第24話 双蠍の舞踏

 無人車両軍団の最後の一台が破壊された。

 鋼の騎士団を蹴散らした怪物は存外時間を取られたことに苛立ったのか、感情を隠さずに荒々しい動作で尻尾を収める。

 ──さっさとあの人間達生き残りを始末しよう。

 向かうために背後を振り返ったその先には、艶やかな紫色の髪が目立つ少女が立っていた。

「遅かったですわね!」

 ついさっき戦闘不能になっていたというのに、随分と気迫がある様子だ。

 魔力を扱う者は、妨害・欺瞞されない限り相手の魔力の総量を視ることが出来る。死神の凝らした眼に狂いは無い。少女の残存魔力量が心許ないのは確かだ。そしてそれは本人が一番わかっているはず。

 なのに、その少女の覇気は凄まじい。

 一人で敵うはずのない相手を前にして、何故だ。

 ──そのように、考えていることが手に取るようにわかりますわね。

 では、教えて差し上げましょう。

 戦いの口上を述べる様に少女は詠唱を開始する。

「──病める時も、健やかなる時も──」

 高らかに唱えながら、右手にラ・モールの小型注射器を生み出して強く握りしめる。

「──死が、二人を別つまで──」

 そしてそれを、胸の中央、心臓に突き刺す。躊躇することなく実行した直接心臓注射ダイレクトインジェクション。その光景は自死にも似ている。

「──一緒に──踊りましょうか?」

 全身に猛毒が巡っていく。重なる脈動が身体を作り替えていく。

 痙攣しだす指先。次第に腕、背中、腰、足にまで広がっていく。

 リッタにとっては三度目の使用になるが、何度やっても慣れない初期症状だ。

 凍えるような寒さが全身を襲う。反射的に両腕で自分の胸を抱いて耐えようとしてしまう。

 底の見えない深淵に飛び込んだような不快感が、次第に満たされた全能感に変わっていく。

 そして、肩甲骨にかかるくらいの青みがかった紫色バイオレットの髪が、鮮やかな緋色スカーレットに変わっていく。

 ──この毒の名前は『エカルラート』と言う。

 フランス語でスカーレットの意味を持つこの言葉は、その名を冠するリッタを鼓舞するために付けた特別なものだ。

 効果は体内に残存する魔力の一部を激甚活性させて能力と身体性能を大幅に強化する。代償として、活性化した魔力は他の魔力をようになる。つまり、時間制限下でのパワーアップ。

 普段とは比べものにもならない爆発的な力を得る代わりに、解毒しなければ20分もしない内に体内の魔力が全て消滅し、死亡してしまう劇薬だ。

 だが、リッタが勝つにはこの奥の手エカルラートを使うしかない。

「──さて、お待たせいたしました。舞踏ダンスの準備は出来ましたわ」

 綺麗に染まったスカーレットの髪を左手でかきあげながら、右手でラ・モールを生み出して一回ひとまわし。そして自然体で構える。

「わたくしが死ぬか、貴方が死ぬか。互いに想いながら戦い踊りましょうか?」

 ──死という救済が、やがて二人を別つまで。


 緋色の髪に生まれ変わった少女は一歩、その華奢な足で地を踏み込む。瞬間、暴風が巻き起こり怪物の眼前まで疾走。そのまま手にしていた赤い槍でその巨体を薙ぎ払い、吹き飛ばす。

 横倒しになった巨大なビルが転がっていくかのような異次元の光景。

 代償があるとはいえ、本気を出したフィーラという存在はこれほどまでの力を見せつけるのだ。

 突如吹き飛ばされたスコーピオン。尻尾を地面に突き刺して体勢を立て直そうとする。だが、宙を蹴って追いついたリッタが追撃。まるで意趣返しのように長く伸ばしたラ・モールの柄後端に鋭く細い炎を生み出して突き刺しに行く。

 炎の猛烈な推力と、リッタ本人の飛行魔導によって超加速された槍は魔導防壁を容易く貫通し、スコーピオンの頭部を串刺しにしながら地面に突き刺さる。

 さらに、何本も槍を生み出しては投擲して背中や尻尾部分を貫いていき、地面に磔状態にしてしまう。

 フィーラ三人で漸く互角だった力関係がこうも簡単に覆された。立ち向かう怪物にとっては屈辱だ。

 だが同時に少女も辛い顔を見せる。きつく結んだ口元からは血が垂れ、高速で槍を投げ続けた右腕は内出血によって青黒く腫れている。

 それでも、苦痛に耐えてリッタは攻撃を続ける。スコーピオンも負けじと抗い続ける。身体に突き刺さった槍そのものに魔導陣を展開。溶解毒によって少しずつ槍を破壊していく。自身の直接外皮装甲すら溶けて行く代物だが、それによって槍を破壊して身動きが取れるようになる。

 今度は自分の番だと言わんばかりに尻尾を鞭のように高速で振るいまくる。

 スコーピオンの猛襲を、リッタはバレエのような華麗な動きで避けて行く。

 変則的な片足ターンピルエットを始め、片足跳び大開脚片足着地グラン・パ・ド・シャによるダイナミックな高速移動の回避で戦場を演出する。

 1番から5番の足ポジションを巧みに操りながら地を駆け抜けるその姿はまさに、舞台の上で舞う妖精のような雰囲気を纏っている。

 元々機動力が高かったリッタだが、エカルラートを接種したことでより俊敏さを増している。槍を自分の手足の延長のように自由自在に扱う動きは見事なものだ。

 地に足をつけて槍を構えて振り下ろされた尻尾の衝撃を受け流したり、逆に槍を地に突き刺して柱体操ポールダンスのように身体を横回転させたり、棒高跳ポールボールトのように宙に飛び出す動きも見せる。

 槍さばきと足さばきを高度に両立しつつ、時には応用したバレエの動きを当て嵌めて動き、時にはまったく違う型にとらわれない自由な発想での柔軟な動き。

 ──スコーピオンの連撃は今までに無い以上に本気の動きだ。戦っている相手が一人なことから集中して攻撃を加えられるからである。

 秒間何発も繰り出される致死級攻撃を紙一重で避けつつ、一瞬だけ訪れる連撃後の隙を確実に、細かく突く。

「ハァァァァッッッ!!」

 声高々にリッタは中空に向けて大跳躍。槍を高く頭上に掲げ、大上段に構える。

 そのまま、魔力と毒による刃を槍の穂先に生み出して縦方向に大きく振り下ろす。

 半分程度の斬撃筋は魔導防壁によって防がれたものの、通り抜けた一部分──最も威力が高くなる円弧の頂点付近の攻撃範囲によってスコーピオンの左半身、無数に生えている節足を根元から切断する。

 一度に多数の節足を破壊されたことで体重のバランスが崩れて豪音を立てて地に伏せるスコーピオン。

 しかし、リッタも同様に地面に降り立って片膝を突いて吐血する。

 顔面蒼白で呼吸は荒い。眼球からも出血し、血の涙は痛々しいものだ。さらに、力んだ皮膚や頭皮からも出血し、顔中、身体中が血だらけの有様となる。綺麗に染まった緋色の髪も、今や血に塗れて無惨な状態になっている。

 それでも、誇り高く血を振り払ってもう一度立ち上がる。

 このまま攻め続ければなんとか削りきれるかもしれないとリッタは判断する。

 それはスコーピオンも同様だ。このままでは押し切られる、そう思えるほどの恐怖を刻まれた。

 ──ならば。

 スコーピオンも同様に覚悟を決めたのか、大きな叫び声を上げてから尻尾を胸、心臓部分に勢い良く突き刺す。

 これにはリッタも驚愕の表情を見せる。だが、すぐさま落ち着きを取り戻して冷静に分析する。

「──エカルラートを見ただけで模倣するとは……流石にゾディアックなだけはありますわね」

 先程自分が打った時と同じように全身の痙攣が始まり、傷口から大量に出血していく。だが、スコーピオンに隙は見られない。無暗に突っ込めば一撃の元に絶命させられる未来が見えるからだ。

 共に、自死毒によって大幅に強化された状態。いわば、消える寸前に大きく輝く蝋燭の灯り。

 ──諸刃の剣同士が斬り合えば、互いに刃が食い込んでいき傷付いていく。

 つまり、どちらか或いは両方が倒れるまでの時間が一気に短くなるのだ。

 エカルラートの解毒剤は難解複雑な構成術式により造られているため、短時間に一回分しか作れない。ここでスコーピオンに打ち込めば強化状態を抑えられるが、その時点でリッタの死亡は確定する。

 死ぬ前にエカルラートを解除しても大部分の魔力を失った状態であり、体内も大きく傷付いているためまともに戦うことは不可能になる。その弱点がレナやアリサと一緒に戦っている時にエカルラートを使わなかった理由だ。

 アスク、レナ、アリサの三人に託すため、相打ち覚悟で解毒剤を打ち込みに行くか、と逡巡するもすぐに考えを改める。

 スコーピオンを倒せたとしても自分が死ねばそれは完璧な勝利とは言えない。

 それに、自死を前提とした戦いをするにはまだ活躍が足りないのだ。これではジャンヌダルクに顔向けが出来ないとリッタは嘆く。

 今一度、気合を入れるために自分の頬に平手打ちを喰らわせる。

「ッッ!」

 盛大に飛び散る血。思いのほか強く叩いてしまったため、いつもより相当に痛く少し涙目になってしまう。

 だが、これで覚悟は決まった。死なずに勝つ、覚悟だ。

 まだ三人が配置につくには時間が掛かるし、スコーピオンの魔力と体力も削り切れていない。

 だが、一連の攻撃によってかなり消耗しているのは確かだ。しかもエカルラートを使えばさらに加速する。同時に、力関係が逆転してこちらが防戦一方になるだろうがそれでも構わない。

「さぁ! かかってきなさい!!」

 何本造ったかわからない程使用してきたラ・モールを再び構える。

 戦いは、まだ始まったばかりだ。


 鮮やかな血に染まった蠍の少女と、暗い血に染まった蠍の怪物が相対する。

 動いたのは両者同時。

 アスファルトを叩き割る踏み込み。風切り音すら置き去りにして、極大の運動エネルギーが衝突する。

 高濃度の魔力が溢れ、光となって地面、建物、空を壊していく。少女の槍と怪物の鎌が火花を散らす。

 拮抗状態を破壊するように、スコーピオンは二の矢として尻尾を振りかざす。

 対してリッタは避けずに槍を構え直して攻撃を防ぐ。鎌と尻尾、両方からの重い圧力を受けて膝を突く。好機と見てスコーピオンは一気に力を込めて華奢な身体を圧死させようとする。

 その力のを見極めて、リッタは一気に身体を脱力。回転扉のように運動の流れを受け流して身体を右に滑り込ませる。

 寸前までリッタが居た場所は二つの同時攻撃によって轟音を立て陥没。

 だが、これで強攻撃を捌かれたスコーピオンは硬直する。

 すかさずリッタが攻撃を仕掛けようとするも直前で中断、槍を横手に身構える。

 即座にスコーピオンが左の鎌でリッタを吹き飛ばす。

 砲弾のようなスピードで飛ばされたその身体はいくつもの建物を貫通し、土煙を上げる。沈黙は数秒、すぐさまリッタが反撃の突撃で飛び出してスコーピオンを押し戻す。

 フォッシュ通りを縦横無尽に駆け巡る一人と一体。一方が回り込めばそれに追従して後の先で突進方向を変更。またそれに対応して矢継ぎ早に攻撃をしながら高速で移動していく。

 両者呼応するようにさらに高まっていくスピード。肉体の速度が思考の速度を超えて、反射的に攻撃と攻撃がぶつかっていく。最早戦いと呼べないほどの荒れ狂った一撃の数々が互いの肉を削り、血を撒き散らしていく。

 だがどこか──双方の動きはある種の芸術のように美しく、情熱的な舞踏にも思える。

 痛みで動かせないなら麻痺毒で無理矢理動かす。瓦礫に挟まれたのなら溶解毒で皮膚ごと溶かす。時折混ぜる神経系の猛毒ガスと致死ウィルスに塗れながら、互いに解析と中和を繰り返して戦い続ける。

 リッタの動きは既に人間のそれを超えていた。バレエを応用した動きなどとうに看破されている。本能的に、反射的に最適解を自然の流れのまま動かしていく。

 獣と獣の喰らい合い。

 先に動かなかくなったのは──リッタであった。

 姿勢こそ直立不動のままだが、もう一つたりとも力は残っていない。

 だが、スコーピオンの体力と魔力もほぼ限界まで削り切ることに成功した。

 その成果を噛み締める様に、ただ静かにその時を待っている。

 断頭台に招待されたように、ただ漫然と。

 処刑を下すのはスコーピオン。今まさに怪物の尻尾に貫かれんとした瞬間──

 レナとアリサによって致命的な一撃が防がれる。

 まったく無警戒の所から突如現れた二人による援護。リッタとの一対一タイマンにある種酔いしれていたスコーピオンは、戸惑いを見せる。

 それこそが大きな隙。

「今よ!!」

 レナとアリサ、そしてここまで戦い続けたリッタの三人はアスクが考えた作戦を開始する。

 まずはレナが先制攻撃。残る魔力を絞り切り、通常より数倍の威力を持つアルテルフによってスコーピオンの魔導防壁に正面から撃ち込む。貫通はされなかったものの、この攻撃でスコーピオンの魔導防壁は完全に破壊され、丸裸になってしまう。それでもまだ直接外皮装甲は残っているが、フィーラの攻撃に対してはさほど効果はない。ついに、全ての攻撃が一切減衰されることなくダメージとして通りだす。

 ここからは一気に畳みかけるのだ。

 僅かに回復したリッタが全力──いや、魂から絞り出した全力以上の力を生み出してスコーピオンに突撃する。レナとアリサの出現で気を取られていた隙を突いて背中に回り込み、そのまま馬乗り状態になる。そして、全身から血を巻き散らしながら渾身の一撃を胸部中央、心臓目掛けて槍で穿つ。

 直接外皮装甲を貫通し、ついに心臓に到達。直後、今までの戦闘で最も強烈な超猛毒を注入する。

 他のゾディアックが無防備に喰らうのであれば50%で殺せるほどの超猛毒だ。だが、これに耐えられてしまえばもう後は無くなる。リッタの毒は今後一切効かなくなるほどの奥の手。

 しかし、効果は絶大でスコーピオンの動きが凍り付いたかのように完全に麻痺する。莫大な魔力を生み出していた心臓も機能停止し、破壊することに成功する。残るは脳──頭部に対する攻撃だけ。

 心臓が止まっただけではゾディアックは殺せない。今も、その眼は相対するレナの様子をしかと捉えている。麻痺していると言っても、多少の魔導砲撃ぐらいは出来るものだ。これではレナの攻撃は通らない。

 ──そこで、新藤亜須玖の出番となる。

 スコーピオンの斜め前方、リッタがエカルラート投与後の戦いで新たに作られた瓦礫の陰からカールグスタフ無反動砲を持って飛び出す。

 本来ならばゾディアックの眼前に飛び出すことなど自殺行為であり、そもそもここまで接近することは出来ない。だが、リッタが適切な位置に障害物を用意してくれていたのと、魔力保有者フィーラへの警戒から単なる人間には一切注意していないかったのもあって、アスクがゾディアックに挑戦する権利を与えられる。

 そして、流れるような無駄のない動きで無反動砲を構えたアスクは躊躇うことなく発射。白い煙を吐きながらその弾頭が発射されていく。

 魔導防壁に阻まれることなくスコーピオンの顔面に命中。

 瞬間、凄まじいほどの眩い光が辺りを照らし出す。

 アスクが確認していた砲弾の正体は普通の炸裂弾ではなく、照明弾だったのだ。

 65万カンデラの明るさを直視したスコーピオンは完全に視界が奪われる。さらに、念には念を入れて先程リッタが注入した超猛毒の中に、瞳孔を強制的に開かせる毒を仕込むよう事前の作戦会議で伝えられていた。つまり、リッタ渾身の致死毒もブラフで、全てはこの一撃をぶつけるためのモノだったのだ。

 ──準備は整った。

 特大の大きさで生成したレグルスの剣を持って、レナが飛び掛かる。

 スコーピオンの頸部を断頭するつもりだ。本来の意味での首狩り戦術を、実行に移す。

 だが、スコーピオンが正真正銘最後の反撃を行う。焼き切れた網膜の再生ではなく、心臓の再生でもなく、ただ最後の攻撃を行うために尻尾部分の硬直を最優先して回復し、レナに向けて絶死の一撃を振るう。

 当然見えないはずだが、スコーピオンは尻尾部分に魔力に反応するよう誘導術式を付与していたため、吸い込まれるようにレナの身体に向かって行く。

 それを、待機していたアリサが全力のフォートレスで防御。

 これにて、レナの道は開かれた。

 照明弾の弾頭部分を操作して設定していた時間で照明弾が燃え尽き、レナの視界も効くようになる。

 そして、スコーピオンは光を失った眼で、少女の姿を見ていた。

「──終わりよ」

 レナがレグルスを横から振り下ろす。何も抵抗の無いようにスルリと上から入り、地面まで一気に振り下ろす。音も無く首が切断面から落ちていき、そして、地面に落下する。

 首が落とされたことで身体も完全に力を失い、轟音を立てて地に崩れる。首さえ切れば心臓から脳へ魔力が繋がらなくなり、完全に殺すことが可能だ。

 未だ首だけでも生きているスコーピオンであったが、抵抗は無意味だと悟ったのか静かに生命活動を終えて行く。

 頭を失った身体もリッタによる毒を無効化できないまま動かなくなっていく。

 ゾディアック・スコーピオンはついに、その命を終えた。

 アスク達四人は、勝利したのだ。

 四人が静かに集まっていく。皆ボロボロの状態だ。リッタの赤い髪も、緩やかに元の紫色に戻っていく。

 あれだけ張りつめていた力が抜けて、何故か小さく笑ってしまう。

 そうだ。俺達は勝ったのだ。誰も欠けることなく、誰一人死ぬことなく──。

 全員で勝利の余韻を味わおう。そう思った矢先。

 レナが音も無く倒れた。

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