第二十八草

今日も今日とて暑いなぁ。


ま、これぞ夏本番というか、何というか。


でも..........こういう暑い日ほど、冷えたネコッコロ茶が美味いんだよね〜!!


若葉「さてと、今日の昼食は何にしようかな?」


ケアル草を胡麻油で炒めて、ラーメンに乗せようかな?


そう思っていたら.....


若葉「ん?」


畑の中に、光り輝く花を発見した。


え、ちょっと待って。


このパターンって......ミラクルコーンと同じパターンじゃね?


だって、ミラクルコーンの時も、めっちゃ光ってたし...........


若葉「もしかして、これもヤバいやつなのか?」


とりあえず、図鑑を見てみるか。


〈ジェネリ花〉

珍しい雑草

見た目はラベンダーに似ている

食べれば、ケアル草の何倍も回復するかも?

ちなみに.....味は、ラベンダーの風味そのものである


............うん、これはアレだ。


人に渡したらダメなやつだ。


若葉「ラベンダーの味がするってことは.......食べられるのか?」


ともかく、これは慎重に管理しないと。


妖精1「あ!!ジェネリ花生えてる〜」

妖精2「確か、お姫様がどうとかこうとかで、人間達が探してたっけ〜?」

妖精3「あぁ〜、そういえば、そんなことがあったね〜」

若葉「え?そうなの?」


初耳情報キター!!


妖精4「そうだよ〜。んで、それが原因で戦争が起きたっけ〜」

妖精5「あと、国が一つ滅んだっけ〜?」


国が一つ滅んだ!?


..........そんなにヤバいものなのか?


妖精6「だからね、その花は人間達にとっては、珍しい花だよね〜」

妖精7「みんな血眼だったもんね〜」

妖精8「血眼、血眼〜」


妖精の口から血眼て......


若葉「もし..........仮に、癌を患っている人間がこれを食べたら、どうなるんだ?」

妖精4「元気モリモリのピンピンになるよ〜」


つまり、癌だろうが何だろうが、どんな病気も癒すってことか。


若葉「ミラクルコーンの時の二の舞にならないように、しっかり管理しないと.......」

妖精1「二の舞〜?」

妖精2「マイマイ〜?」


...........万が一のことを考えて、一応、フレイナさんにも伝えておこうかな?


フレイナさん達なら、どうやって使うかも知ってそうだし。


ていうか


若葉「.......君達って、何歳なの?」

妖精3「細かいことは気にするな〜」

妖精5「するな〜」


................妖精って本当に自由だな〜。






☆☆☆

ジェネリ花

★★★★

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