第二草

若葉「さてと、まずはこのボタンを押せばいいんだな?」


そう呟いた後、〈栽培〉のボタンを押す僕。


すると、画面は切り替わり.................うちの庭にそっくりな画面が現れ、その画面の右下には、畑・種・ジョウロ・鎌のマークがあった。


若葉「...........やっぱ、ゲームっぽいな」


何というか..........栽培ゲーみたいな感じだな。


というか、これってほぼ栽培ゲーじゃね?


そう思いながら、畑のマークを押すと....................


若葉「おぉっ!!」


画面に、小さなクワと、正方形の目印が出現した。


なるほど、これを使って畑を作るのか。


そう理解した僕は、目印の近くにクワを近づけると...........一瞬のうちに、正方形の畑ができてしまった。


若葉「これは楽だな〜」


そして、種のマークを押し、畑にケアル草とMPタンポポの種を植えた後、ジョウロのマークを押して、棚を植えたところに水をやると.................その瞬間、畑の上にゲージが現れ、一気に満タンになるのだった。


若葉「水分不足も目視できるのはありがたいな」


雑草を植えてから1分後...........あっという間に、畑には、青々とした植物が茂っていた。


若葉「は、早っ!?」


..........さすがは雑草、成長するスピードも桁違いってわけか。


にしても早すぎぃ!!


若葉「.................収穫するか」


その後、鎌のマークを押し、小さな鎌を使って、成長した雑草を収穫した。


収穫した雑草の数は、ケアル草・MPタンポポ合わせて20本。


それから、種は15個ぐらい増えた。


どうやら、収穫するのと同時に、種もゲットできるシステムみたいだ。


これはありがたい!!


若葉「そういえば、これって食べれるんだっけ?」


そのことを思い出した僕は、【雑草栽培】の画面内にある、〈倉庫〉のボタンを押して、雑草を取り出した。


若葉「よし!!試しに食べてみるか!!」


ものは試しっていうし..........それに、ご丁寧に味までが書かれているのなら、食べられる!!はずだよね?


少し不安を抱きながら、雑草を調理する僕。


ケアル草はシンプルにおひたし、MPタンポポはサラダにして、食べてみたところ...........


若葉「うまっ!!」


不安が吹っ飛ぶぐらい美味しかった。


ケアル草は、甘くシャキシャキとした食感がクセになる感じのやつで、MPタンポポは、程よい苦味がドレッシングの酸味と混ざって、ちょうどいい感じになっている。


これはまさに!!緑のシンフォニーや!!


若葉「あのスキル様々だな」


スキルに感謝しつつ、雑草料理を楽しむ僕なのだった。






☆☆☆

ケアル草

レア度★☆☆☆


MPタンポポ

レア度★☆☆☆

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