第八草
あの後、僕はスキルを使って、畑を一枚増やし、ネコッコログサとアールヴ花を育てて、収穫。
そして.......ネコッコログサを脱穀・乾煎りしたり、アールヴ花の葉っぱを乾燥させたりと、色々な作業で一日が経った頃、ようやく、ネコッコログサとアールヴ花の料理を食べる時が来た!!
来たんだけど.................
すず「流石は若葉くん!!とっても美味しそうね〜」
松五郎「ん〜、いい匂いだな」
どういうわけか、すずさんと寺本さんが来ていた。
若葉「あ、あの.....すずさんはともかく、何で寺本さんが............?」
松五郎「ん?あぁ、ちょっとお前に用事があってな」
若葉「用事.....?」
一体何なんだろう?
松五郎「それにしても..........美味そうな飯だなぁ」
すず「でしょ?若葉くんはね、料理上手なのよ」
そういうと、何故か自慢げなすずさん。
ちなみに..........今日のメニューは、ネコッコログサのお茶に、ネコッコログサドレッシングを使ったMPタンポポサラダ、アールヴ花の根っこで作ったポテトサラダ(アールヴ花の葉っぱ入り)だ。
若葉「...........とりあえず、一緒に食べませんか?」
松五郎「いいのか!?」
だって、いかにも食べたそうなオーラを出してたしね。
とまぁ、そんなわけで、僕はすずさん・寺本さんと一緒にご飯を食べたんだけど.................結論から言うと、今回もめっちゃ美味しかった。
ネコッコログサのお茶は、麦茶みたいな味がして、ドレッシングの方も中々美味い!!
アールヴ花のポテトサラダも、ネットリとした感じの食感に加え、アールヴ花の葉っぱがいい風味を出している。
と言うか、ほぼローズマリーっぽい味だったな。
若葉「うん、今回も上手くできたな」
雑草料理を食べながら、そう呟く僕。
一方、すずさん達はと言うと.......
すず「あ〜、若葉くんの料理最高〜」
松五郎「こいつはいいなぁ!!白飯が無くなっちまうぐらい美味いぞ!!」
美味しそうに料理を食べていた。
若葉「ならよかったです」
すず「若葉くんの作るハーブって、どうしてこんなに美味しいのかしら〜?」
松五郎「若葉くんが、家庭菜園を始めたという噂は聞いていたが............まさか、こんなに美味いものを作れるなんてな」
感心したように、そう呟く寺本さん。
すず「私、このポテトサラダ好きだわ〜。何だったら、今日の夜ご飯で食べたいぐらいだもの」
若葉「あ、まだ余ってるんで、あとで分けましょうか?」
すずさんには、お世話になってるしね。
すず「本当!!ありがとう!!」
くぅ!!すずさんが20代ぐらいに若返っても、笑顔の威力は抜群だぜ!!
松五郎「.........この料理を食べてみて分かった。やはり.....この町には、若葉くんのような若い人が必要だってな」
若葉「.................寺本さん?」
松五郎「だから.......頼む!!この町の町おこし委員会に入ってくれ!!」
そう言うと、松五郎さんは深々と頭を下げた。
若葉「は.....はぁぁぁぁぁ!?」
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