三角関数と私

定期テストが近づいてきたので、渋々課題に手をつける。手をつける。参考書の上にそっと手を乗せる。よし、手をつけた。じゃあ今日はこのへんで、なんていう冗談を巡らせた頭は、やっぱり周りの人からおめでたく見えているのだろうか。本人は至って真面目に頑張ってるのに。


ルーズリーフバインダーって言うのかな。リングの両端が鋭い牙を向いて、「難しいぞぉ」と言っている。新しく買ってきたルーズリーフをセットする。牙に当たってちょっと痛かった。


三角関数っていうのは面白いもので、グラフを描くと一定の波長を描く。私の気持ちの浮き沈みも、そりゃあ高い位置でX軸と平行な一直線を描いてくれるのが一番だけど、せめて三角関数のグラフみたいに周期が決まっていたなら、少しは楽だったんじゃないかとかって思って、あれ?課題が一切進んでいないな。

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