奈落への一本道
第38話心の変化
ディランと別れて城を出た私達は、エストレアの瞬間移動スキルを頼りに国を出て、ナハト帝国の国境付近まで来ていた。
まぁ、ナハト帝国の面積は広いので土地の殆どが森と草原だけどな。
因みに余談だが、ナハト帝国はワインが名産品で、所謂夜の街も盛んである。バーやクラブのような場所も多いらしい。
ナハト帝国の首都はポラーナハトで、ポラーナハトは表向き大変栄えた街である。しかし貧富の差が酷く、貧民街なども存在しており街の中に危険地帯が沢山ある。
近隣にも3箇所ほど小さな町があるが、そのどれも葡萄を育てていて、自国で採れた葡萄を加工しワインにしていることが分かる。
・・・さて、ナハト帝国の説明はこのくらいにして。次は私達の・・・いや、私の現在の状況を説明しようか。
『・・・ここ、どこだ?』
宮代灯、18歳にして絶賛迷子です。
──────────────────
時は数分前に遡る。ナハト帝国内の敷地に入り、暫く森をさ迷っていた私達。そんな私達の前に一匹のオオカミが現れた。それもかなり大きな狼だ。でもLv150の狼など敵では無いわけで。
私が前に出るまでもなく真白とエストレアが積極的に倒しに行ってくれた。
やったー楽出来る、と油断していたのがいけなかった。何かの気配が急に背後に現れたと思ったら、いつの間にか暗い洞窟のような場所にいたのだ。
は?と素で口に出した。なんならキョロキョロと恥も外聞もなく辺りを見渡して、進めそうな道が目の前に続く一本道しかないことを知って、更にはぁっ!!?と大きな声で叫んだ。
一体何がどうなってるんだ。何かの罠?それとも拉致?可能性としては有り得るが、あの一瞬で私の後ろに現れて、前にいた2人に気付かせる隙さえ与えずに私をここに連れてきたのは人間業じゃない。・・・いいや、瞬間移動のスキルを持っていて、かつLvが高い人間なら或いは。
・・・しょうがない。進むしかないか。
私が瞬間移動のスキルを使えれば話は違ったのだが、使えないことを嘆いても意味が無い。進めば犯人もその動機も分かるだろう、と思い私はゆっくりと足を進めた。
それにしても暗いな。明かりとかあったっけ?・・・いや待て、確か手作りの懐中電灯もどきがあったはず。
と、ゴソゴソと魔法袋を探ると、目当ての物が手の中に収まっていた。
その懐中電灯もどきに魔力を注ぎ込むと、ピカッと眩い光が辺りを照らし始めた。
思わず目を細め魔力の出力を緩める。眩しい・・・。
・・・・・・さてはて、懐中電灯もどきのおかげで足元もよく見えるようになったわけだけど。この洞窟、本当に一本道だな?希望なんてなかった・・・。
導かれるようにして一本道を進む。その一本道はずっと続いているかのように思われたが、ようやく終わりが見えたのは歩き出してから5分後の事だった。
無意識のうちに早足で歩きだし、その出口に急ぐ。
やっと一本道から解放された、と歓喜に満ち溢れたのも束の間、一本道を出た先にいた人物を見て、私は思わず頭を抱えたくなった。
『んげぇっ、』
思わず口から出た。慌てて手で口を塞いだがもう遅い。一本道の先で待ち構えていた人物は、私の言葉を聞いてムッとした顔をする。
「ちょっと、その反応は酷いんじゃないかしら?折角のデートが台無しじゃない。」
『いや、ごめん。・・・・・・・・・え??デート??』
そう、一本道の先にいたのはアーテルだった。あのオネェキャラでメメントモリという組織に所属している、アーテル。まぁ、今はそれはいいのだ。うん、そんなこともあるかもしれない。でも・・・デートって、どういう事だ?
「・・・今日しか暇な日が無かったのよ。・・・というか、あなたわたしが送った使い魔を尽く無視したわね?一体どういう了見よ?」
『え?無視した?・・・・・・あー、あーー・・・ね。』
それ多分あれだ、私の運の悪さのせいで会えなかったんだ。よくあるやつ。
『私って運が悪いから、そういうの会えないんだよね。』
「運が悪い?・・・・・・確かに、運の悪さがマイナスなんて末期ね。よくこれで死んでないものだわ。」
『酷くないか?・・・まぁ、死にかけることはあるけどな。』
「ちょっと、それ大丈夫なの?全く・・・アナタに死なれたらわたしが困るんだから、しっかりしてちょうだい。」
『はいはいすみませんねぇ・・・。てか、私をここに連れてきたのはアーテルなのか?』
「えぇ。瞬間移動でちょちょいと。因みにここは偶然発見した秘密の場所よ。なんでも古代兵器が眠ってるとかって噂があって、今回調査したんだけどね?何も無かったのよね。だからわたしの個人的な仮宿にしようと思って。」
思って、って・・・。そもそも古代兵器とか物騒だな・・・?そんなもの探し出してどうするつもりだったんだよ。・・・あれ?ていうか、
『・・・瞬間移動で来たなら、態々私だけをあそこに放置したのは何か理由があるのか?』
「それは・・・。」
・・・なんか言いにくそうだな?まさか、魔力量の関係であそこまでしか運べなかったとか・・・それはないか。アーテルのLvは私以上だし。
『・・・言いたくないなら言わなくてもいいが。』
「・・・・・・・・・からよ。」
『え?』
「だから!!デートと言えば待ち合わせでしょう!!?それっぽく演出したかったのよ!!」
かぁぁぁっと赤くなったアーテルの顔を見て、思わず目を見開いた。驚いたな・・・こんな顔するんだ。
ていうか・・・そもそもこんな洞窟でデートっていうのもあれだけど、アーテルはアーテルなりに悩んで考えて、結果この洞窟でのデートになった・・・ってこと、なのか?
・・・・・・そういう理由なら、まぁ。いいか。それにつまりあれだろ?お家デートみたいなもんだろ?・・・・・・あれ、初デートにお家って難易度高くないか?
「・・・笑えばいいわよ。デートなんてしたことないし、本で読んだデートっぽいものを参考にしただけだもの。・・・こんなことなら、同僚にデートプランを立ててもらうべきだったわ。」
それは・・・色々と違う気がする。
『・・・その同僚ってのが誰のことかは知らないけど。私はアーテルとデートするわけだからさ、アーテルの考えたデートがしたい。・・・笑ったりしないから、ちゃんと話してくれ。』
パッ、とアーテルの手を握る。温かい。人間だ。・・・生きている。当たり前だ。当たり前なのに、今この瞬間、初めて気が付いた気がした。
初対面が恐怖と屈辱に塗れていただけに、今この瞬間、アーテルの人間味を初めて感じたのだと思う。
弱みとも呼べる可愛い弱点が、なんだか凄く心地いい。
『───────アーテル。』
もう一度名前を呼ぶ。そしてアーテルの顔を見上げると、アーテルは何故か顔を真っ赤にして固まっていた。
『アーテル?』
「な、なっ、なにを、・・・べ、別にアンタのことなんて好きじゃないから・・・ッ!!」
『あ、うん?えと、急にどうしたんだ?』
「なんでもないわよっ!!」
急に情緒不安定になるな・・・。顔を赤くしたり怒ったり叫んだり落ち込んだり・・・忙しいな。でも、見ていて飽きない。
『・・・それで、今日のデートは何をするんだ?』
「・・・・・・まずは、食事よ。それからチェスを持ってきたから、一緒にやりましょう。」
『ん、じゃあ作るから・・・っと、そうじゃないな。』
私は魔法袋から大きめのエプロンを取り出すと、それをアーテルに投げ渡した。
「・・・わたし、料理なんて出来ないわよ?」
いつも信者の奴らに作らせてるし、とアーテルが言った。・・・信者って、そんなのあるんだな・・・。
『私は作れる。』
「・・・自慢かしら?」
『バカ。一緒に作るんだよ。・・・教えるから、頑張って一緒に作ろう。』
アーテルだけしか居ないからと外套を脱ぎ、取り出したマイエプロンを着込む。そしてアーテルに手を差し出せば、アーテルは何かを耐えるように俯いた。しかしやがてゆっくりゆっくりと手を伸ばし私の手に自身の手を重ねた。
その手をグッと引き、料理が出来そうな場所へと移動する。
料理の最中、終始顔の赤かったアーテルだったが、それでも楽しそうに、嬉しそうに笑みを浮かべていた。
人間らしいアーテルの笑顔に心底安堵した。そしてそのままの流れでチェスも楽しみ、今日のデートはお開きとなった。
私自身時間を忘れるくらい楽しくて、いつの間にか夜になっていたことに気付かずにいた。そして・・・真白とエストレアのことも。
────────────────
「・・・本当にこんな森の中で大丈夫なの?」
『あぁ。仲間がまだ森の中に居るはずだからな。・・・アーテルも、森は暗いんだから気を付けろよ?』
「・・・魔物に負けるようなヘマはしないわよ。」
『ばぁか、そういう意味じゃないっつーの。とにかく、気を付けて。』
「えぇ。・・・アナタもね。」
気恥しそうにそう言ったアーテルに思わず笑みが溢れた。誰かを心配するの、不慣れな感じがして面白いな。
『じゃあな。また来週。』
「えぇ、また。」
アーテルは瞬間移動で移動する間際、少しだけど笑っていたような気がする。・・・アーテルも楽しんでくれていたらいいんだけど、って。・・・私らしくもないな。
さてと・・・二人と合流しますか。今どこにいるんだろう。あまり遠くに行っていないといいけど・・・・・・、あれ?
魔法が・・・使えない?いくら探索魔法を発動しようとしても、少しの反応も示さない。・・・あれ?こういうこと、前にも一度・・・、
「───────元気そうだなクソ女ァッ!!!」
『はッ、!!!?』
攻撃、後ろから・・・!!?誰が?そんなの、決まってる・・・!!
『───────ルーフス・・・ッ!!』
「クハハッ!!いいねェその顔!どうしてここに、ってかァ?簡単だ、お前の行く先なんて、俺達メメントモリにとっちゃ何やってても追えるんだよ!」
ストーカーし放題じゃないか・・・ていうか、だからアーテルも私の居場所が分かったんだな。
・・・・・・それにしたってさぁ、もっとこう・・・接触の仕方があるだろうが。どいつもこいつもメメントモリの連中は背後から忍び寄ってきやがって。
『・・・この霧はいつから?』
もしかしてアーテルと会ってたところを見られてた?別にそれで困ることなどないのだが、一応確認だけでもしておいた方がいいだろう。
「ついさっき、だ。誰かと会ってやがっただろ?相手が誰かは見えなかったが、そいつが居なくなったすぐ後に発動させた。でなきゃ瞬間移動なんぞ出来ねぇだろうが。」
ちょっと考えればわかんだろ。と馬鹿にするような口調で言われ、思わずムッとする。これでも普通の人よりは頭良いんだけど。
『・・・で?30分の戦い、だっけ?もう始まってるのか?』
「あァ、一回目で終わらせるのも面白くねぇからなァ、じわじわと少しずついたぶってやるよ。」
『言ってろ雑魚。』
・・・とはいえ、ルーフスのあの自信はなんだ?私とルーフスとじゃ100以上のLv差があるのに。何か秘策でもあるのか?
そう思っていた矢先。突如として霧が晴れ始め、ルーフスはニヤリと怪しい笑みを浮かた。そしてルーフスの口から聞こえてきたのは、聞き覚えのある言葉だった。
「──────── 罪に溺れし我が瞳よ。憤怒の瞳(ラース)の名において怒を力に転換せよ。容赦はなく、情けは無用なり。」
『・・・ッッ!!?』
────────大罪スキルの詠唱。しかもこれは、憤怒の瞳(ラース)だ。
あれ、待てよ?確か憤怒の瞳のスキルって・・・、
「────────余所見かァ?バカ女!!!」
目の前にルーフスが振り下ろした短剣が迫っていた。早い、最初に戦った時の比じゃないくらい!Lvは変わってないはずなのに・・・!
しかもこの攻撃・・・、まさか!!
私は咄嗟の判断でその短剣をなんとか交わし、距離をとるべく一旦後退した。
「ヘェ?よく分かったなァ、憤怒の瞳の攻撃は”防御不可能”だって。」
『・・・・・・・・・。』
やっぱりか。前に文献で読んだことがある。憤怒の瞳は怒りを抱いた相手にのみ振るう力が2倍になり、その攻撃は防御不可能だって。
私が言えたことじゃないが、大罪スキルっていうのはどうしてこうも理不尽というか、一方的なんだ。このスキルを受ける相手からするとたまったものじゃないだろう。
『・・・・・・・・・、』
そうだ。私も、大罪スキルを使えば。あれを使えば、確実にこいつを殺せる。
こいつは気付いてる。私の仄暗い過去に。消せない汚点に。・・・・・・私の、黒い部分に。
だったら、殺さないといけない。どんな手段を用いても、どんなに卑怯な手を使っても。
──────────この男は私の、害となる
だから、殺さなければ。
『っ、』
・・・あ、あれ?声が、出ない・・・?アーテルの時は首を絞められながらでも声を出せたのに、どうして?どうしてこんな時に限って、声が出ないの?
───────この男を、殺したくないとでも?
私の害にしかならないのに?私を殺そうとする存在なのに?今までだって、殺してきたじゃない。今更、何を恐れる必要があるの?
『(・・・・・・あ、ちがう)』
ちがう、そうだ。そうじゃない。私はただ、このスキルで人を殺したくないだけだ。
このスキルで人が死ぬ度に、弱い方の私が泣くから。父さんの影がチラついて苦しくなるから。
だから、このスキルは使わない。殺るなら・・・正々堂々、真正面から。
私は覚悟を決めてルーフスを見つめた。行動の一挙一動を観察する。
やがて、ルーフスは動き出した。短剣を構え、素早い動作で私の前までやってくると、振り上げた短剣を私の”左目”目掛けて振り下ろそうとした。
『─────── 《酸(アシッド)》』
振り下ろしたその短剣を、酸魔法を付加した手で受け止める。
ブシュッ、と切れ味のいい短剣が私の掌を切り裂く。それでも手を切り落とされなかったのは、
「っ、な!?」
『・・・・・・、』
手に酸の魔法を付加しておいたお陰だ。私の手に触れた短剣はドロドロと溶けだし、やがて液体状に姿を変えた。
傷口に鉄が入り込む感覚があった。痛いとかそんな次元じゃなくて、形容し難い不快感が私を襲った。
正直大丈夫では無いのだが、我慢して余裕の面持ちを見せる。油断などしない。相手は強いのだから。
────────確実に殺さなければ。
相手が驚いてる隙にと、畳み掛けるように酸魔法を付加した手をルーフスに伸ばしたが、流石に避けられてしまう。
ならばと魔力で銃を作り出し遠距離から攻撃するが、ルーフスは余裕そうに全ての球を避けた。
そして体制を立て直したのか今度は武術で攻めてくる。
流石に全部は避けられない。何発か受け流そうとして食らったが、今まで食らった攻撃の中で確実に一番痛かった。
防御なんて意味をなさない。分かってるけど、早すぎて避けられない。間に合わない。
『《害毒針(ポイズンポインター)》!!』
「《火壁(ファイアウォール)》」
私が作り出した毒針が何十本もルーフスに向かっていくが、炎の壁に妨害され、その肌に届いた針は一本も無かった。
『チッ、』
「なんだァ?もう降参か?さっき短剣を溶かされた時は焦ったが、魔法戦に関しちゃまだまだだな。」
悪かったな、魔法初心者で。こちとら魔法1年目だぞ?察しろよ、無理だと思うけど。
『《酸性雨(アシッドレイン)》+《害毒雨(ポイズンレイン)》!!』
「はっ、無駄だっつーの!《魔力壁(チャームウォール)》!!」
ルーフスは魔力の壁を自身の頭上に展開させた。酸と毒のコンボすらも完全に防がれてしまう。しかし・・・この雨が降ってる間は、ルーフスは動けない。それに、前ががら空きだ。
『《害毒矢(ポイズンアロー)》!』
「は・・・っ、!!?」
何故か驚いた顔をするルーフスに5本の矢が真っ直ぐに向かっていく。
防御されるかと思ったが、何故かルーフスは防御しようとせず、避ける体制を取った。
それを不思議に思っていたが、特段気になることは無かったのでじっとルーフスを観察する。
ルーフスは5本の矢を順番に避けたが、最後の矢だけが横腹を掠った。
痛みと毒のダブルコンボにいくらルーフスといえど膝を着いた。それを見て展開していた酸と毒の雨の魔法も解除する。
勝負あった、かのように思われたが。ルーフスは痛みに悶えながらも、グッと力強い目で私を睨んできた。
「・・・んだよ、今の。」
『、は?』
「今、魔法3つ並行で使ったろ。普通の人間は、最大でも2つしか魔法を同時に発動できねぇ。仮に出来るとしたら・・・魔法に秀でたエルフか────────魔族くらいだ。」
・・・・・・この世界、エルフなんていたんだなぁ。・・・いや、分かってるよ。やらかしたってことは。でも現実逃避くらいさせてよ。
「お前は・・・魔族か?」
ばりっばりの人間なんだけどな。多分あれだと思う、異世界から召喚された際のチート特典的な。私が使えるんだったら多分成瀬達勇者も使えると思うんだけど。
『違う、ただの人間だ。証拠もある。』
ほら、とルーフスに見せたのは冒険者カード。そこには名前やら年齢やらLvやら・・・とにかく色々なプライバシーが詰まってるわけだけど、この際やむを得ないだろう。
「・・・チッ、年下かよ。」
『何が不満なんだ。おい、老けて見えるってか?』
まさか年齢に反応するとは。・・・あれ、つまりルーフスは年上?・・・確かに年上かもな?身長高いし。
「・・・時間、何分経った。」
『え・・・数えてないのか?』
「当たり前だろ。」
当たり前じゃないよ。数えろよ。これじゃあ勝負にならないじゃないか。
『・・・はぁ。次の勝負までに時間を測れる道具作っとくから。今日はやめにしよう。』
「・・・バカにしてんのか?殺るなら殺れ。情なんかなけんな。」
『情なんかかけてない。・・・勘違いするな。私は正々堂々と戦って勝ちたいだけだ。・・・・・・精々次の勝負までに力を蓄えておくことだな。』
そう言ってルーフスに背を向け、その場を立ち去る。裂かれた掌が、今更ズキズキと痛み出した。
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