第二十九草

あの後、フレイナさん達にジェネリ草のことを伝えたら...........案の定、フレイナさん達はビックリした顔になっていた。


んで、一応、妖精達の言っていたことを聞いてみたら...........どうやら、妖精達の言っていたことは本当だったみたいで、ジェネリ草は、エルフの秘薬と呼ばれる回復薬の材料になるため、異世界の人間達が血眼になって探している代物だとか。


...........うん、ヤヴァイな。


なので、ジェネリ花はエルフ達に管理してもらうことになった。


そして.......


若葉「ウソーン」


僕の畑には、再びミラクルコーンが生えたのだった。


..........連チャンで、ヤバイ雑草が生えることってあるのね。


若葉「ま〜たミラクルコーンが生えちゃったよ.......」


確か、前にすずさんがこれを食べて、若返ったんだっけ?


だとしたら.....


若葉「これも厳重に管理しないとね.....」


もし、仮にミラクルコーンのことが世間にバレたら、とんでもないことになるのは間違いない。


だったら、これもフレイナさん達に管理してもらった方がいいのかな?


そう思って、フレイナさんに頼んでみたところ


フレイナ「流石に無理です!!」


と、断られた。


やっぱり、無理なのか〜


若葉「デスヨネー」


フレイナさん曰く...........ミラクルコーンは効果が効果なだけに、かつては、人間やエルフ達はともかく、魔王ですら、ミラクルコーンを欲していたそうな。


なので、ミラクルコーン絡みのことになると、デリケート過ぎて管理しようにも、出来ないらしい。


............何で、そんなヤバい雑草が畑に生えているんだろう?


フレイナ「でも.....ジェネリ花といい、ミラクルコーンといい、何でまた、若葉さんの畑にそんな貴重な植物が生えるんでしょうか?」

若葉「それは僕も知りたいですよ.......」


ため息を吐きながら、そう言うと、アールヴ花ジュースを飲む僕。


フレイナ「あ、そういえば.............もうすぐ、すずさんの息子さんと、お孫さんが帰省してくるそうですよ」

若葉「えぇ!?すずさんの息子さんとお孫さんが!?」


そっか、今は夏休みの時期だから、帰省してもおかしくはない..........か。


若葉「何気に、すずさんの息子さんとお孫さんには、会っていないから、楽しみですね!!」

フレイナ「ですね!!」


すずさんの家族............どんな人達なのかな?


そう期待を膨らませながら、僕はアールヴ花ジュースを再び飲むのだった。

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