第3話 遭難5日目。決意を固める。

 遭難してからあっという間に5日が経った。この期間でいろいろわかったこともある。


「この森、すっげぇ広大なんだな……」


 リリアベルは連日探査ドローンを飛ばしており、周辺地区はおおよそ把握できていた。その結果わかったのが、森を出るには北へ行くしかないということだ。


 南部および東西には山脈が走っており、その向こうは確認できない。一方で北はといえば、途中で森が終わっていた。まぁけっこうな距離があるのだが。


『原住民に見つかるリスクは低いが……それがいいことかはなんとも言えんな』


「んでもよぉ。結局この森を出ないと、どうにもなんねぇんだろ?」


 この5日で、あらためてこの周辺にシグニール修理に使えそうな素材がないことがわかったのだ。そうなると次に向かう先は、山脈方向か北かになる。


 ちなみに東に川を見つけることができた。水の成分分析も終え、水源としてなにも問題ないことも確認済みである。


『まぁそうだな。山脈は鉱石が採掘できる可能性もないわけではないが……』


「あまりに範囲が広すぎて、あたりをつけるにせよ現実的ではない……か」


 なにせ森を取り囲むように広がっているからな。本格的に調査をしようと思えば、山脈付近に拠点を構える必要が出てくる。


 それから探査ドローンを用いて調査がはじまるのだが、数日で終えられる範囲ではない。


 またそこで運よく鉱石を見つけられても、その成分分析や金属精製はシグニールでないとできないのだ。要するに俺とアハトだけでできる作業量には限りがある。


「やっぱり森を出て、原住民と交流を図ろうぜ! そこで鉱物資源とか情報を集めた方が、ぜったいに手っ取り早いって!」


『まだ交流を図ってすらいないのに、手っ取り早いと判断できるお前の頭がうらやましいものだ』


 俺は森の外に出て、この星の住民たちとコンタクトを取りたいと考えていた。この5日、自分の足でいろいろ確認して実感したのだ。人手が足りないと。


 それに自分で情報を一から探っていくよりも、すでに知っている者から教えてもらった方がはやいと思う。もしかしたらこの星の住人の間で、貴金属の類が流通している可能性もあるし。


 これが確認できれば、どこから流通しているのか大元を追うこともできる。その過程で鉱物資源が採掘できる場所の確認もできるだろう。


「そうだ、鉱物で思い出した。アレ……結局なんなのか、わかんないの?」


『ああ。非常に興味深い物質ではあるが……』


 アレ……とは、一部の獣から採取できる謎の物体のことである。なんと大きいもので手のひら大くらいの石が、獣の体内から発見されたのだ。


 生物の体内にありながら、明らかに無機物。血管も絡まっておらず、どういった機能を持つものなのかも不明。


 これにリリアベルは、知的好奇心が大いに刺激されていた。


『大きさも色もさまざま、採取できる獣も複数種類。いずれも体内にあったところで、無駄としか思えない物体。生物には不必要。しかし現実として体内に存在している。そのわりにどういった役割を果たしているのかが、皆目見当つかん……』


 リリアベルが言うには、鉱石に近い無機物とのことだった。つまり体内に石を持っている獣がいるのだ。


 これまでいくつか採取していたが、リリアベルは連日いろんな機材を用いて分析を行っていた。


『同獣の幼体も解剖し、より詳細なデータを取りたいところだ』


「お前、学者肌なところがあるよな……」


 さすが量子頭脳を持つAI。アハト含め、みんな個性があるからなぁ。


 ……そういやアハト、帰りが遅いな。今は川に水を汲みにいってもらっているんだが。


 なにかあったのかね……と思っていたら、ちょうどそのアハトさんから俺とリリアベルに通信が入った。


『マグナ、リリアベル。興味深いデータが得られましたので、お送りします。ご確認を』


「…………ん?」


『映像データだな。どれ、映してみるか』


 リリアベルがそう言うと、フロアの壁にスクリーンが下りてくる。そこに映像が映し出された。


「これは……?」


『先ほどわたしが見た光景となります』


 映像はアハト視点で動いていた。正面には獰猛な獣が映し出されている。


「おお、こいつ。これまでも何度か見た獣だよな。尻尾の肉がそこそこうまいんだよ」


 その獣は六本足でそれぞれに長い爪が生えており、太い尻尾が2本生えていた。この辺りではわりと遭遇する獣であり、これまでも何度か狩っている。


「川付近に姿を見せたのか」


『はい。お気に入り小説を読んでいる最中でしたので、無視しようかとも思ったのですが』


「いや、水汲みにいってサボっとるんかい」


「小説から着想を得た新必殺技、七星雷轟刃を試す機会かと思いまして。相手することにしたのです」


「え、なにそれ。めっちゃかっこいい名前じゃん」


 ちなみにこの獣。並のヒューマンならまず1対1で勝てないだろう。


 ま、俺は超絶優秀な身体能力を持つ純血の帝国人だから、余裕で倒せるけど!


 スクリーンに映る獣は、アハトに向かって飛びかかってくる。だが彼女は余裕の動作でそれをかわした。


 獣は追いすがって爪を繰り出してくるが、アハトはそのすべてを回避する。


「…………? アハト、遊んでね?」


「いいえ。ただ単に、ば……ばかな……!? 俺の攻撃が……見切られている……!? と、絶望感を抱かせたかったのです」


「しっかり遊んでんじゃねぇか!」


 普段の俺やアハトであれば、獣は見つけ次第さっさと狩る。こうして遊んでいるところを見ると、アハトも退屈していたのかもしれない。


 獣はすべての攻撃をかわされるばかりか、アハトが反撃で繰り出した裏拳を鼻に受けてしまう。その一撃で獣は大きく後方に飛び退いた。


「かわいそうなことしてるねぇ……」


「肉の貯蔵は十分ですので。このまま逃げるのなら追うつもりもなかったのです」


 アハトなりのかわいがりか……。まぁ獣はその一撃をあてることができても、アハトの身体を傷つけることはできないのだが。


 スクリーンに映る獣はアハトを警戒していた。敵わないと判断して、そのまま逃げるかな……と思ったその瞬間。獣の身体が淡く光りだす。


「…………!? え……!?」


 さらに獣の周囲に、6つの炎が出現した。炎はそのまま細長く伸びて槍の形状を形つくる。


「は……!?」


 6つの炎の槍は、すさまじい速度でアハトへ向かって飛んできた。


 予想外の現象、さらにこの距離と速度だ。俺の動体視力でも完全にかわしきるのはギリギリといったところだろう。


 しかしアハトはこれも簡単にかわしてみせた。そして1秒にも満たない時間で、獣の真正面へと移動する。


 そのまま手加減なしの手刀を振り下ろし、獣の頭を容赦なく砕いた。


「データを取ることと未知の脅威を消すこと、どちらを優先するかと考えもしたのですが。確実な報告が先だと判断し、排除を優先しました」


 スクリーンには問題のシーン……獣が炎の矢を放つところがループ再生される。何度見てもなにが起こっているのかが理解できなかった。





 驚きは大きかったが、それはそれとして保存されていた肉を焼きはじめる。腹がへっているのだ、仕方ない。


 アハトも帰還しており、あらためて獣の話を聞かせてくれた。


「まさかあの獣に、こんな特殊能力が備わっていたなんてなぁ……」


「これまでは秒殺でしたからね。たまには遊んでみるものです」


「やっぱり遊んでたんじゃねぇか」


 いい感じに焼けた肉を皿にうつし、塩コショウを振りかけていく。


 肉自体はうまいんだが、いつも同じ味付けだから飽きたんだよなぁ……。かといってシグニールに詰め込んだ保存食にはまだ手をだしたくないし。


『何度も検証を繰り返しているが、やはりどういう仕組みかわからん』


「やっぱ魔法だって!」


『こうなると徹底的に解剖して、臓器や脳を調べてみたいところだ。次に獣を狩ったら、内臓を不用意に捨てるなよ』


 どうやらリリアベルの研究者魂に火がついたらしい。こいつ、変なところで凝り性だよな……。


 肉にかぶりつき、食べ飽きた味をしっかりと舌に感じていく。栄養が偏っているが、まぁこの身体なら問題ねぇだろ。


「もしかしたら他の獣も、同様の特殊能力を持っているかもしれませんね」


「あー……ありそうだな」


『探索ドローンのいくつかを使って、獣をマークさせておこう。獣同士の縄張り争いで、ああした特殊能力を確認できるかもしれん』


 やはり情報が不足しすぎている。


 だがこの惑星には、俺たちの常識にない未知があるのはまちがいない。そしてその未知は、俺にさらなる栄光の未来をもたらすだろう。


「ふ……ぐへへ……。特殊能力を持つ謎の獣……これらのデータを帝国本星に持ち帰れば……!」


 新たな人類惑星の発見に加え、謎技能まで帝国にもたらすことができる。そうなりゃ俺は一躍、時の人だろう。


『奇跡の生還! 名門エリート軍人の冒険』というタイトルで映画が作成され、全銀河が泣く大ヒットを飛ばし……! 本を出せばバカ売れまちがいなし! 


 アホみたいに儲けたあとは、適当な観光惑星に別荘を買って! 軍を退役してリリアベルたちを引き取り、悠々自適の投資生活!


「おいおい、最高かよ……! 俺の未来、もう希望しか約束されてねぇじゃねぇかよ……!」


『………………』


 難点は帰還の目途がまだたっていないことと、どうしても時間がかかるということか。だが鉱物サンプルをそろえ、段階を踏んでいけば、いずれ帰還自体はできる。


 それにこの惑星に存在する未知の技能やらを転用できれば、もしかしたらシグニールの修理が飛躍的に進む可能性だってある……!


 そう思えば、まぁ10年くらいは我慢もできるというものだ。


 約束された栄華だ、それくらいまってもいいってもんさ! 親父たちも数年ごしに帰還した方が驚くだろうしな!


「よぉし! リリアベル、明日は北を目指そうぜ! やる気が出てきて仕方がねぇよ!」


『………………』


「…………? リリアベル? どしたよ、さっきから黙って」


 肉を平らげたところで、俺は皿を自動食洗器に入れる。リリアベルの分身である球体ドローンも俺についてきた。


『言うか迷ったが。やはりここで話しておこう』


「お……? 急になんだ、獣の特殊能力についてなにか結論でも出たのか?」


 いつもよりどこか神妙な雰囲気で話してくる。なんだか俺まで緊張してくるな。


『先ほど座標計算のほとんどが完了した』


「おお! それじゃあとは、シグニールを修理するだけか!」


 ワープしてからずっと計算し続けてくれていたからな。年単位も覚悟していたのに、これほどはやく終わるとは。うれしい誤算だぜ!


『計算を大幅に早めることができたのは、今日まで確認できた獣たちが関係している』


「え? なにか関係あんの?」


『ああ。ハビタブルゾーン内で知的生命体が文明を築き、なおかつ巨大生物も複数種自生していることが確認できていたからな。そうした報告のある星がない以上、ここが本当に完全手つかずの惑星だと実証されたわけだ』


「ふんふん」


 俺ははじめからそう考えていたが、どうやらリリアベルは確信には至っていなかったらしい。


『あとは膨大な帝国データベースの中から、連邦領も含めた未探索宙域に隣接する座標や、比較的誕生から若い宙域に範囲を絞って計算することができる』


 要するにやみくもに総当たりするのではなく、ある程度あたりをつけて計算することが可能になったということだ。


 なるほど。リリアベルなりの検証から、この周辺宙域が未探索エリアだと確証が得られたわけだな。


『結論を言うぞ。ここは完全なアンノウン宙域になる。座標の特定は不可能、帝国への帰還も不可能だ』


「…………………………。え?」


 いま……なんて言ったんだ……?


『明らかに通常ワープで航行できる距離を超えている。どういう作用でこのような銀河の果てに跳べたのか、まったくもって理解不能だが……お前は二度と帝国へ帰還することができない』


「…………………………」


 重ねて断言される。あのリリアベルが膨大な計算の結果、そう結論を出したのだ。おそらく真実なのだろう。


「い……いや……でも、よ……」


『適当にワープすれば、運次第で帝国領へ帰還できるんじゃね? ……という考えをしているのだろうが。ここは未特定座標である上に、帝国領でもないのだ。セイクリッドラインは使えんぞ』


「………………!!」


『仮に運よく1度のギャンブルワープで帝国領近辺に跳べたとして。そこからセイクリッドラインを通過して帝国本星に戻れても、向こうでは時が何百年と進んでいるだろうな』


 グナ・レアディーン帝国が銀河に勢力を拡大できたのは、連邦にはない革新的なワープ航法が使えるからだ。それが〈セイクリッドライン〉である。


 一部の皇族は特定の宙域に、セイクリッドラインという、聖なるラインを引くことができるのだ。


 そのラインを通過して行うワープは、時と空間の概念を非常に曖昧なものにする。


 要するにウラシマ効果を無視したワープが可能であり、どれだけ遠く離れた場所へ一瞬で移動しようとも、時間の経過に変化がないのだ。


 まさにこの銀河を支配するにふさわしい能力と言えるだろう。


 連邦は連邦で特殊なワープ航法を開発しているが、やはり帝国には遠く及ばない。一度のワープで時の流れに変化が生じる以上、その支配圏には限界があるのだ。


『よってシグニールの船体を修理する必要はない。マテリアルルーム含め、最低限の機能は問題なく稼働できるからな』


 帰れない……もう二度と……。


 こんな状況だというのに、俺は追いかけていたアイドルともう会えないのかとか、続きが気になっていたマンガや小説、映画のことを考えていた。


 いや、たぶんこんなことを考えて、どうにか正気を保とうとしているのだろう。「どうせその程度しか困らないだろ?」と、自分を慰めているのだ。


『これからどうするのか。あらためて考えなおすのだな』


「……………………」


『わたしからできる提案は、このままここで孤独死するか。世を儚んでわたしたちを巻き添えに自爆するか。もしくは退屈しのぎにシグニールを修理し、恒星へ突っ込むか……』


「いや……リリアベルさんの提案、どれも殺意つよすぎない? え、まさか本気で言ってないよね? 現世をあきらめて異世界転生しろとか、そんな感じ?」


 どの提案も俺を殺しにかかってきている……!


『……いちおう、お前に生きる意思があるのか確認をしただけだ』


「あるに決まってんだろ!? なんで帰れないからって、じゃあ死にますってなるんだよ!?」


 自分で言ってハッとする。


 そうだ、帰れないからといっても、俺は死にたいというわけじゃない。まだまだ生きていたい。帰れないと失意したまま、長い寿命を費やすのはいやだ……!


「……けっ! むしろ早めにわかってよかったくらいだぜ! おかげで無駄に鉱物資源のサンプル集めとかしなくて済むしな!」


『だがしておくに越したことはないぞ。マテリアルルームで作成できる機材の幅が増えるからな』


「え、まじで」


 と、とにかく気持ちの切り替えが大事だ……! 泣きわめいたところで、帝国本星に帰れないという事実が変わるわけじゃねぇ……!


「ふん。どうせ帝国にいても、かたっ苦しい軍人生活だし。親父はうるせぇし、妹はうぜぇし。むしろ自由を手に入れたんだ、せいせいするくらいだぜ!」


 親父はなんだかんだで俺に甘いところがあった。


 今回の任務にしたって、わざわざ特別製の探査艦に加え、リリアベルとアハトを回してくれたのだ。親父なりに俺に手柄をたてさせようとしていたのだろう。


「家は優秀な兄貴がいるしな! 俺がいなくなったところで、なんの問題もねぇよ!」


『……………………』


「俺はもうなにに遠慮することなく、自分の裁量で生きていけるんだ! 純帝国人でありながらこれほど恵まれた生活、聞いたら誰もがうらやましがるだろうなぁ!」


 なぜか頬にあついモノが流れている。目から得体の知れないなにかが分泌されているようだ。


 砂が目に入ったわけでもないのに。こんなに体液が分泌されるなんて。感情次第でそうした生理現象が起こるというのは知っているが、おかしいな。これは悲しいときにしか分泌されるものじゃなかったのか。


「こうなったらとことん……! 俺はここで、後悔のない人生を全うしてやるぜ……!」


 帝国に帰れなかったから、後悔しながら一生を終えました。……そんなの、俺らしくねぇ。かっこわるいにもほどがある。


 いやだ……! 俺は死ぬとき、自分はこれだけ満足して生きたんだと言いてぇ! 遭難したから悲惨でしたなんて生き方をしたら、なにかに負けたような気がして腹が立つ……!


 生きるんだ! それもただ生きるんじゃねぇ、自分に正直に……! そして貪欲に! 楽しみながら! 俺は俺自身を見捨てねぇ! ぜったいにあきらめない……!


『……ふん。バカは思いきりがいいから楽だな』


「けっ! 言ってろ!」


『だがわたしもこの惑星に興味があるのは事実だ。せっかくだ、いろいろ見て回ってどういった文明を築いているのか、研究を進めたい』


「おお! いいじゃねぇの! どうせ俺たちをとめる奴なんて誰もいないんだ、リリアベルも後悔のない生き方をしていこうぜ!」


 続いて俺はアハトに視線を向ける。


「もちろんアハトもな!」


「ではわたしは、これより自室に引きこもりますので。二度と会うことはないでしょう」


「ちょっとまって!? せめて俺の護衛は続けてくれよ!?」


 隙あらば楽しようとしてんじゃねぇ! 


 それにアハトに渡したラノベ類のデータにも限りがある。娯楽を楽しむにしても、いずれアハト自身が興味のあるものを見つける必要が出てくるだろう。


 どうにか気持ちを立て直したところで、俺はあらためて宣言する。


「とにかく俺たちはここで後悔のない生き方をしていこう。楽しんでいこう。具体的にどうするかは……明日考えよう!」


『ふっ、よかろう。研究を続けながら、お前のお守りくらいはしてやるとも』


「ではこの星の蛮族どもに、星光のアハトの名を知らしめるとしましょう」


「ちょっとまて」


 1人物騒なことを考えていそうだが、俺はそれから身体を拭いてベッドの中へと入る。


 だが完全に眠れるまで、いつもより時間がかかった。

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