第4話


 陽菜の勤務している地区事務所会計課は土曜日、日曜日が基本的には休みだった。ただフランチャイズ店が土日祝など関係もなく営業していることもあってそのバックアップの為に数名だけ交代制で土曜日半日のみ出勤という形をとっている。昨晩の雨が嘘のように天気は快晴だったけれど まるで日差しで殺しにかかるような太陽と湿気で出歩く気力はなかった。朝から洗濯と普段サボり気味な掃除を済ませる。気が付いた時にはお昼前だった。週末が休みだというのにこれ以上の予定が今週はなく、翌週も翌々週も予定表は空白のままだった。彼氏がいれば着替えて出かけたりしているのだろうか、陽菜は動画をザッピングしながら、ぼーっとしたお昼を過ごした。買い置きの冷凍食品でお昼を済ませて 自分の中で設定してある定位置であるラブチェアから動かずにいた。


 今、住んでいる家は一人暮らしには勿体ないくらい広い間取りだ。駅から十分の距離にある2LKの五階。家賃は破格の五万五千円。築年数こそあるものの数年前に外壁を塗り直し それを一切感じさせない。オートロック完備というわけではないけれど 管理会社がエントランスと非常口の二か所と駐車場に防犯カメラを設置してくれており 通勤時間も三十分圏内と陽菜にとっては好条件で人気の物件だったが自分はタイミングが良かったと思う。

 

 十五時くらいに空にどんよりとした雲が掛かったかと思うと雨が降り出した。ベランダに出ると緊急車両のサイレンが鳴っているのが聞こえた。ただそれがパトカーなのか消防車なのか救急車なのかはわからない。少し離れたところに大きな病院があるので救急車なのだろうと勝手に想像する。

 

 一時間以上降り続いた雨のおかげか夕方が少し涼しくなって陽菜は散歩に出かけることにした。買い物がてら駅前まで向かう。エントランスを出て一度立ち止まり周囲を見る。探しているのは慶悟の姿だったが流石に彼も いつ外出するかわからない自分を張り込むほど暇ではないのだろう、その姿はどこにもなかった。

クマがいた公園の前を通る。何気なく四阿に目を向けたけれど やはりそこにはいなかった。あの着ぐるみを着て過ごすには日中は暑すぎる。たまにテーマパークで着ぐるみを着た演者が熱中症にかかって倒れたみたいなニュースが報じられる事がある。彼は大丈夫なのだろうか、そんなことを考えて駅前まで向かった。歩いている途中でLINEが入る。相手はあのクマだった。

【都道府県の中でハンガーが一本もないのはどこでしょう?】

「はい?」

陽菜は思わず声をあげる。まずクマから届いたLINEの意味が不明であるし、こちらが送ったメッセージに対して返しが無かったからだ。ただこんな意味不明なLINEを送ってくるのだから 大丈夫なのだろう、あくまでも身体的には。

都道府県の中でハンガーが一本もない場所なんてまずあり得ないだろう。クリーニング店に洗濯をしてもらえば返ってくるときにスーツなどはハンガーに掛けられて戻ってくる。それはどこの都道府県でも同じだろうし、クリーニング店が無い地域などまずないだろう。だとするのならこれはまともな問い掛けではないことは明白だ。つまりなぞなぞの類ではないだろうか、と陽菜は思った。

 

 ハンガーが一本もない都道府県………、ぶつぶつと呟きながら歩いているとあっという間に目的地の駅前へと到着する。しかし答は導き出せないままだった。既読が相手に付いてから五分は経っている。適当に答を送って会話を成立させるべきか、それともきちんと考えて答を出すべきか迷ったけれど 日陰を求めて入った駅前の商業施設に入って店内をぶらぶらとするうちにそんなことはもう忘れていた。

 

 大学進学とともに陽菜は親元を離れた。もちろん完全な独立ではなく、仕送りを頂くという有難い身分で最初に住んでいたのは学生用のアパートだった。大学から二駅離れた場所だったのは 近くに借りると甘えから大学をサボりがちになると思ったからだ。一年生の最初の数か月は電車通学をしていたけれど 電車賃節約のために自転車通学に切り替えた。就職を機に実家に戻るという選択肢は三年生のころにはもう頭にはなくて 母親は渋ってはいたがいずれ家を出るのだから、という父親の説得もあって 就職しても一人暮らしを続けた。今、住んでいるマンションはその時に見つけたものだ。この町に暮らし始めて四年は経つが住みやすい良い町だと思う。なによりも知った顔がいない、というのが最高だった。もちろん孤独を愛しているというわけではない。高校時代や大学時代の友達が宿代わりに泊まりにくることだってあった。それなりに陽菜は自分のライフスタイルに満足していた。いずれ良い人が見つかって結婚して この町を離れることにもなるのだろうな、漠然とイメージしていたけれど 積極的ではない性格が婚期はおろか、恋人作りにも影響を及ぼしているらしい。本屋で平積みされている結婚情報誌の表紙だけを一瞥して ファッション誌を手に取った。そういえば服も最近は買っていないよな、と陽菜は思う。もちろんTシャツやデニムくらいは買っているのだけれど いわゆる勝負服というような ここぞ、で着ていくアイテムを最近、見に行くことすらなくなった。こんなことだからいつまでも慶悟が自分に執着してしまうのだろうな、そんなことを考えて久しぶりにファッション誌を買う。


 カフェに入ってミルクティを注文して座席に着く。そこで買ったばかりの雑誌を流し読みした。世間はもう夏だ。当然、記事もお祭りや海水浴を意識するようなコーディネートが特集されていた。浴衣や水着を最後に着たのはいつだろうか、と考える。どうもマイナス思考に自分が入っているな、と陽菜は自覚した。今年は花火か海にでも行こうか、とも考えるがただでさえ蒸し暑い季節、人混みの酷い場所にわざわざ出かけたくないという気持ちが 腰を重くさせる。


 帰り道は遠回りしようとしていつもとは違うルートをわざと通った。住宅街の迷路のような道をくねくねと思いつくまま右に曲がったり、左に曲がったりとわざと迷子になるかのように歩いていく。今の時代、迷子になろうと思っても迷子にはなれないものだ。スマホのナビゲーションアプリがあればどんな方向音痴だって真っ直ぐ目的地へと向かうことが出来るのだ。通りを右に曲がったところで反対側から歩いてくる男女の二人組が見えた。二人とも夏だというのにジャケットまで着用している。訪問販売関係の仕事をしている人間にしては手に鞄を持っていない。もう少しですれ違うというタイミングで男の方が陽菜に話しかけてきた。


 「すみません、ちょっと話よろしいですか?」

 「私ですか………?」

 陽菜は立ち止まって自分を指差した。

 「すみません、我々、こういうものです。」

 そういうと男の方が黒い手帳を開いて身分証を見せた。そこにはドラマなどで見たことがある警察の徽章があり、身分証には制服を着た目の前の男の写真があった。

 「ミナセ………さん?」

 警察手帳に記されていた名前を呟くように読んだ。

 「はい、水無瀬と言います。」

 水無瀬は歯と肌の白い優男だった。どこか他人を小馬鹿にしているかのような薄ら笑いを浮かべる掴みどころのない印象の青年。それが陽菜の抱いた彼の第一印象だった。

 「こちらは神座。」 

 紹介された神座も水無瀬に倣って警察手帳を広げて顔写真を見せた。神座小麦という印象的な名前だった。適度に焼けた肌、体幹がしっかりしているのか姿勢が同性の陽菜から見ても惚れ惚れするくらい姿勢が良い。

 「神座です。」

 礼儀正しく女性刑事の方はお辞儀をする。

 刑事が自分に一体なんの用事なのだろうか、陽菜は身構えた。もしかしたら住宅街をわざと彷徨い歩いていたのを住人に通報されたのではないかと想像した。

 「隣町の美術館で美術品が盗まれる事件があったことはご存じですか?」

 「いえ………、初耳です。」

 陽菜は答える。新聞は当然ながらとっておらず テレビはあるけれど動画チャンネルしか見ていないので どちらかというと世間の話には疎い。

 「実はその盗まれた美術品がこの近くで発見されたんですよ。」

 「返ってきたんですね、良かったじゃないですか。」

 「良かったのか、悪かったのかはさておき まあ無造作に捨てられるように置かれていたんですよ。」

 水無瀬は肩を竦めた。

 「盗んだのに捨てたんですか? どうして?」

 「それは僕らも知りたいところです。」

 水無瀬が口元を少しだけ緩めた。

 「お住まいはこの近所ですか?」

 神座が聞いた。

 「ええ、もう少し歩いた先にあるマンションです。」

 陽菜が指差す方向を二人の刑事が見た。そして一度だけ顔を見合わせた。

 「この先に公園がありますよね? その近所のマンションですか?」

 神座が聞く。どこか前のめりになっているように陽菜には思えた。

 「そうですね、近くに公園はあります。」

 「盗品が見つかったのがその公園なんですよ。」

 「そうなんですか?」

 陽菜は自然に驚いていた。昨日の晩、あの公園を通った時、そんなものがあったのだろうか、と思うと高揚している自分がいた。

 

 「昨晩から今朝に掛けてご自宅の周りで怪しい人物を見た、ということはありませんか?」

 「怪しい人物っていうのは例えば………、どういう人でしょうか?」

 陽菜は尋ねる。他人を見て怪しいと感じるのは人それぞれであって明確な基準というものがない、と彼女は思う。額に不審者、という文字が浮き出ていてくれればわかるのだろうけれど実際に人間にそんな機能はついておらず ワイドショウなどで報じられる事件の犯人像などでは そんな人には見えなかった、とか、あの人に限って、とかそういう意外性のコメントも多い。では何を持って怪しいとするのだろう? 外見や服装を含めた容姿だろうか? それとも行動だろうか? 行動だとすると慶悟のしていることはどうなのだろう、陽菜のしばしの沈黙を刑事たちは見逃さなかった。

 「なにか思い当たることでも?」

 神座が顔を少し近づけた。

 「なんでも良いんですよ、こんな時間にこんなところにこんな人がいた、とか、大きな荷物を抱えている人物を見た、とかそういう些細なことでも構いません。」

 水無瀬も言う。

 「元交際相手なんですけど………。」

 陽菜は戸惑いながら答える。

 「はい?」

 水無瀬が眉を寄せた。

 「別れてからもずっと会社帰りに尾行してきています。」

 「ストーカーですか?」

 神座が心配そうに陽菜の顔を覗き込んだ。

「実害があったわけでもないですし、ただ会社帰りに駅から自宅までをついてくるだけですから。」

「実害があってからでは手遅れだと思います。近くの警察署の地域課に相談された方がよいのではありませんか?」

「でもそういうのって相談しても何もしてくれないのでしょう?」

付きまとい行為に対して警察に相談しても何の解決にもならなかった、という話を聞くことは多い。

「確かにこういう事案に対して我々が出来ることは多くありません。ただやはり事前に相談しておくのと そうでない、とでは話は変わってきますし、重点的にパトロールを増やすことはできます。抑止力にはなるかと思います。」

神座は真摯に話してくれた。

「念のために私の連絡先も教えておきますので 怖いな、と思ったらいつでも連絡してください。働きかけることは出来ると思います。」

彼女はそういうと陽菜に名刺を渡した。

「ありがとうございます。」

「ちなみにその元交際相手というのはどういう仕事をされている方ですか? 名前とかお聞きしても構いませんか?」

水無瀬は不愛想に言った。


 陽菜は慶悟について知っていることを水無瀬たちに話す。名前、住所、職業のほかに趣味であるとか乗っている車種。スマホに残っていた彼の顔写真も見せた。

「美術品には興味があるとは思えませんけれど………。」

 陽菜が言うと水無瀬が感情の籠らない声で答える。

「その判断は我々がしますので大丈夫です。それにもしかしたら貴女をつけ回していた時に犯人を目撃している可能性だってありますよね。とりあえず話だけは聞いてみたいと思います。もしかして今日も、どこかで貴女のことを見ていたりしますか?」

水無瀬は陽菜の背後をきょろきょろと見た。

 「流石に休みの日までは付き纏ってはいないと思います。」

 陽菜は答えたがそれが正しいかどうかはわからなかった。

 「そうですか、もっと粘着質かと思いきや、そういうところはビジネスライクなのですね。」

 「先輩………、それはデリカシーに欠けると思います。」

 神座が注意した。

 「ああ、そうか、これは失礼しました。」

 後輩から指摘された水無瀬は素直に頭を下げた。

 「お話を平田さんから聞くついでに我々から釘を刺しておきましょうか?」

 「それで恨みを買うことはありませんかね?」

 そうなるのが面倒くさいのでなるべく穏便に諦めさせる方向にもっていきたくて 今まで黙認してきたという理由もある、陽菜は返答に躊躇した。

 「そうならないように努力はします。」

 神座が真っすぐな目で言った。

 「いや………、でも大丈夫です。」

 「本当に?」

 「はい。たぶんまだ心の整理がつかなくて私に執着しているだけだと思いますから。そんな事をされても私が寄りを戻すことはないでしょうし、それが分かればむこうもわかってくれると思いますから。」 

 「だといいですね。」

 きっと思ってもいないのだろうな、と陽菜は水無瀬の返事を聞いて思った。まだバースデイカードに印刷された文字の方が感情は込められているだろう。

 「その平田さん以外では不審人物は見ていないのですね?」

 「あとは………。」

 陽菜の脳裏にクマの姿が浮かぶ。おそらくトップオブ不審者とも言うべき存在ではあったけれど 話してみる限りそんな風には思えなかった。ここで変に警察の人間に話をして彼が疑われるようなことになるのは可哀そうだな、と思う。

 「特に誰も………。」

 陽菜は首を振った。

 「そうですか。」

 別段、がっかりした素振りを見せずに水無瀬は言った。

 

 「ところでどうしてわざわざ盗んだものを捨てたのですか?」

 胸の内を見透かされるのを嫌って陽菜は自分から疑問を口にした。

 「盗んだものの価値が無いと判断したのか、邪魔だから放置したのか、あとはハムスタみたいな理由ですかね。」

 最後、水無瀬の言ったハムスタという理由がわからなかった。

 「どういう意味ですか? ハムスタって。」

 神座も同じだったようでどうやら警察だけが使う隠語のようではないらしい。陽菜も彼の答を待った。

 「ほらあいつら頬袋に餌をつめておいて後から食べるだろう? あれと一緒で一度、どこかに隠してほとぼりが冷めたころに回収しようとしていたんじゃないかって意味さ。」

 「ああ………。」

 陽菜は聞いて納得した。

 「騙されないでください。それっぽい隠語を使っているだけですから、そんな行動をハムスタなんて言いませんから。」

 「これから流行らせるんだよ。」

 水無瀬は言う。

 「その時は水無瀬が言い出しっぺである、と二人に証言してもらうこともある。」

 彼は冗談とも本気ともつかない顔で言った。

 「ただね、犯人がどうしてそんなことをしたのかなんて 結局のところ犯人しかわからないんでね、考えても無駄ですよ。取調室でも適当な言い訳をするやつだって世の中にはいるくらいですからね。そんなことを考えるくらいなら ランチに何を食べようとか考えていた方がよっぽど有意義です。」

 「はぁ………。」

 陽菜は空気とともにやっとの思いで呆気に取られた言葉を吐いた。

 「もし何かほかに思い出すことがあれば その神座の名刺にでも電話をください。」

 「わかりました。」

 陽菜は手に持っていたままの名刺に視線を落として頷いた。


 刑事と別れて自宅に帰ってから陽菜は隣町の美術館で起きた事件について調べてみた。興味が沸いたからというわけではなくて 単なる暇つぶしに過ぎない。確かに その事件は二日前に起きていた。どうやら地元宝塚市出身の新進気鋭のイラストレータの展覧会が行われていたらしい。その展覧会場から作品が一点持ち出された、とだけあった。記事の扱いがそれほど大きくないのは そのイラストレータの知名度が低いからだろうか、陽菜は思う。記事には盗まれた作品の写真まで添付されていた。タイトルは 初恋 というらしい。

 初恋ね………、初恋は実らないものである、とまだ中学生だった時、陽菜は周りの大人からそう教えられた。当時はそんなことはない、彼への気持ちは本物だし、付き合うことが出来たのなら 私はそんな前例を覆すことが出来る、と本気で思っていたけれど 結局、今になって思うことは やはり自分にそう話した大人たちと同じ、初恋は実らない、という意見に落ち着く。卒業式の日、陽菜は三年間の思いを片思いしていた相手に思い切ってぶつけた。しかし、その思いは敢え無く砕け散った。どうやら陽菜が告白をした一年前から付き合っていた彼女が彼にはいたそうだ。その彼らも高校進学をして暫く交際が続いていたけれど やはり別れてしまった、と友達伝手で噂を耳にした。その時はもう彼への気持ちは冷めていたし、ああ、そう、くらいの感想しか出なかった。偶然、夏祭りの会場で初恋の彼と再会して一緒に回らないか、と誘われた。向こうの気持ちとして、こいつはまだ自分に気がある、と思っていたのかもしれないけれど そういう浅はかな気持ちというのは透けて見えるものだ。祭からの帰り道、無理矢理、キスをされそうになって 陽菜は彼の頬を叩いてその場を去った。あれから彼の姿は見ていない。最後に見たあの驚いた顔は傑作だった、と思う。

 夜遅くに二階堂由衣からLINEが来た。明日、合コンがあるから参加しないか、という誘いだった。昨日の今日で忙しい人だな、と思うがそのフットワークの軽さは自分にはなくて羨ましくも思う。それにしてもどうして彼女の誘いはいつも急なのだろう、まだ当日じゃないだけマシなのかもしれないけれど こちらにだって都合があるのだ。着ていく服は考えないといけないし、予算の都合だってある。実家暮らしではないのであまり贅沢が出来る身分ではない。スマホでつけている家計簿を確認してから 参加をするという返事をした。

 既読がつくとすぐに返事がくる。アニメキャラのスタンプまで丁寧に送られてきた。

 グルメサイトに掲載されている店の記事が添付されてくる。一度、行ってみたかったフレンチバルだった。何を着ていこうか迷っている間に日付はあっさりと変わっていた。

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