第2話

猛暑日の横断歩道

男と宮本が歩いている。

宮本、男の後ろに付いている。


余りの暑さに朦朧とし、フラついてしまう宮本。

男、宮本の様子に気付いて支えようとする。

宮本、男の手を払い、ワザと転ぶ。


男 

「何してんだよ!?」


宮本、手を付いた場所を見遣る。

白線の外。


男 

「……。」

宮本

「さ、行きましょう。」


自ら起き上がる宮本。

手が擦り切れて流血している。

横断歩道を渡り切る。



コンビニ

袋を提げて出て来る二人。


男、袋から応急セットと冷やし物を出す。


「宮本、これ腋の下に挟め。」

宮本

「大袈裟ですって。」

「お前を死なす訳にはいかん。」

宮本

「……。」


男、宮本に応急手当てをする。

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