珈琲

夜に珈琲を飲むと寝られなくなるぞと、母に何度も注意された。それでも私は珈琲が好きだし、寝まいとしていても寝落ちてしまうほどには体力が無い。

基本的には味音痴な私だが、珈琲の苦い甘いは、少しだけわかるような気がしている。同じ混じり気のない黒でも、口に含んだ時に脳を突くようなのから、柔らかくどこかへ誘ってくれるようなの。私は前者が好き。パワーは何事にも求められる。珈琲にも。私にも。夜は長いから、強くて冷たい珈琲を、ゆっくりゆっくり入れていく。夏が来たなと思う。夏しか飲まないから。猫舌だから。、ホット、飲めないから。えへへ。

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