第33話 ダンジョン10階 4

 しばらく孤児院にお世話になりながら、ダンジョンでキラービー狩りに勤しんだ。


 新しくした弓はキラービーを倒すのに有効でブタちゃんが引き付けている間に弓で効率良くキラービーを倒すことが出来ている。


 ダンジョン探索中もケインのおかげかアイテムをいくつか拾う事が出来たので、ブタちゃんに続き俺も全身革鎧装備になる事ができた。


 もちろん金も稼げてレベルも上がった。


 名前:タイラ マコト

 種族:人間 性別:男

 職業:奴隷使い

 レベル:15→18

 スキル:弓術6、潜伏2、奴隷強化3

《習得してないスキル》採取、木工、斧術、トレッキング、細工、陶工、料理、

 スキルポイント3→6

 体力強化 弱


 俺はレベルが3上がったがまだスキルポイントは使っていない。弓を上げるべきか奴隷強化を上げるべきか迷っている。


 名前:モモカ

 種族:ハーフオーク 性別:女

 職業:戦士(奴隷)

 レベル:23→24

 スキル:怪力3、再生3、採取2、棍術5、皮細工2、解体3、物理抵抗3、盾術1

 スキルポイント0→1

 回避強化 弱

 命中強化 弱


 ブタちゃんもレベルがひとつ上がったが、こちらもスキルポイントは保留。ブタちゃんの場合は選択肢が多すぎて決めにくい。それとマジックアイテムの革手袋を拾ったのでブタちゃんに装備して貰った。


 名前:カレン(ケイン)

 種族:人間 性別:女

 職業:ダンジョンガイド

 レベル:15→18

 スキル:潜伏2、採取2、地図作成2、幸運8

 スキルポイント0→3


 ケインも順調にレベルが上がっていったので幸運にポイント振っていたのだが、幸運10に上げた時にスキルに変化が起きた。


 幸運10→豪運1


 スキルが進化したのか変化したのか解らないが、おそらくスキルレベル10になると進化するのだろう。俺の弓術スキルなどでも試してみたいが、今はまだ我慢している。


 名前:カレン(ケイン)

 種族:人間 性別:女

 職業:ダンジョンガイド

 レベル:18

 スキル:潜伏2、採取2、地図作成2、豪運2

 スキルポイント0


 ケインの現状のステータスはこうなっている。これからも豪運でガッポリ稼いで頂きたい。


 そして稼いだ金で孤児院の俺たちの部屋にベッドを2つ注文した。ブタちゃんサイズのベッドはないので、特注になってしまったが仕方ない。


 最初の地面で寝ていた頃を考えると、もうすぐベッドで眠れる様になるとはまさに夢の様だ。


 しかしダンジョン探索が行き詰っている。


 10階の探索状況はケインに任せていた地図がほぼ完成した。ボスの居場所も判明して後は10階のボスを倒すだけと言う所まで来たのだが…………。


「なあ、ケイン。今10階で安定して狩りが出来て稼ぎも悪くない状況だが、俺たちはもう少し先に進みたいと思う。ケインを危険な目に合わせようとは思わないが、この先も付いて来るか? 家賃くらいは払うから孤児院で待っていても良いんだぞ」


「何言ってるんだ兄ちゃん。俺たちはパーティーメンバーのはずだぜ、パーティーが先に進むなら俺も行くさ」


「そうですよ。私も行きますよ」


「そうか、それならボスをどうにかしないといけないな。まあ3人だと危険だからパーティーメンバーを増やすしかないんだが……」


 どうにも他の人間は信用できない。ギルドで他の探索者を見かけるが明らかにゴロツキみたいな風貌で一緒に行動したくない。


 そうなるとやはり奴隷を買うのが良い方法と思うのだが、どうも抵抗がある。


 しかし自分のスキルレベルを上げていないのも弓術をあげて自分が強くなるのか、良い奴隷を買って奴隷強化で奴隷を強くするのか迷っているからだ。


 自分の中で奴隷を買うという選択肢がもともとある以上はとりあえず見に行くか?


 そもそもブタちゃんを連れ回しているのだから、今更なにを言っているのかと言う話だ。


「よし、今日はダンジョンには行かずに仲間を探しに出かけるとしよう。ケインは孤児院の事をやっててくれ。掃除したいって言ってたろ?」


「俺はそれでいいけど、変なの仲間にしないでくれよな。心配だぜ」


「まあ、まずは奴隷商に行って良いのが居ないか見てくる」


「ああ、奴隷なら問題おきないな」


「そうだ。じゃあ行ってくるぞ。ブタちゃんも支度して」


「はい! お供します」


 2人で歩いて奴隷商へと向かう。この町にも慣れてきたものだ。取り敢えず広場に向かえば良いと言うのが解りやすい――――。

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