私が死んでも

〇月〇日

どうか私が涙を流しても困らないでほしい

勘違いしないでほしい

私はあなたのせいで泣いてるわけじゃない

別に今更他人になんと言われようと

私には関係ないし、悲しくも悔しくもない

私は私と会話しているだけ

そこに他者は存在しない、介入できない

だから私がもし死んでも

誰のせいでもない

あの時もっと話していれば…とか

あの時違うことを言っていたら…とか

思わないでほしい

というか、思わないでくれ。間違いだから。

死んでからあれこれ感傷に浸って考え出す人間が私は嫌いだ。そうやって他人の死を自分の成長に無理やり取り込もうとする人間が嫌いだ。

私は死にたいが日常の人間だった。

ただそれだけのことだった。

むしろ、みんな私に優しくしてくれた。

家族も、先生も、数少ない友人も。

私以外の誰にも責任はない。

私はちゃんと幸せだった。

だから私が死ぬ時は、私のために、私だけのために死ぬのだ。

どうかそれを分かってほしい。