キーボード

 一昨年だったか、PCを買い替えた。

 デスクトップでブルースクリーンが出るたびに、分解してもたせていたので、かなり長持ちしたほうだった。

 それでも、やはり動かなくなるときはある。


 それで買い替えた。ただ、買ったのは本体だけでモニタは買わなかった。

 貰い物のモニタもあわせて二つつないでいるが、こちらはまだまだしっかりと動いている。

 お金がないので、そこらへんは節約する。


 キーボードは無料でついていた。

 前のPCのキーボードは多少ガタが来ていたので、これはありがたく使わせてもらう。

 ありがたいのだが、どうにも固い。

 それなりの力をいれないとキーが反応してくれない。

 これで執筆スピードが落ちている気もするし、どうも手首に負担がかかっているような気もするが、使えるものがあるのにわざわざ買うなんてという生来の貧乏性で買わずにいた。

 

 キーボードというのは使っているうちにキーの上の印字が消えていく。

 これはまぁ、しょうがないことだ。

 個人的にはブラインドタッチがそこそこはやいほうなので、別に気にはならない。

 

 この前、ふとキーボードを観察した。

 印字が消えていくのは当たり前にしても、キーがえぐれているのは、さすがにおかしくないだろうか。

 目の錯覚、光の反射具合かと思って、指で撫で回してみる。

 nとmがかなり深くえぐれている。

 前のキーボードはそんなことはなかった。

 どれだけ固いのだ。いや、私はどれほどの力で打鍵しているのだ。


 やはりキーボードを買おう。

 えぐれたキーを眺めながら、新年の抱負にしようと考えた。

 ただのお買い物計画だろう、執筆計画とかについて抱負を述べよとか言わないでほしい。なかなか書けないんだもの。

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