第二十三草
妖精1「わ〜い、緑がいっぱいだぁ〜」
妖精2「最高〜」
僕の庭にある畑にて、ふよふよと空を浮きながら、そう言う妖精達。
あの後、自由になった妖精達はというと...........宣言通り、木之下町に暮らすことになった。
なので、DIYが得意な街の人達によって、妖精の家用として作った、巣箱が町の木々に設置され、妖精達は、その巣箱に住むようになった。
妖精達曰く、住み心地はとても良いのだとか。
確かに..........妖精達にとっては、巣箱は住み心地が良いんだろうなぁ。
若葉「それにしても..........何でまた、妖精達がここに来たんでしょうか?」
フレイナ「さぁ?妖精達は気まぐれですからね」
あ、なるほど。
つまりは、超マイペースってことか。
なら納得だわ。
フレイナ「ところで..........若葉さんは、いつトラノオ豆とゼリィ草を植えたんですか?」
畑に植えられている、虎の尻尾のような豆と、マンゴスチンのような見た目をした、フルーツっぽい物を見つめながら、僕に向けて、そう言うフレイナさん。
そう、実のところ..........あの妖精騒動の後、僕のレベルは上がり、レベル3になっていた。
だからなのか、育てられる雑草として、トラノオ豆とゼリィ草という植物が追加され........今日、試しに植えてみたところ、トラノオ豆は3分、ゼリィ草は5分ぐらいで育つことが分かった。
...........栽培ゲームっぽいところは、相変わらずだなぁ。
てか、新しい雑草を瞬時に見抜くフレイナさんも凄いな。
若葉「あ、バレました?」
フレイナさんに対し、そう言う僕。
フレイナ「エルフは森の民、だから、植物のことなら他の種族よりも詳しいんです」
若葉「へぇ!!それじゃあ、トラノオ豆とゼリィ草の加工方法とかも.......」
フレイナ「はい、分かりますよ」
若葉「本当ですか!!」
...........フレイナさんは本当に心強いなぁ。
若葉「それじゃあ...........今度、その作り方を教えてもらってもいいですか?」
僕は、フレイナさんに対して、そう尋ねると
フレイナ「えぇ!!もちろん!!」
フレイナさんは、そう答えたのだった。
妖精3「エルフの巫女、楽しそう〜」
妖精4「あの人間も楽しそう〜」
妖精5「若返った人間と、エルフの巫女、どっちが緑の人間とくっつくのかな〜?」
妖精6「楽しみ楽しみ〜」
妖精7「ね〜?」
妖精8「これだから、人間観察はやめられないよね〜」
☆☆☆
トラノオ豆
★★☆☆
ゼリィ草
★★☆☆
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