漢字のおはなし
実は私は教職員免許状というのを持っている。それも最高ランクのものである。
この免状、持っている方は御存知の通り、国家資格ではあるが、国家試験的なものはない。
結果として、とても優秀な方がいる一方で、私のようなバカがなんとなく持っているなどということにもなるわけだ。
どのくらいバカかというと、私は漢字が書けない(ついでに言うと字が汚い)。
私が持っている免状の種別は国語である。ちなみに国語という科目は中学では書道も含まれる(高校では書道は芸術のほうに入る)。
筆を持つと手が震え、チョークを握ると誤字をひりだす私はさしずめ跳び箱がとべない体育教師といったところだろうか。
大学でこういう教えを聞いたことがある。
「手書きで書けない漢字を使うな」
いわゆる「漢字を開く」というお話である。
変換機能を使えば、難しい漢字もばんばん入れられる。
結果として、いつの時代の人間かというぐらいに黒い原稿ができあがる。
可読性を考えると、手書きで書けない漢字は開いたほう良いのだという教えである。
私は真面目だ。だから、この教えをしっかりと取り入れた。
後に先生に言われた言葉は「お前、もう少し漢字使えよ」である。
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