色彩は人を魅了します。
僕はこの物語を読んで、人が持つ色とは抽象的ではあるけど確かに存在して、僕らが感じる感情はそういうフィルターを通しているのだと感じました。悪い例で言えば「色メガネで見る」って言葉があるくらい。
元来、眼球に入った光を電気信号に変換して脳が処理する事で色が生まれ認識されます。でも、脳で映像化はされないけど、僕は人の想いにも色があって、心で認識され、そして色彩化するのだと思います。
この物語は、その「心の色彩」を意識してお読み頂くと良いかと思います。
夜の世界が舞台となっておりますが、お気にさならなくて大丈夫。
僕はこちらの筆者様が、とても優しくて思いやりがあり、そしてふんわりと人を安心させる、そんな暖かい心で書かれている気が常にしています。
こちらはそういう物語。
そして、人が成長する時、必ず他人との関わり合いが必要となります。
この物語の主人公が様々な外界からの色彩を、ペンキをかぶるみたいに浴びてしまいながら、それでも煌めく「自分だけの色」を見つけると思うのです。それがどんな「色彩」なのかとても楽しみです。
何かをつかもうともがく男の子の姿を、僕と一緒に応援しませんか?
お勧めさせて下さい。
これをお読みになったあなたの「色彩」に、この物語の持つ「優しい色彩」が加わる事を願って。
宜しくお願い致します。