだろうか


「透は友達が私と隼人しかいないのだろう?なぜ双葉先輩や川島くんの趣味を知っているのだ?」


「それは部活仲間としてよく話すからさ」


「それは友達とは言わないの?」


「部活動外じゃ全然話さないからなぁ」


「そうか...」


彩花は不安げな顔をするなぜ不安げな顔をするの僕にはわからなかった。


「まぁ早速コート作りに入ろうぜ」


「わかった」


気持ちを入れ替えてコートを作り始める。彩花はコート作っているうちに双葉さんや川島くん、一年ズのみんなと話すようになっていき部活が終わる頃には仲良くなっていた。


「なぁなんで今日部活中僕と双葉さんや川島くんとの関係を話したら不安げな顔になったんだ?」


気になっていたこと聞いみる


「いや一年も一緒にいる透が友達になれていないのに仲良くなるかな...と」


「なるほどそうゆうことか」


「でも話してみたらすぐに仲良くなれたよ透のことも友達だと思っていると言ってた。」


以外だったあの二人は僕のことを友達だと思ってくれていた僕が思っていなかっただけで


これは友達だと思ってくれていた二人に失礼だった部活動外では話さなかったのではい話をしようともしなかったのだ僕は、改めなきゃ周りへの意識を変える必要がありそうだなと自覚した。


「そうかぁ二人は僕のことを友達だと思ってくれていたのか....」


「嬉しくないの?」


「嬉しい嬉しいに決まっているじゃないか一気に友達が二人増えたんだ!」


「彩花がいなきゃこうはならなかったありがとう彩花!」


「いえいえそんなことは〜」


彩花は感謝され少し照れていた。


その日はあの交差点まで彩花に感謝を伝えながら帰った。


ちなみに一年ズは尊敬できる先輩と思ってくれているそうでこちらも嬉しくなった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る