第6話異世界に来たんですけど3

「すいません。もう無理です」

目覚めた瞬間的に俺は土下座をしていたが…反応がない。

恐る恐る周りを見渡すと何もない無機質の部屋の中に俺はいた。

ベッドや花瓶も物が何もない部屋で俺は一人むなしく土下座していたのだ。

何ともシュールな光景な事か。


さてとこの状況どうした物か。

外に出ようにも一面壁だらけで、扉や窓がない。

しかも俺の伝説的に武器新聞紙様も手元にないと、来たものだからどうしもない。

「つんだ。完全に人生つんだ!」

あー何でこんなになっちまったんだよ。

俺は人生に一度は失敗したけど、あの仙人の言葉でこれからやり直すって所だったのに。

あ、その前にここはどこで、何で俺はこんな訳の分からない世界にいるんだよ。


「お目覚めですか?」

急に背後から声がしたので、思わず身体が強張った。

「誰だお前は?」

「先ほどは手荒な真似をしてしまい申し訳ありません。私はここの主人の使い魔をしている者です」

透明人間は先ほどとはうってかわって丁寧な言葉遣い、そしてよく身体を見ると水分だけで身体が出来ていた。

どうりでこの部屋全体が湿度が高い気がしたんだよ。

まぁそんな事はどうでもいいんだが、俺は言いたい事は一つだけ。


「この部屋から早く出せ。というよりも俺を安全な場所まで連れていけ」

「その前にです。あなたは何故あの時、大魔法をくらっても、傷一つ追わなかったのですか?」

「あれそう言えば傷が…」

何故だか腹部の痛みが完全に消えていた。

「あなたの傷は私の主人が治して下さいました。それよりも何故あの魔法をくらって」

「そんなの知らん。ってかこの世界は魔法があるのか。いい事を聞いたぞ」

「知らないですか? あなたは特別なのでしょう。あなたは私達の仲間になって頂きます」

出ましたよ。

この世界の特有の傲慢さが。


「申し訳ないがお断りします。何故なら俺はもう一度ハーレム王国を作りたいからです」

「おっしゃってる意味が少し分かりませんが残念です」

「そんなにあっさりと受け止められると、拍子抜けしちゃうんだけどな。力強くで抑え込むと思っていたから」

「私の主人は人間に寛容何です。だからあなたを拘束もせず自由にさせ、傷も癒したのです」

突然俺の足元から英語なのかフランス語なのか見たこともない字が現れ円の形をし光っていた。

これはゲームでしか見た事がないが魔方陣というやつだろう。


「あなたとは必ずまたどこかでお会いする事でしょう。その時、適か? 味方か? 分かりませんが【ディア】」

その言葉と同時に俺はこの場所から消えた。

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