一時間でどんな小説が書けるかやってみた。

うずのまき

読み切り完結 意味のあること

 どうも、うずのまきと申します。小説が大好きで、自分でも書いてみたくなったので「新規登録」から「新しい小説を書く」に速攻ワープしたのはいいもののまだ具体的な内容は決まっていないし、ちゃんと構成もとっていない。でも小説は今すぐにでも書きたいな〜。ということで、デビュー作は即興で書いてみることにしました。

 自己紹介を簡単にしておくと、湊かなえさんが好きで、イヤミスやバットエンドを好みます。ただ、トロットロの甘すぎるラブコメなんかも好きです。つまり、おもしろければいい!(適当すぎる)

 ブログみたいになっても嫌なので、本題へ。現在9時45分から1時間で物語を書ききりたいと思います。これからよろしくおねがいします。



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 中学2年生の僕は悩んでいた。 

 それは、気になる女の子のことでも、来年の高校受験のことでもない。気になる女の子は野球部のエースと付き合っているらしいし、高校受験に向けて、今年の夏から塾に入った。そんなことより僕は今が怖いのだ。

 今が怖いと言っても、家族が離婚の危機にあったり、命がおびやかされるようないじめに合っているわけでもない。自分はなぜ生きているのか。それが僕の悩みだ。

 もうこの家を離れた兄のベットにゴロンと大きな音を立てて転がる。今まで考えていたのが嘘みたいに停止する。ただ、少したって頭が回りだすと急に泣きたくなってくる。なぜ自分はこんな気持ちになるのだ。みんなもこんな考えになることがあるのか。いや、みんなは関係ない。これは自分で考えるべきものだ。きっとこの悩みの答えは自分の人生を変えていく。しっかり考えなくてはだめだ。ベットからすぐに起き上がり机の上にまっさらな紙と鉛筆を置く。僕は決断したらすぐに行動に移すのだ。さっそく鉛筆を握り、紙にこう書き始める。

  

 僕が生きる意味→なぜ僕は生まれてきたのか


 「なぜ僕は生まれてきたのか」と書いたが、決して今の生活が不自由なわけではない。ただ、公園で遊んでいた小学生たちが「気持ちわりー」といいながらちゅうちょ無くつぶしたミミズを見たときにこう思ったのだ。僕は、全ての生命体の命は平等だと思っている。自分があのミミズだったらと考えるようになってからは、虫の一匹殺さなかった。いや、殺せなくなった。保育園の時を思い出すと、その時から友達が少なかった僕はよくアリを潰していた。それが本能だったのか、好奇心だったのかまでは覚えていないが、今思いだすと気持ち悪くて仕方がない。潰されたミミズに、潰したアリには意味があったのか。多分、僕の届かない場所で意味のある暮らしをしていたのだろう。子供がいたのか、子供だったのかもわからないがきっとそれなりに生きていたのだろう。それを殺した。

 ここまで紙に書き、話が違う方向に向かっているような気がして、違う問いかけを自分にしてみた。


 僕が生きる意味→自分の行動には意味があるのか


 僕が息を吸って、吐いて、学校に行って、帰ってきて、塾に行って、帰ってきて、ご飯を食べて、風呂に入って、寝て、起きて、と繰り返される生活になんの意味があるのだろうか。どうせ死ぬのに。僕は、死ぬことに恐怖を覚えない。今家に強盗が入ってきて包丁を突きつけられてもそこまで怖くないと思う。それなら昨日のニュースで見た虐待されて死んだ赤ちゃんのほうがよっぽど怖かったであろう。この世界は、全員僕なのだ。生まれる前にあと一歩横に歩けば僕は僕に生まれなかったはずだ。あの好きな女の子になっていたかもしれない。あの小学生だったかもしれない。アメリカで生まれていたかもしれない。キリンだったかもしれない。ゾウだったかもしれない。もちろん潰したアリだったかもしれない。僕のする行動を認めてくれるのも僕だし、それによって傷つくのも僕だ。永遠に僕が生まれ、僕が死んでいく。 

 

 無くなっていくものに意味はあるのか


 気づかなければよかった。死んでしまえば終わりだ。いつかこの地球にも終わりが来るはずだ。結局は消えてなくなるのに意味なんてあるわけ無いだろう。僕は潰したアリと同じだと思っていたが、そうではなかった。気づいてしまった瞬間から僕は「無」なのだ。命に意味などない。

 胸が苦しくなってくる。同時に涙が溢れてくる。暴れだしたい衝動で体が変な動きを繰り返す。

 僕はこれからどうする。どうする。どうする・・・

 僕に意味はない。意味はない。意味はない・・・

 死にたい。死にたい。死にたい・・・

 

 部屋の窓を開け、下を覗き込む。コンクリートの灰色が見える。頭から落ちれば死ねるだろう。僕は決断したらすぐに行動に移す。死ぬのは怖くない。今までありがとう。次生まれるときは気づきたくないな。さようなら。


   


 トントンとドアを叩く音がして振り返ると、母さんが立っていた。夜ご飯の知らせだった。僕は気づいたら食卓のいすに座っていた。

 しょせん僕の悩みなどこんなものなのだ。と考えながら、ハンバーグを食べる。うん、おいしい。今日も僕は幸せだ。


                 おわり



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 どうだったでしょうか。現在時刻は10時58分。13分オーバーですね。まとまっていない文章をよくぞここまで読んでくれました。ありがとうございます。中学生の頃に感じる、不安や中二病心みたいなものを書いてみました。小説を書くのは楽しいですね。私は熱しやすく冷めやすい正確なので次書くのがいつになるかはわかりませんが次はもっといいものにしますよ。また会いましょう。今日も私は幸せです。

 

 

 

 



 


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一時間でどんな小説が書けるかやってみた。 うずのまき @uzunomaki

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