ふらっしゅあわばっつの巻
ふらっしゅ!(エロ回?)
大多数の人と同じように英語は学校で学んだ。
だから、スラングとか汚い言葉はほとんど知らない。
知っているとすれば、それは後に映画やゲームで学んだものであろう。
そんな私がなぜか知っている単語にflashという他動詞のスラング的意味合いがある。
ちらっとナニかを見せるあれ、素肌の上にコートだけ羽織って、屋外に繰り出し、ばっとコートを開くあれである。
断っておくが、私はその手の趣味はない。性犯罪者ではないのだ(信じて欲しい)。
どうして私はこんな言葉を知っているのだろうと記憶をたどってみると、案の定ゲームで学んだものだった。
そのゲームはストリートギャングを主人公としたシリーズものの第二作だった。
チンピラがギャングとして地位を高めていくが、潜入捜査官とギャング内部の裏切りで最終的に追い詰められていくのが第一作、その続編は脱獄後、解散してしまった古巣を立て直すというものであった。
新勢力や旧敵、仇敵との血で血を洗う抗争を繰り広げるみたいな硬派なストーリーだった。ただ、硬派なメインストーリーとはうってかわってそれ以外はかなりバカな話が多かった。いや、バカな話しかなかった。
ゲームのシステムとしてメインストーリーを進めるためには、仲間からのリスペクトポイントというのを稼ぐ必要があり、サブクエスト的なミニゲーム(ミッション)でそれを稼ぐことになる。
そのミッションはまぁ、バカバカしいものばかりである。たとえば、アイドルのコンサートでステージに突進してくる熱烈なファンを警備と称してバットで殴り飛ばすだの、地価を下げるためにおしゃれカフェ立ち並ぶような場所にバキュームカーで汚物をまきちらすとかなのだ。
中でもとびぬけてばかばかしいのがフラッシュミッションだった。このミッション、人前で裸になり悲鳴をあげさせるというものだった。
警官を呼ばれる前に退散して別の場所でコートの前を広げるギャングのボス。見せつけられた人々の悲鳴があがる。高まる部下たちからのリスペクト。お前ら、どこをリスペクトしてるんだよ、大きさか、それとも小さくてもめげずにさらすガッツかなにかか。
結構、難易度の高いゲームで忍耐力のない今プレイしたら途中で投げ出すに違いないが、楽しかった。ふらーっしゅ!
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