UI考あるいは言い訳

 UI、ユーザーインターフェースの話をしよう。

 UIがクソだと微妙にストレスがたまっていく。

 カクヨムのUIは書く側としてみると、気に入っている。

 私はエディタで書いたものを、カクヨムにコピペして、推敲してから予約投稿の設定をする。

 ただ、カクヨム直書きする人がいても驚かない。それくらいにカクヨムのエディタ機能を評価している。

 最初、合計三つの投稿サイトに投稿していた私が、今ではカクヨムにしか投稿していないのは、エディタ機能の相性みたいなものによる。

 強いて言うならば、プレビュー時に縦読みで確認する機能がない(か私が気が付かない程度にわかりにくいところにある)ところは改善してほしいと考えている(追記:やはり私が気づいていないだけだった。ルビ等をふる「記法と整形」の横に「ツール」というタブがあって、そこから設定できるのだそうだ。ということで、さっそく縦書きプレビューに変更した。教えてくださった辰井さんに感謝)。


 読む側としても、最近まで、それほど不便をしていなかった。

 目次ページに行くことが稀だからである。

 最初の一回は目次ページから読み始めるが、二回目以降からは「通知」か「閲覧履歴」で続きを読むからだ。

 使い始めた頃は目次欄から律儀に次の話をクリックしていたが、履歴から辿ったほうがはるかに楽だということにしばらくしてから気がついた。

 

 昨年に変わったカクヨムのUI、印象論でしかないが、まぁ、だいたい不評である。

 しかし、そもそも、ほとんど目次ページに行かない私としてはあまり気にならなかった。

 ところがである。

 最近、私もこのUI、う◯ちう◯ちう◯ちぃーと叫ぶようになってしまった。


 しばらく前から読ませていただいている作品に


 蒼翁(あおいおきな) 『あり乾杯!』

https://kakuyomu.jp/works/16816927860625905616


 というものがある。

 「小噺サンダーマウンテン」という煽り文句のとおりで、ふふっとなるものから、外で読んだら(笑いすぎて鼻水出そうで)やばいものまで、いろいろとある。私のお気に入りは社員ネタだ。

 コメント欄で大喜利が開催されていたりするところも楽しいし、一話が短めで気軽に楽しめることもあって、だいたい一日一話から数話ちまちまと読んでいる。

 さて、この作品のもうひとつの特徴は話数である。現在すでに二〇〇〇話以上、更新回数が私の読書スピードよりも速いために、いつまで経っても絶対に追いつかない。

 無限に楽しめるわけである。

 

 さて、ある日のことだ。

 いつものように小噺を楽しんでいる最中、話の中に貼られていたリンクを辿って近況に飛び、そこからさらに別の話に飛んだ(気がする)。

 しばらく経ってから、自分が随分とたくさん話を読んでいることに気がつく。

 四桁あったはずの未読がいつのまにか三桁になっているのだ。

 そこでようやく気がつく。

 途中をごそっと飛ばしたことに。


 戻ろうとしてももはや戻れないのだ。

 どこを読んだか、どこを読んでいないのか、カクヨムの新UIでは確認するのも難しい。一話完結のエッセイだから、内容からあたりをつけることもかなわない。

 結局、あきらめて、そのまま読み進めている。


 ああ、栞をはさむ機能があればとか言い訳して、この話は終わる。

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