2/7
「頭の中に入り込むのか?」
「いや、その必要はない」
ぼくは彼の素直さに未だに驚きを隠せない、誤解を恐れず言おう。この星の、この地球生まれの誰より素直で、紳士だ。
「言い方はアレだが、要するに
「そうなるな」
「じゃあ、ぼくの頭をかっ開いたりなんていうのは?」
そんなことを言うと、ここからでは見えない顔を顰めるのだ。なんて友達甲斐のある奴なんだろう!
「ワタシは正直に言って、ここに何の興味もない」
「それじゃあどうして」と続けようとするぼくを遮って、
「取り立てだ。奪われたものを取り返すためだよ、
「もしその助けがぼくに出来るなら、協力するよ」
「無理だろう」
「どうして?」
「彼らを皆、帰すことは出来ないから」
どうにか辻褄を合わせてくれ。
そこに御座る神の影の下に立つぼくら。
たった五人だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます