第8話 絵本の話

 その後の話を少しいうと、人たちは魔法を見直し、王様も魔女たちを見直し、魔法のある世界へと戻っていった。まず魔女の地位を確立させるために、魔女は人を裏切るものではないというのを女王自らが率先して人々に伝え発信していた。


 今回功績のあった魔女たちを王宮に呼んで、名誉も与えた。それが「偉大なる魔女」グレートウィッチーッズだ。このときの報奨金で魔法学校なるものも作られた。魔法の素質のあるものを伸ばすための学校だ。この学校を卒業したあと魔女になるものもいるし、その魔法を使った別の職業につくものもいた。


 簡単な魔法なら10人にひとりぐらいの割合で使えるようになっていった。魔女には昔から弟子を取るという制度があった。学校を卒業しただけでは魔女と認められず、そのあと魔女の元で修行して認められて初めて魔女としての地位を確立した。魔法と人が共存していく世界が少しずつ整っていった。


 そういえば、あのあと魔女と旅人はどうなったかだって?

それはまたいつか話せる時に話しましょう。「ワガママ魔法使い」という絵本によるとどうやら街で普通に暮らしているようです。

もしかしたらあなたのすぐそばにいるかもしれませんよ。

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