クローブぱちぱち
スパイスはネットでまとめて買っている。
そこそこ頻繁に使うから、小瓶で買っていたら、破産してしまう。
まとめて大袋で買うと安く購入できるので、私のやせ細った財布でもなんとかなる。それにこのような店は訳あり品、たとえば、見てくれは悪いが、お得なものも置いてある。
シナモンは綺麗に巻いたのである必要はないし、(スパイスではないが)カシューナッツもブロークンで十分だ。
ホールスパイスでよく使うのはカルダモンとクローブだ。
カレーを作る時はかならずといって良いほど放り込む。
どちらも甘い香りが漂う。
個人的にはミートソースなどをつくるときにも入れてしまうくらいに好きな香りだ。
ホールスパイスを炒めて油に香りを移すときは至福のときである。
ホールスパイスを炒めるだけの仕事というのがあったら、転職を考えるかもしれない(玉ねぎの千切り、みじん切りは嫌いなのでカレー屋さんには雇ってもらえない)。
そういえば、クローブには本格的にカレーを作り始める前からお世話になっていた。
好んだタバコの銘柄に入っていたのだ。
赤い(ただし、メンソールは緑、ライトは白い)パッケージのインドネシアのタバコ。
サーファーが好むらしいので、サーファータバコと呼ばれることもあったが、私はまったく関係ない。インドア派なのだ。
そもそもサメが怖くてサーフィンは絶対にできない。ネットサーフィンぐらいしかしない(注)。
そんな私が吸っては申し訳ない気もしたが、まぁ、サーファーのふりをしてナンパとかしたりはしていないので、許してほしい。
タバコをくわえて火をつける。
タバコの葉に混ぜられたクローブがぱちぱちと音をたてる。
吸口につけられた甘みとクローブの甘い香りがとても好きだった。
クローブを炒めていると、あの頃のことを思い出す。
注:そういえば、最近の(映画の)サメは陸にあらわれたり、空を飛んだりとやりたい放題だが、モニタからあらわれてネットサーフィンに興じるチー牛に喰らいつくという場面はないようだ(もし、そういう映画があったら教えてください)。だから、ネットサーフィンならサメも怖くないのだ。
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