第38話 奴隷2人目 5
ケインの素材回収が終わったようなので、次へと向かう。蜂はあまり匂いがしないらしくブタちゃんの鼻も効かないので、地道に歩いて探す――。
先に行っているケインが曲がり角で手を上げた。あの曲がった先にキラービーが居るのだろう。
今回は近づいてもキラービーが視界に入る事はないので、ユウが急に暴走する事はないはず。曲がり角の先にブタちゃんを行かせると、ユウも付いて行こうとするので、
「待て!」
強く首輪を引っ張ってユウを抑える。まだ魔物が見えていないせいか、まだ抑えられている。
曲がり角の向こうから『バン!』とブタちゃんがメイスでキラービーを叩き落とした音がした。
「よし!」 俺はユウを解き放つ。
凄い勢いでユウは走っていき、キラービーを切り刻む。
今回はユウが3匹、ブタちゃんが2匹倒した様だ。俺はユウに干し肉を取り出す。
「よーし、良くやったぞ。今回はちゃんと待てて、偉かったぞ」
ユウの口に干し肉を入れてやり、頭をガシガシ撫でてやる。頭を撫でても特に反応はないが干し肉は食べているようだ。
ブタちゃんが羨ましそうにこちらを見ているので、干し肉を放ってやる。
何か言いたげにこちらを見ながら干し肉を齧っているが、俺はそれに気が付いてないフリをする。これ以上仕事を増やしたくない――。
その後もユウは言う事を聞いたり聞かなかったりしたが、ハイペースでキラービーを狩る事ができた。ユウは純粋な火力要員なので、このパーティーの攻撃力というか殲滅力は大きく上昇したと思う。
「これなら10階のボスもいけると思うけど、ケインはどう思う?」
「俺もいけると思うぜ。まさかユウがあんなに強いとはなあ。昨日初めて見たときは戦えるのか心配したんだけどな」
「見た目は華奢だからなあ。ユウはブタちゃんと真逆のスピードタイプ何だろうね。キラービーとの相性も良さそうだ。それじゃあ今日はここまでにして、明日はボスに挑んでみよう」
帰り道に皆のステータスを確認する。
名前:タイラ マコト
種族:人間 性別:男
職業:奴隷使い
レベル:19
スキル:弓術6、潜伏2、奴隷強化3
《習得してないスキル》採取、木工、斧術、トレッキング、細工、陶工、料理、
スキルポイント7
レベルがひとつ上がっていた。明日はボス戦なので少しスキルレベルを上げておく
スキル:弓術6→8、潜伏2、奴隷強化3→5
何かあった時に対応できるように少しポイントは残しておく事にした。
名前:モモカ
種族:ハーフオーク 性別:女
職業:戦士(奴隷)
レベル:25
スキル:怪力3、再生3、採取2、棍術5、皮細工2、解体3、物理抵抗3、盾術1
スキルポイント2
ブタちゃんもレベルが上がっていたが、まだ育成方針が決まらないのでポイントは取っておく事にする。
名前:カレン(ケイン)
種族:人間 性別:女
職業:ダンジョンガイド
レベル:19
スキル:潜伏2、採取2、地図作成2、豪運2
スキルポイント1
ケインは育成方針決まっているので何も迷う事はない
豪運2→3
名前:ユウ
種族:人間 性別:女
職業:勇者(奴隷)
レベル:16
スキル:精神攻撃遮断3、痛覚遮断3、物理抵抗4、炎抵抗2、飢餓抵抗3、毒抵抗2、エアスラッシュ1、剣術5
スキルポイント 8
回避強化 弱
命中強化 弱
体力強化 弱
ユウは剣術を上げたら劇的に強くなったので、明日のボス戦のために10まで上げてみようと思う。そして残りはエアスラッシュに振る。
剣術5→剣術上級1、エアスラッシュ1→4
スキルポイント0
剣術10は剣術上級へと変化したが、期待していた程の変化ではなかった。もっと強そうなのになると思っていたのだが、残念。
今日は早めに寝て明日のボス戦に備えようと思う――――。
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