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「頭の中に入り込むのか?」

「いや、その必要はない」

 ぼくはの素直さに未だに驚きを隠せない、誤解を恐れず言おう。この星の、この地球生まれの誰より素直で、紳士だ。


「言い方はアレだが、要するに寄生虫パラサイトなんだろ?」

「そうなるな」

「じゃあ、ぼくの頭をかっ開いたりなんていうのは?」

 そんなことを言うと、ここからでは見えない顔を顰めるのだ。なんて友達甲斐のある奴なんだろう!


「ワタシは正直に言って、ここに何の興味もない」

「それじゃあどうして」と続けようとするぼくを遮って、

「取り立てだ。奪われたものを取り返すためだよ、井手口マイフレンド


「もしその助けがぼくに出来るなら、協力するよ」

「無理だろう」

「どうして?」

「彼らを皆、帰すことは出来ないから」



 どうにか辻褄を合わせてくれ。

 そこに御座る神の影の下に立つぼくら。

 たっただ。

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